
2021年(令和3年)8月
2021年8月28日(土)

ワクチン接種者も感染、変異株で
新型コロナ 十日町市18日間連続感染者、デルタ株猛威
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、多くが感染力が強いデルタ株であり妻有地域でも感染連鎖が止まない。さらにワクチン接種後に感染した事例も確認され、変異ウイルスの感染力が妻有エリアにも広がっている。県は27日朝までに十日町保健所管内の飲食店関連で9人の集団感染を確認したと発表。十日町市では10日から27日朝まで連日感染者が発生、18日間で37人が感染する緊急事態になっている。県内感染者の9割以上がデルタ株で、若年層にも感染が広がっているなか、人口5万人弱の限られたエリアの十日町でも感染が広がり、「市中感染」が危惧されている。
(詳細は2021年8月28日号で)

風間氏出馬で三つ巴か
前参院議員の風間直樹氏(54)は次期衆院選への鞍替え出馬を2年前に表明し、その方針が変わらないことが先週、明らかになった。当初は立憲民主の「党本部の意向である」と同党公認での出馬方針だったが、立憲は新潟6区は前回惜敗の梅谷守氏(47)を公認候補に決めた。このため風間氏は「無所属出馬」か他の政党公認か、今後の言動に関心が集まる。支持グループの関係者は「無所属はない、近く具体化する」と、すでに臨戦態勢で動いていることを明らかにしている。
(詳細は2021年8月28日号で)

スノーピーク監修で3年かけ整備、新たに設置の見晴し台からは河岸段丘を一望(21日)
優しい景色が魅力
「優しい景色だね」。つい時間を忘れて見入ってしまう眺望が特徴の十日町市の清田山キャンプ場。アウトドアメーカーのスノーピーク監修で3年計画で改修整備を行い、このほど新管理棟と見晴し棟が完成。21日にグランドオープンを迎えた。新型コロナウイルス影響で式典などは行わなかった。管理運営するNPO・GGG(スリージー、小針伸弘代表)は「ここはひとつの交流拠点。利用者のニーズに沿ったものを今後も整備し、満足度を積み上げていきたい。地元の方も直売市などで活用して貰いたい」と意欲を話している。 昨年10月実施の国勢調査速報値をもとに新たな議席配分の試算結果は6月25日公表された。今週11月には国調確定値が決まり、衆院定数改定「10増10減」の議席配分も決まる。試算では新潟県など10県で定数1減の10減。首都圏など5府県で10増。比例ブロック定数は「3増3減」で北陸信越は1減となる。
(詳細は2021年8月28日号で)

イオンリテール・田中新潟事業部長(左から2人目)にカーボンオフセット証明書を授与(25日)
脱炭素、大手民間と連携
森林整備とCO2(二酸化炭素)排出抑制をねらいに津南町と津南町森林組合(涌井九八郎組合長)が10年前から取り組むカーボン・オフセット事業「苗場山麓 竜神の森プロジェクト」。その大手取引先であるイオンリテール・北陸信越カンパニー。同事業クレジット(CO2削減・吸収量)購入の証明書授与式は25日、町長室で実施。同社より町に107㌧分(購入額100万2千円)のクレジット贈呈証書、町からは津南桐で作った特製のCO2排出量の無効化証明書をそれぞれ贈った。
(詳細は2021年8月28日号で)

書芸作品を前に制作に賭ける思いを語った平野さん
書芸化への軌道
書とアートの融合『書芸』と、社名ロゴやポスターなどを書く商業書道の道を切り拓いた旧川西町千手出身の平野壮弦さん(60、東京)の「書芸展—書芸家への軌道」が来月26日まで十日町市稲葉の星と森の詩美術館で開催。 平野さんの名を世界に知らしめた2020日韓共催FIFAサッカーワールドカップのポスターや、市民に馴染み深い「千年の湯」ロゴ、苗場酒造「苗場山」ラベルなどの商業書道作品も展示している。7日は同館で平野さんのギャラリートークが行われた。来月5日の午前10時半にもギャラリートークを行う。
(詳細は2021年8月28日号で)

堤防改修の考え方おw説明する大熊孝新潟大学名誉教授(22日、津南町下足滝で)
「住民の自然観を大切に」
下足滝堤防改修、大熊孝名誉教授と地元懇談
2年前の2019年10月の台風19号により千曲川・信濃川が大増水氾濫し流域は大きな被害を受け、国や長野県・新潟県による5年計画の緊急河川改修プロジェクトが進む。堤防越流で住宅床上浸水や収穫後の新米流失、農機具浸水など被害を受けた津南町下足滝地区も緊急プロジェクト事業で堤防かさ上げ事業の対象地域。担当の十日町地域振興局は今春、現堤防を3㍍かさ上げする事業計画を地元に示し、現場に計画堤防をイメージする丁張りを設置。だが地元からは「巨大すぎる。暮らしの環境が一変する」などと県に再考を求めると共に、堤防計画を検討する検討委員会の設置を求め、県は近く検討会を設置する。その委員のひとり、河川工学の第一人者、新潟大名誉教授・大熊孝氏を現地に招いた懇談会を22日、下足滝地区で開いた。
(詳細は2021年8月28日号で)

