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2021年(令和3年)5月

2021年5月29日(土)

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複雑な心境、「でも感謝を込め」

​聖火リレー・十日町コース 6月4日、ランナー14人、本町から博物館へ

 開催の可否が続く東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが6月4、5日、新潟県内で実施される。十日町市では4日、本町通りから市博物館コースの全2・6㌔を14人が聖火リレーをつなぐ。十日町コースでは冬季五輪出場のクロスカントリー宮沢大志選手、バイアスロン中島由貴さんがゲストランナーで走る予定。一般ランナーは1年延期で「昨年の緊張感や高揚感はないが、逆に本当に走っていいのかなと思う。複雑な思いを抱きながらの聖火リレーになるでしょう」と話し、本番を複雑な思いで迎える心境を話している。地元十日町市は「コロナ禍のなかでの開催で批判の声もあるだろうが、粛々と成功するよう努力するだけ」(スポーツ振興課)としている。

(詳細は2021年5月29日号で)

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開設50年目の県営妙法育成牧場で本放牧が始まった(27日)

50年目の本放牧、牧草地駆ける

 牛たちは「待ってました」と言わんばかりに高原の牧草地を駆けた。県営妙法育成牧場(玉木勇場長)の本放牧は27日に開始。草地面積は約156㌶(東京ドーム37個分)の広大な牧草地に、ホルスタイン68頭を放牧。この日は雨模様だったがバイクに乗った職員の「こい、こーい」という声に誘導されながら移動。標高630〜950㍍の傾斜地で昼夜を過ごし足腰が強い牛となり、良質な県産牛乳を生み出す原動力となる。本放牧は本格降雪前の11月初旬までを予定する。

(詳細は2021年5月29日号で)

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​苗場が呼んでいる

 日本百名山・苗場山(2145㍍)、日本二百名山・鳥甲山(2037㍍)、秋山郷最高峰の佐武流山(2192㍍)の山開きは1日。苗場山頂の自然体験交流センターへのヘリ荷揚げを26、27日に行い、水や食料など15㌧余を山頂に運んだ。「天空の楽園」と称される約7百㌶の湿原はまだ1㍍余の積雪。6月中旬頃まで残雪が楽しめそうだ。

残雪が1㍍余り残る苗場山頂ヒュッテへのヘリ荷揚げを行った(26日、相澤博文氏撮影)

(詳細は2021年5月29日号で)

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今月29日から26年目のシーズンが始まる山伏山・無印良品津南キャンプ場(24日)

高まるキャンプ人気「新たな顧客を」

 高原地帯に約100万坪という日本最大級の面積を誇る無印良品津南キャンプ場(石田政臣支配人)。26年目の今期は29日からシーズンイン。古来より山伏が修行した霊峰・山伏山(標高902㍍)付近は新緑がまだ始まったばかり。新型コロナウイルス感染拡大後、高まるキャンプ需要があり、石田支配人は「アウトドアメーカーの機材在庫が少なくなっている状況が続き、新たなキャンプ層が増えている。利用者がこの自然あふれる津南を楽しんでもらえる環境を提供し、新たなファンを増やしていきたい」。27日に安全祈願祭を行い、今シーズンの無事故を祈った。

(詳細は2021年5月29日号で)

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放課後シューレ「てくてく」を開設したフタッフメンバー

不登校や学習障害を支援

 「学校に行きたくない」「友だちに会うのがイヤだ」「勉強が分からない」…不登校や学習障害などの児童生徒の居場所として学習をサポートする「放課後シューレ『てくtäg(てくてく)』」がたかき医院(高木成子理事長)に併設の子育て健康支援センター•ちくたくに開設、10日にスタートした。元教員や保育士ら20人余りがボランティアで学習や手芸•工作などの指導にあたっている。代表の富井茂•元塩沢小校長は「少し手を差しのべるだけで不登校や学習障害などがよい方向に向く子どもたちが大勢います。マンツーマンで対応します。ぜひ活用して下さい」と呼びかけ、同時にボランティアも募集している。

(詳細は2021年5月29日号で)

