「思ったよりリピーターの方が増えて来てありがたいです」。津南駅前にこだわり自家焙煎珈琲提供と食事を提供する「カフェさんばる」の丸山活（いくる、36）オーナーは嬉しそうだ。コーヒーは生豆を自家焙煎、今はグアテマラやコロンビアなど中南米を中心に８種類を用意。さらにコーヒー好きなら知っている高級品コピルアックなど都会なら一杯３千円を超える希少品も格安価格で提供中。オープンから半年、着実にファンを増やしている。

　店は丸山オーナーと、母の早苗さん（62）のふたりで切り盛り。コンセプトは『地域の憩いの場』。元々は、喫茶店を開くのは早苗さんの夢だった。

　昨年7月4日にオープン。「駅前に和食店もあるので、被らない洋食を出そうと。働いていた店の賄いでも洋食を出していた経験も活きています。勤め先で自由にやらせてくれたおかげでもあります」。食事はカレーライスやパスタ、ピラフなどがメインだが、日替わりメニューでは和食系の定食もある。

　コーヒーへのこだわり。「豆は焙煎するとどうしても酸化します。だから味が落ちる前に使う分だけ、少量ずつ焙煎しています」。自身が雑味のない味が好きなため、コーヒー豆の割れ目にあるシルバースキン（薄皮）を徹底的に取り除いている。「手間をかけた方が確実に美味しくなりますから」。