今期27ヵ国出身者が講師となっているEA社の英語キャンプ(11日、マンパクで)
「町も我々を活用してほしい」
EA社、新たに10年間委託契約 マンパク英語キャンプ、6シーズン目
「英語を使って話し楽しむ雰囲気作るのを意識している。この環境、津南町に活用してほしい」。2016年からマウンテンパーク津南で英語キャンプ事業を進めているイングリッシュ・アドベンチャー(デイブ・パドック社長、EA社)。津南町に拠点を移し6シーズン目を迎えている。EA社と町は今年、10年間のマウンテンパーク津南の運営委託契約を新たに交わした。委託費は年間1千万円。パドック社長は「学校で習った英語を試す機会は意外とない。英語キャンプを通し、自分の英語が通じるというチャンスを作るのが大事だ。町も我々を利用してほしい」と話している。
(詳細は2021年8月28日号で)
2021年8月21日(土)

三度対決、現職高鳥、新人梅谷
衆院選6区「総裁選先に」「早期解散総選挙を」、思惑が交錯
総裁選が先か、衆院の解散総選挙が先か、政権与党の自民内では来月末任期の総裁選と衆院選の時期をめぐり憶測が交錯している。一方の野党勢力は、総裁選と衆院解散を政局の有利材料に利用する政府与党に反発し、早期の解散総選挙を求めている。
ここ新潟6区は、自民現職の高鳥修一氏(60)と立憲の6区総支部長・梅谷守氏(47)の三度の対決が確実視される。両陣営とも8月お盆前に十日町市・津南町を街宣し、組織活動を始めている。前回2017年選挙では高鳥氏に2212票まで迫った梅谷氏は、この4年間、従来以上に細かく地域活動に入り支持を広げている。今月7日には「十日町地域選対」が立ち上がり、関係団体で構成する一方、自民公明以外の政党で構成する「調整会議」も立ち上がり、今月24日には上越市で6区全体選対会議を予定する。現職・高鳥氏は自民本部内での存在感が増しており、「衆院解散総選挙前に総裁選を」といち早く党本部に要望するなど活動し、『新総裁で衆院選を』と菅首相の交代を示唆する活動を展開している。
(詳細は2021年8月21日号で)

止まぬ感染の連鎖
新型コロナウイルスの感染の連鎖が止まらない。17日夕には十日町市が市役所本庁舎職員の20代男性の感染を公表し、18日の新潟県発表では全県でこれまでで2番目に多い116人の感染者数を発表。このうち十日町市は前日公表の市職員を含む3人の感染者となり、市全体の感染者は15日に100人を超え、10日から連日感染者が出ており20日朝までに108人となっている。18日公表の市職員の濃厚接触者や職場接触関係者のPCR検査はすべて陰性だった。
(詳細は2021年8月21日号で)

「6区は大丈夫かな」
1票の格差是正から衆院選制度改革で導入が決まっている新たな議席配分が6月末に公表され、新潟県の小選挙区は現在の6区制から1減の「5区制」になる。今秋の衆院選が現行6区制の最後の選挙となり、その後の衆院選は新たな区割り、5区制による選挙となるが、その区割りがどうなるか関心が集まり、早ければ来年の通常国会に選挙区割り改定の公選法改正案が提出されるものと見られる。
昨年10月実施の国勢調査速報値をもとに新たな議席配分の試算結果は6月25日公表された。今週11月には国調確定値が決まり、衆院定数改定「10増10減」の議席配分も決まる。試算では新潟県など10県で定数1減の10減。首都圏など5府県で10増。比例ブロック定数は「3増3減」で北陸信越は1減となる。
(詳細は2021年8月21日号で)

東京パラに向け「平和の火」をランタンに移す原水禁十日町市協議会の久保田会長
平和の火、縄文の火も
いよいよ24日から始まる「東京2020パラリンピック」を前に、全国の各自治体で採火式を開催。地域の願いを込めた火は開会式24日に集火され、オリンピックスタジアムに灯される。
十日町市では16日、2つの聖火を集火した。ひとつは、2003年に福岡県星野村(現八女市)から原爆の残り火を分火し越後里山現代美術館「モネ」前の平和の塔で燃やしている「市民のこころの火」と、もうひとつは市内の障がい者9施設で作った「自作の火」。 津南町では復元竪穴式住居が環状集落を成す縄文村で実施。縄文衣装に身を包み関係者が14日夕に参集。
(詳細は2021年8月21日号で)