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新型コロナ対応と情報交換の場をと行った「農業関係対策会議」(24日、町役場で)

新型コロナ対応で農業者連携

町主導で初の対策会議 月1回集荷業者らで情報交換を

 今年3月中旬から新型コロナウイルス感染者が妻有地域でも広がるなか、基幹産業である「農業」の関係者らが集い感染対策やもし感染者が出た場合の対処について情報交換する「農業関係新型コロナウイルス対策会議」が始まり、24日に第1回の会議を開いた。町農林振興課主導で行い、JA津南町や町森林組合、大地、フジミヤ、大阪屋商店、十日町地域振興局農業振興部など10人余が参加。「注意している人と、そうでない人がいる。一度発生すると作業など甚大な被害が起きる可能性があるが、個人の行動を制限するのは難しい部分がある」などと率直な意見を交わした。

(詳細は2021年5月29日号で)

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新たに就任の上倉敏夫議長(左)と桑原武幸副議長(21日、村役場で)

「村長派、反村長派はない」と強調

栄村議会 構成決まる 真議長に上倉敏夫氏、副議長は桑原武幸氏

 栄村議会は21日に改選後の初議会を開き、議長に上倉敏夫氏(69、3期)、副議長に桑原武幸氏(74、2期)を選出。監査委員は保坂眞一氏(67、1期)を選出した。

 議長選で立候補したのは上倉氏のみ。無記名投票の結果、10人全員が上倉氏に票を入れ全会一致で選出。上倉氏は「栄村は人口減少、議員の高齢化が進み、議員のなり手がない。議員定数の削減、報酬引き上げなど検討し、若い世代の皆さんが手を挙げやすい環境を作っていかねばならない」と4年間の今期中に定数削減議論を進める方針を示す。

(詳細は2021年5月29日号で)

2021年5月22日(土)

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東京五輪の事前合宿に向け十日町市陸上競技場を視察したクロアチアの陸上選手(2019年11月)

事前キャンプ、予定通りか

東京五輪・十日町市 クロアチアと毎日連絡、感染対策最優先

 東京オリンピック•パラリンピックに出場するクロアチア選手団のホストタウンとして事前合宿を受け入れる十日町市は、予定通りの開催を視野に準備を進めている。新コロナの影響で大会開催が不透明な一方、全国的に事前合宿の受け入れを中止する自治体や出場国側からの中止も出ているが、市ではクロアチア出身の国際交流員、ビエラン•スヴェン氏を介して1日に1〜3回、連絡を取り合っている。スヴェン氏は「これまでオリンピック委員会と協議を進めてきたが、これからは実際に五輪に出場するコーチや選手と練習の内容や時間設定など、より具体的な内容を詰め始めている」と話し、東京五輪まで2ヵ月余りに迫ったなか、受け入れ対応を進めている。

(詳細は2021年5月22日号で)

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飲食店関係者を対象に今月19日、市内に開設したPCR検査所

十日町市 ワクチン、来月中に65歳以上

 新コロナ、収束の傾向か—。十日町管内のコロナ感染は、13日にJA十日町本所の20代男性職員、15日に20代男性会社員、19日に60代男性パート職員の3人が、いずれも経路不明で感染したが、13〜21日朝までの陽性者は3人だけで、感染は収束傾向の模様だ。

 こうしたなか、十日町市の75歳以上のワクチンは17日現在、2363人が接種し、うち2回目は244人。対象者1万9109人に対し接種率は12•3%。19日には323人が接種しており、市では「65〜74歳の皆さんには『いつ接種になるのか』とご心配をお掛けしていますが、ワクチンも徐々に増えおり、6月中には接種が可能になる見込みです」(ワクチン接種対策室)としている。

(詳細は2021年5月22日号で)

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接種日を各集落ごとに設定、集落と診療所を繋ぐシャトルバスを随時運行する栄村(18日)

栄村 高齢者ワクチン、来月25日完了へ

 高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種を7月末までに完了させる方針が国から出ているなか、全国の自治体では事前予約の「電話が繋がらない」などの混乱が起きている。そんななか事前予約方式を取らず、全31集落ごとの接種日をあらかじめ定める地域指定型接種が今月6日から始まっている栄村では順調に接種が進んでいる。接種会場である村診療所と秋山診療所まではシャトルバスを随時運行。対象918人のうち半数以上が1回目の接種を終えた。2回目の接種は今月31日から始まり、6月25日に完了する見込みだ。担当の民生課では「強い副反応が出る方もなく、非常に順調。2回目のワクチンも予定通り届く見込みで、このまま進めたい」とする。小さな自治体だからこそできる、成功事例となっている。

(詳細は2021年5月22日号で)

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議長続投の鈴木一郎議長(右)と宮沢幸子副議長

6月議会で議会改革特別委員会を

 十日町市議会は14日、改選後の初議会を開き議長に鈴木一郎氏(69・7期)、副議長に宮沢幸子氏(62・6期)を選出。監査委員は遠田延雄氏(72・4期)が就任。議会の要の議会運営委員長に吉村重敏氏(70・4期)を選出した。

 議長選結果は「鈴木一郎18」「鈴木和雄5」無効1。副議長選は「宮沢幸子18」「滝沢繁4」「吉村重敏1」無効1。

 前議会に続き議長続投の鈴木議長は「市議会のあるべき姿を様々な角度から検討する議会改革特別委員会を設置し、市民の信頼を受けられる十日町市議会をめざす」と就任の抱負。十日町市議会では初の女性副議長に就いた宮沢副議長は「まずはコロナ対応だが、市民の命を守り、地域経済を守り、市民に開かれた分かりやすい議会活動をめざし議長を補佐していく。女性市議5人は県内トップクラスの占有率。幅広い議論を期待し、市政に反映していきたい」と抱負を話している。

(詳細は2021年5月22日号で)

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荒廃地を復活、初の田植え

 障がい者の就労支援事業などを2002年から続けるNPO法人支援センターあんしん(樋口功会長)は19日、市内稲荷町地内で耕作が12年間放棄され、荒廃した田を整備して復活させた『あんしん水田』で初の田植えを行った。

 あんしん水田は3・8反歩(約38㌃)。無農薬・無肥料の自然栽培で当日は利用者と職員、ボランティア25人が木枠を転がして植える目印を付けた田に入りコシヒカリ苗を手植えした。

(詳細は2021年5月22日号で)

馬が見守るなか「あんしん水田」の田植えを行った(19日)

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6種類のasto_tenugui縄文シリーズ(16日、astoで)

アートと風土、火焔型土器手ぬぐい

astoブランドで滝沢梢さんが商品化

 笹山遺跡出土で約5千年前に作られた国宝「火焔型土器」と、馬場上遺跡出土品の痕跡から1千年以上の歴史が確認された「十日町の織物文化」を融合させ、縄文をモチーフにして染めたオリジナル手ぬぐいへが販売実績を伸ばしている。

 制作したのは染料や織物用品等を扱う瀧長商店(本町2)の滝沢梢社長(43)。滝沢さんは平成30年、十日町高校向かいの自社倉庫をアーティストやクラフト作家、起業家など『創造者』が集う場所として再生したasto(アスト)を主宰しており、asto商品開発プロジェクト「アート×風土」として縄文柄手ぬぐいを発想した。

(詳細は2021年5月22日号で)

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昨年から住民対象のツアーを開始。天池ウッドガーデンで特製竹弁当も提供

「秋山郷再活性化」でスクラム

秋山郷入込15000人割る 民間有志でガイドツアーや新土産開発など

 かつて秘境ブームもあり、多くの人で賑わった秋山郷観光は越後・信州合わせて2020年は1万5千人余に落ち込むなど、厳しい状況が続いている。そんななか「秋山郷観光を再度盛り上げたい」と有志が活動を開始。十日町観光コンシェルジュを主宰、魚沼エリアで観光コース企画などを受け持つ村山久夫さん(印刷会社・みらい社長)を中心に昨年から「秋山郷観光プロジェクト」と題し、ガイド同乗で秋山郷の歴史文化を語るバスツアーなど企画。2年目の今年は結東・萌木の里を拠点としたツアー催行を計画している。同里には秋山郷の歴史を知るコーナーを西武。飢饉から秋山郷を救った佐藤佐平治翁の紹介、四季の秋山郷写真コーナー設置、さらにお土産品開発など多彩な取り組みをスタートする。