世田谷区・保坂区長と自然エネの連携協定を締結した桑原町長
新たに電力連携、農業交流も視野
東京・世田谷区と電力連携―。津南町と世田谷区は19日、自然エネルギー活用の連携・協力協定を締結。桑原悠町長と保坂展人区長がオンライン協定式。協定は6年前から町が行う小水力発電「雑水山第2発電所」(発電量年間28万1736kWh)の発電の一部を同区内施設に供給する内容。今後、同区内小売電気事業者をプロポーザル形式で選定する。なお同区は昨年11月に十日町市と同様な協定を結び、松之山温泉の地熱発電から電力供給を受けている。
町は同発電所の売電収益(約2百万円)を津南郷土地改良区の維持管理費に充当。新たな電力協定は桑原町長がメンバーの「国・地方脱炭素実現会議」で、町長が『脱炭素社会に向けて小水力発電など自然エネルギーを活用していきたい』と発言。これを聞いた保坂区長が町に買電を打診したのがきっかけ。
(詳細は2021年8月21日号で)

町ユリ切り花組合とすみれ工房の農福連携で本格販売開始の「テーブルリリー」
「もったいない」がスタート、花の癒しを
津南町ユリ切花組合とすみれ工房、手作りの温かみも
いつでもどこでも、花の潤いを—。津南町ユリ切花組合(大口貴裕組合長、15軒)とすみれ工房(福原吉重施設長)の農福連携で、津南ブランド・雪美人を楽しめる新たな取り組み『TABLE LILY』(テーブルリリー)が本格的にスタートしている。
年間125万本を生産、日本一のユリ産地の津南町。厳しい規格をクリアしたのが最高品質の『雪美人』ブランド。その中にはわずかな傷などで市場規格外品が1割余出てしまう。同組合で活用を検討するなか、障がい者が利用するすみれ工房が連携し商品開発。6月からの試験販売期間を経て、今月18日から本格販売を開始した。
(詳細は2021年8月21日号で)

オンライン開催で行った栄村成人式(15日)
「会いたいね」、オンラインで再会
栄村成人式、初のリモート開催
新型コロナウイルス影響で先月末に急きょリモート開催を決めた栄村成人式。今月14日は1年延期となった令和2年度(2020)16人(男4、女12)、15日は同3年度(2021)20人(男12、女8)を対象に実施。小中学時代の恩師とのオンライン懇談、さらに新成人のみで楽しむ時間を共有。画面越しだが久しぶりに顔を合わせた幼馴染のいまの姿をみて思わず笑顔がこぼれた。
長野県北部地震から10年が過ぎた今年。両年度対象者は、小学生時代に未曽有の大震災を経験した。宮川幹雄村長は「地震10年、新型コロナ、そしてコロナ禍でのオリンピック開催、まさに特別な歳の成人式。
(詳細は2021年8月21日号で)
2021年8月14日(土)
2021年8月14日(土)

勇馬、感動ありがとう
東京オリンピック男子マラソン 重度の熱中症、耐えて完走
過酷な42・195キロ、感動をありがとう—。東京五輪のフィナーレを飾る男子マラソンは8日、北海道・札幌大通り公園をスタート・フィニッシュに開催。日本代表として出場した中里出身の世界的マラソンランナー・服部勇馬選手(27、トヨタ自動車)は、熱中症で20キロ過ぎから遅れ始め、ゴール直前は足を引きずる状態。順位は73位だったが、歯を食いしばり棄権することなく最後まで諦めずに走り通した姿が感動を呼んだ。
男子マラソンは、世界各国から106人が出場。前日までの暑さはやや緩んだものの、スタート時の気温は26度、湿度80%。徐々に気温も上がりはじめ途中、30人が棄権する過酷なレースとなった。
服部選手はスタート時から第1集団の後方に付けて安定した走りを見せていたが、20キロ過ぎから徐々に遅れ始め、フィニッシュの大通り公園に姿を見せた時には喘ぐように口を開け、左足を引きずり、それでも棄権せずにゴールした。記録は優勝した世界記録保持者のキブチョゲ(ケニア)に22分30秒差の2時間30分8秒で73位だった。
日本陸連によると、深部体温が40度を超える重度の熱中症だった。
(詳細は2021年8月14日号で)