(詳細は2021年5月22日号で)

2021年5月15日(土)

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「事前了解権必要81%」、原発30キロ圏内

UPZ圏議員研究会アンケート 十日町市75%、全8市町村が高い必要性

 柏崎刈羽原発から30㌔圏(UPZ)8市町の議員有志でつくるUPZ議員研究会が今年4月17、18日実施のアンケート結果を10日、長岡市中央公民館で記者会見し発表。8市町のアンケートサンプル1013件の81・4%が原発再稼働の「事前了解権」が必要と回答し、30㌔圏の自治体も発電事業者・東京電力と事前了解権を含む新たな安全協定の締結が必要としている。UPZ議員研究会(代表・関三郎見附市議)では「この結果を30㌔圏の自治体トップはよく考えてほしい。東京電力と事前了解権を含む新たな安全協定締結に向け、取り組みを始めてほしい」としている。

(詳細は2021年5月15日号で)

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十日町市飲食従業員、無料PCR検査実施

 新コロナの感染は、県内では11日に1日としては過去最多の55人に上るなど拡大しているなか、十日町管内の感染者数(管外関係者含む)は延べ百人を突破。14日朝現在、累計で108人となっている。このうち9〜11日まで感染ゼロが続き抑え込みが期待されたが、12日に十日町で30代女性1人が感染した。一方、ワクチンは十日町市、津南町ともに7月末までに希望者全員の2回接種が完了する予定だ。

 7〜14日朝までの感染は、津南町では7、8日の2日間で家庭内感染を含め10代無職男性から90代女性まで男女5人が感染。十日町市では50〜60代の男女4人が感染し、管内合わせて9人の陽性が判明した。津南町では更なる感染拡大が懸念されたが、9〜11日まで感染はゼロ。しかし12日に十日町で再び感染者が出た。また検査で陰性だったにも関わらず、その後に陽性となる事例が4件出ており、陰性だからといって安心できないことが指摘されている。

十日町市 県補助含め35万円支援、飲食店救済

 新型コロナウイスル感染拡大で地域経済への影響が増し、十日町市は14日の臨時議会で地元飲食業を支援する補正予算案を提案。「飲食店応援事業給付金」と「オリジナル食事券発行支援事業補助金」の2事業で支援する。総額は5450万円を補正し、地域経済、特に地元飲食業への支援事業を実施する。

(詳細は2021年5月15日号で)

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津南ドローン協議会の農薬散布用ドローン講習会は随時行っている(貝坂で)

農薬肥料にドローン活用

 ロボット技術や情報通信技術(ICT)活用で省力化や高品質化を図るスマート農業で農業用ドローン活用が注目されるなか、津南町では5年前発足の津南ドローン協議会(樋口明会長)が農薬散布などへの活用をねらいに随時講習会を開いている。先月24日〜2日にかけ、農薬散布ドローンライセンス講習会を実施。大阪屋商店、グリーンアース、中村左官ら農業関連者15人が受講。農業へのドローン活用技術を学んだ。津南協議会ではドローンによる効果的な農業活用を模索するため農業者らで昨秋「作業部会」を立上げ。今回の講習会でそのメンバーがドローン農薬散布の認可を得た。農薬など10㍑収容できるドローンで、1回の飛行で約1㌶に散布可能という。

(詳細は2021年5月15日号で)

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元気に「おはよう」、小中交流で

 「おはよう」「おはようございまーす」。元気な声が朝の校門に響いた—。中学生たちが母校の小学校を訪ね、児童とあいさつを交わす『拡大中学校区小中学校あいさつ運動』が11、12日に行われた。十日町小と中条小、東小、飛渡第一小の小学4校と十日町中、中条中の中学2校で9年前から実施しているもので、中学生たちは校門で通学してくる児童に大きな声で「おはよう」とあいさつ。児童たちは中学生の出迎えにちょっと驚きながらも「おはようございます」と元気にあいさつを交わしていた。

(詳細は2021年5月15日号で)

中学生が校門で出迎え「おはようございます」とあいさつを交わす児童たち(12日、東小で)

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住民と懇談する大熊孝新潟大名誉教授(9日、足滝で)

流域治水、「地元行政・議会の力で」

 新潟県内の河川整備や改修、全国の河川環境問題などに関わり、河川工学の第一人者である新潟大名誉教授・大熊孝氏が9日、下足滝を訪れ、県が計画の堤防改修の現場や住民と懇談した。大熊氏は「幾度かの堤防改修を経ても歴史ある風景が残り、それが壊れてしまう巨大堤防ができるのは、この戸数の関係からも少し違和感を抱く。この丁張が出来ている以上、設計もでき、国補助金など財源も確保しているのだろう。それを覆すには相当な力が必要である。地元の思いをしっかりまとめ、それでも動くのであれば、地元津南町と津南町議会が動くしかないのではないか」と住民に語りかけた。

(詳細は2021年5月15日号で)

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​皐月の表情

初夏の衣替え

古型マンモス

 新たな毛皮に生え変わった。津南町なじょもん芝生広場に毎年佇んでいる『古型マンモス』。約120万年前から日本に生息、あのナウマンゾウよりさらに昔のこと。町内穴藤で発見の古型マンモス臼歯化石は町指定文化財となっている。今年も本格的なグリーンシーズンを前に衣替え。すみれ工房(福原吉重施設長)により、外丸の御神木・八本杉(町文化財)の間伐材を使った緑の杉葉の毛皮をまとった。

(詳細は2021年5月15日号で)

八本杉の葉を使いマンモスも衣替え(12日)

2021年5月8日(土)

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3メートルかさ上げ後の堤防の大きさがわかる丁張、住民は「でっかい。景色が一変する」(2日、津南町下足滝で)

「景観一変だ」、集団移転を要望

信濃川・下足滝 洪水対策で堤防3㍍かさ上げ、津南町の対応注目

 2年前の2019年10月13日の台風19号で信濃川(千曲川)が大増水し、堤防を越え集落に流れ込み、住宅床上浸水するなど大きな被害を受けた津南町下足滝地区(6世帯)は今年1月5日、「下足滝全戸が別の場所に移転する」要望書を地区総代名で十日町地域振興局に提出している。一方、県は上流の千曲川から中流域の信濃川の河川治水5年計画・緊急プロジェクトに取り組み、下足滝地域は現堤防を3㍍かさ上げするプランを地元に提示し、すでに地元説明会を数回開き「用地契約」の手前まで来ている。今月1日、県は計画堤防の大きさがイメージできる「丁張」を現場に設置した。地元住民は「でっかい、風景が一変する。田んぼも相当なくなる」と、そのかさ上げ堤防の大きさに驚くと共に、改めて「集団移転」への思いを強めている。住民は「津南町はどう考えているのか」と、町の対応を迫っている。

(詳細は2021年5月8日号で)

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家庭内感染で拡大、管内99人

 十日町管内の感染者が累計で99に。新コロナの感染拡大が続いている。先月30日から7日朝までに十日町市で12人、津南町ではつなん福祉会デイサービス関連などで7人が感染した。このうち十日町市では市役所や越後妻有里山恊働機構、津南町でもこばと保育園など公的機関•団体の職員にまで広がっている。十日町市中魚沼郡医師会や新潟大学•十日町いきいきエイジング講座、公立病院などは3日、共同で緊急メッセージを発表、感染防止対策の徹底を呼びかけている。妻有地域の感染者(十日町保健所以外の関係者含む)の累計は99人と百人台に上っている=7日朝現在。

(詳細は2021年5月8日号で)

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オンライン生配信で行った津南町成人式(3日、町役場大会議室で)