熱中症によりジョギング状態で走り続ける服部選手(35㌔付近で)
マラソンに生きる、次はパリ五輪
迎えた五輪本番。「マラソンの女神」は、またも服部選手に試練を課した。世界各国から参加したマラソンのトップランナー106人が出場したなか、なんと30人が途中棄権する『異常事態』。スタート時の気温は26度と、前日までの30度超えに比べれば穏やかになったとはいえ、湿度は80%と高く、やはりマラソンにとっては厳しい環境だった。過酷なレースの中で、服部選手もまた『熱中症の罠』にはまってしまった。
足を引きずりふらふらになりながらも、これまで支えてくれた家族や仲間、ふるさとの人たち、さらに東京五輪をめざしていたライバルであり仲間たちのためにも途中棄権はできないと、氷が入ったポリ袋を両手に持ち、一歩一歩進んだ。
レース後、服部選手は言った。「今後もマラソンと共に生きていきたい」。次はパリ五輪を見据えているという。マラソンの女神が微笑んでくれるまで、走り続ける。
(詳細は2021年8月14日号で)

アンジェラスの鐘を鳴らし黙とうを捧げる十日町原水禁の久保田会長ら
76年目の祈り
広島、長崎に原爆が投下されて76年。被爆者の平均年齢は86歳に迫り、惨禍の風化が懸念されているなか、原水爆禁止十日町市協議会(久保田愛策会長、加盟24団体)は『ヒロシマの日』の6日、キナーレ・平和の塔前で67回目となる原水爆禁止十日町市民大会を開き、「核兵器のない社会を求め、平和の大切さを発信していきたい」と、改めて核兵器廃絶を誓った。
(詳細は2021年8月14日号で)

約1万8千年前の旧石器時代遺跡とみられる「芦ヶ崎入り遺跡」(26日)
12年ぶりの旧石器遺跡
60番目の旧石器時代遺跡—。津南町芦ヶ崎集落の南側丘陵、石黒川左岸で行われていた砂防ダム工事に伴う試掘調査で新発見の「芦ヶ崎入り遺跡」。約1万8千年前の旧石器時代の遺跡とみられ、6月11日から発掘調査。ナイフ形石器など2百点余りの石器が出土しており、今月末まで調査を継続する。津南町の旧石器時代遺跡発見は2009年(平成21年)の加用中条A遺跡以来12年振り。町内遺跡390ヵ所のうち、旧石器時代の遺跡は60ヵ所目。全国的には旧石器時代の遺跡出土は少ないが、津南町や十日町市中里地区では多数出土があり、狩猟民にとって住みやすい環境があった証として研究者の関心を呼んでいる。
(詳細は2021年8月14日号で)

廃プラの深刻な問題を解説する大河内教授(松代高で)
マイクロプラ、大気にも
松代早稲田協力会(木戸一之代表)と松代高校(岩﨑啓校長)が連携して平成28年から始まった「早稲田松代塾・高校サイエンス講座」。第3回講座が先般、松代高校で行われ、同校生徒と十高松之山分校、国際情報高校(南魚沼市)の生徒など12人が受講した。
今回は早大理工学術院創造理工学部の大河内博教授が最先端の環境問題「空飛ぶマイクロプラスチックをつかまえる!」と題して講義。陸上で廃棄したプラスチックゴミが河川から海へ流れ込み、細分化されてマイクロプラになるが、魚類への影響と、それを食べる人間への影響が近年注目されている。
(詳細は2021年8月14日号で)

「かたくりの宿グランピング」がスタート。設営など手がける太島さん
夜の秋山郷を楽しむ
かたくりの宿 グランピング受付中
秋山郷で のグランピングはいかが—。津南町結東のかたくりの宿の敷地を活用、人気急上昇中の「グランピング」受入れが先月から始まっている。大テント内はシングルベッド2台など用意。夜に楽しむイルミネーション用テントもあり、リアルタイムで移ろう夜の秋山郷を満喫できる内容となっている。 利用料は1泊2日(2食付)で1万6800円から。ウェブ検索「かたくりの宿グランピング」。問合せはEメールhappycompany.smile@gmail.com。
(詳細は2021年8月14日号で)

小出地区「清津百貨」が開店一周年交流パーティ。地元住民らが集った
さらに拠点化を
清津百貨1周年 記念パーティで住民も集う
「みんなが集まる百貨店のような体験交流拠点を」と、人気のアートスポット・清津峡トンネル入口の小出地区「清津百貨」。このほど開店1周年を迎え先月25日、一周年記念パーティを開催。地元住民や仲間ら延べ60人余が参集。清津峡樽ばやしやフラメンコなどの催しなど楽しみ。さらなる交流拠点化をめざし決意を共有した。
(詳細は2021年8月14日号で)
2021年8月7日(土)