初オンライン成人式、「会いたいね」

 二度の延期を経て開催。新型コロナウイルス蔓延のため、伸び伸びとなっていた津南町成人式。3月に入り妻有地域で感染が広がり、新成人が直接集まる場の提供を断念、オンライン形式に変更し3日に実施。対象は令和2年度(2020年)の新成人89人(男44、女45)。町役場大会議室を会場に、出席者は新成人は津南中学と県立津南中等代表のみに絞り、参列者も桑原町長や島田教育長ら4人に絞った。カメラ三台を使い動画サイトYouTubeでライブ配信し、40人が生視聴。当日はシークレットゲストとして祖父母が町内在住のNGT48・若井七海さんの特別メッセージも上映。主催の町公民館では「元々式典に出席意志があった新成人は47人。多くが生配信を見てくれたと思う」。関係者は動画を今月末まで視聴できる。

(詳細は2021年5月8日号で)

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「ここはどこ」、異空間誕生

 妻有地域の観光拠点のひとつになっている清津峡渓谷トンネルに新たな要素が加わった。リニューアルが完了し先月29日、「異空間」がお目見えした。白と黒のストライプのデザインが異次元的な空間を演出。連休29日から5日までに9354人が来訪。連休後半の3日2227人、4日2421人と連日2千人超えなど、さらに人気スポットになっている。担当の中里支所地域振興課では「予約システムはスムースに行われた。やはり県外者が多いようだった」と課題を整理し夏シーズンに備える方針だ。

(詳細は2021年5月8日号で)

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良品計画がキナーレに設けたコミュニティスペース

市民の広場、棚田米日本酒も

 大地の芸術祭はじめ、十日町市の観光・産業、まちづくりなどの多様な分野で相互に協力していく良品計画は先月28日、キナーレ回廊のコミュニティスペースの開設や松之山地区の棚田で生産した魚沼コシによる日本酒、さらに小学生が「わたしたちのくらすまち」をテーマに描いた絵をプリントしたマイバッグの販売を開始することを発表した。関口市長は「芸術祭は延期となったが、新しいスペースを活用したり、日本酒が大ヒットとロングラン商品になることを期待する」と期待感を語った。同市が活用する総務省の地域活性化プログラム「地域おこし企業人制度」による社員の派遣を通じて、現地での地域活性化事業を推進。移動販売バスに続き、今回の連携事業を進める。

(詳細は2021年5月8日号で)

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JA津南町・宮澤組合長

魚沼地区JA合併、「3年後」か

 合併の基準日は3年後の2024年(令和6年)に—。JA津南町(宮澤嘉孝組合長)第55回総代会は先月24日に開き、宮澤組合長が合併協議について説明。宮澤組合長は「来年度後半、完全な合併協議会を立ち上げたいと思っている」と現状を話した。

 県内23JAを5JAとする方針が2018年に示されたなか、魚沼地区(津南町、十日町市、越後おぢや、北魚沼、みなみ魚沼)の5JAは合併研究会を継続。宮澤組合長は新潟市以外の下越地区JAは来年春に合併、中越地区は2023年春に合併に向け協議が続く状況を話し「魚沼は令和6年3月を合併の基準日として準備を進めている」と報告。加えて営農部門などの赤字を補填、経営を成り立たせてきた信用・共済事業が長引く国マイナス金利施策影響などで今後さらに減収し、2024年に赤字転落となる見通し状況を踏まえ「総代会に置いて承認を得なければ合併はできない。この時代、合併してすぐ効果は出ないが、魚沼が一つとなり知恵を出し合い無駄を省けば、金融も増えていくと思う」とした。

(詳細は2021年5月8日号で)

2021年5月1日(土)

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4選を果たし花束を受ける関口芳史市長(25日午後8時半、選挙事務所で)

​市政初の4戦、関口氏大差で勝利

十日町市長選挙 樋口氏「市民は12年間の市政を選んだ」

 任期満了(4月30日)に伴う十日町市長選は現職で4選をめざした関口芳史氏(62)が、市議選から市長選出馬に直前変更した樋口利明氏(66)に倍以上の大差をつけ、旧市時代を含め初の市長4選を達成した。関口市長は「4回目の選挙だが、現職としての3回目の選挙で、私に対する支持率が減少していることは謙虚に反省しなければと思っている」と話し、さらに「市内すべて回り市民の生活ぶりや豊かさ、苦しさを改めて目に焼き付けた。様々な課題がある。これ前に市民の生活向上に重きを置き取り組む」と4期への決意を話した。

(詳細は2021年5月1日号で)

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女性比率県内トップ、5人全員当選

宮沢幸子氏、連続3期​トップ当選 34歳山家悠平氏初当選「農業に力を」

 3期連続、トップ当選バンザーイ!|。任期満了に伴い25日に行われた十日町市議会議員選挙(定員24、立候補者25)で、即日開票の結果、現職の宮沢幸子氏(62、公明党)が1963票(前回1867票)を獲得。6期目の当選を3期連続トップで決めた。

     ◇◇◇◇◇

 最年少候補で3位当選果たした山家悠平氏(34)。木落の選対事務所に10人余が参集。9時40分に確定が出ると「よーし」の声と共に拍手が起き初当選を喜び合った。

(詳細は2021年5月1日号で)

6期目の当選を3期連続トップで決めた宮沢幸子氏

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市中感染懸念、新型コロナウイルス拡大

 新型コロナウイルス感染は、十日町管内では19日に初めて飲食店での感染が判明し、市中感染の拡大が懸念されるなか、22〜30日朝までに十日町市で男女6人と県立十日町看護専門学校の女子学生1人が感染。さらに津南町では地域医療を中心に的に担う町立津南病院の職員など男女七人に波及、間に合わせて14人が感染した。再び感染拡大が懸念されている=4月30日朝現在。

(詳細は2021年5月1日号で)

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186票でトップ当選の山上宏晃氏(中央)。若手層にも支持を広げた(25日午後10時半頃)

51歳山上氏、186票でトップ当選

 51歳移住者の新人がトップ当選、共産現職が落選と劇的な結果となった。任期満了(5月20日)に伴う栄村議選は定員10人に現職8、新人3の11人が立候補、一人超過の選挙戦に。投開票は25日に実施。今回の選挙は候補者の多くが地元地盤を中心に選挙活動を強め、出身者や血縁関係が多い方が有利とみられるなか、栄村移住13年目の山上宏晃氏(51、小赤沢)が186票でトップ当選。一方、共産現職の齋藤康夫氏(71、原向、1期)が72票で落選。移住者がトップ、共産が村議会で初めて議席を失う結果となった。

(詳細は2021年5月1日号で)

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風薫る、野外ギャラリー

 春の陽気に絵画も嬉しそうだった。津南町在住で絵筆を取り20年余りの福原美恵さん。このほど自宅庭を使った野外ギャラリーを開催。自身が描いた油彩画と合わせ、十日町絵画サークル同友の原進さんの静物画など40点余を展示。白いモクレンが少し残り、ピンクの枝垂れ桜などが彩る庭が世界に一つだけの野外ギャラリーに変身。芸術仲間や住民などから「すごく良い雰囲気だね」と感嘆の声が上がっていた。

(詳細は2021年5月1日号で)

30点余の油彩画を枝垂れ桜などが彩る庭園に飾った野外ギャラリー展(19日、大割野で)

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津南町学術文化スポーツ奨励賞で全国で活躍の23個人団体を表彰した(23日、町役場で)

全国レベルで実力発揮

 全国レベルで活躍した津南町に縁ある住民を表彰する第33回津南町学術文化・スポーツ奨励賞表彰式は23日に町役場で開催。令和2年度(2020)対象者は、学術文化部門はクエストカップや高校生国際シンポジウムで活躍した県立津南中等教育学校生3チーム、スポーツ部門はウエイト全国大会で3位入賞した風巻光さん(当時金沢学院大4)さんら20者、計23個人団体が受賞。代表あいさつに立った風巻さんは、津南中等時代に砲丸投げ2回、ウエイトで3回目の表彰。現在は故郷に戻り町教育委員会で働くなか「これからは町に恩返しするため、町の振興を図っていきたい。津南はスポーツも凄いというのを広めたい」と語った。なお同表彰は平成元年(1989)に始まり、累計受賞者は167個人、36団体となった。

(詳細は2021年5月1日号で)

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