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2020年10月

2020年10月31日(土)

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今季2匹目のサケを確認する宮本理事。「本当に愛おしいね」とすぐに上流の魚道に放流した(右、16日朝、西大滝ダム魚道で)

サケの「食文化」再興を

採捕時間限定で上流遡上を

 ◎…連日、西大滝ダム魚道にもサケが帰って来ている。地元高水漁協が遡上確認を行い、今期の初遡上は今月15日。以降連日遡上を確認し、28日までに25匹が遡上。25日には一日の最高5匹を確認している。下流の宮中取水ダム魚道は28日までに918匹で大きな開きが生じているが、中魚漁協では「宮中ダムから上流には清津川、中津川、志久見川があり、それぞれ遡上しているようだ」と見ている。同漁協は県知事認可で採卵・稚魚育成のための採捕許可を受け、宮中ダム魚道で採捕している。今月20日時点で339匹(メス128匹、オス211匹、20日時点遡上数689匹)を採捕し採卵事業に取り組んでいる。

 ◎…西大滝ダム魚道で10年間、遡上調査の確認作業にあたる高水漁協・宮本惣次理事(82・飯山市)は初遡上の翌16日、オス75㌢、4㌔の元気なサケを見て話す。「よくぞ帰って来てくれた。本当に愛おしい。今年は長野県で放流の稚魚がそろそろ帰って来る年だけに期待している。元気に跳ねるサケを見ると本当に嬉しい。来月10日まで何匹見られるか、期待している」と感慨深く話している。

 ◎…一方でサケの「食文化」の復活をめざす動きもある。中魚漁協・村山組合長は、古来から妻有地域の信濃川流域ではサケの「食文化」があったことに着目。新たなサケの食文化の構築に取り組んでいる。「かつてのサケの食文化を復活させたい。ここ妻有地方ではサケを食する文化があり、サケが獲れなくなり廃れてしまった。だが、河川環境が良くなり、今年も千匹に迫るサケが上がってきている。採捕による採卵、稚魚放流の循環が必要だが、遡上してくるサケの活用も考えたい」と話す。さらに「今期、試行的に取り組んでいることがある。サケの遡上による地域住民の関心を高め、さらにかつてのサケの食文化を復活させ、それをさらに河川環境の改善と保護につなげていきたい。その循環が地域の河川への関心をさらに高めることにつながるはず」と話しており、冬季を活用し、試作品づくりに取り組む計画だ。

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関口市長や桑原町長ら魚沼5首長と花角知事が意見交換(22日、ベルナティオで)

高校再編、県教委に知事進言を

魚沼エリア知事懇談会 津南中等校・松之山分校にも言及

 知事と市町村長が直接意見を交わす魚沼ブロック懇談会は23日ベルナティオで開き、魚沼エリア5市町長と花角知事が出席し意見交換。懇談は非公開だったが、1時間半の予定が30分余り延長するなど活発なやり取りがあったという。この日は県立津南中等教育学校、県立十日町高校松之山分校の存続要望を求めた。花角知事は「ICT活用で教育が変わっていくのでは。新型コロナでオンライン授業が普及。少人数学級でもICT活用で質の高い教育を実現できるのではないか」と見解。一方で「大勢の中で共同作業する、例えば部活などは小規模校では難しい。そうした社会性を鍛える教育をどうするかはまだまだ議論すべき所はたくさんある」と課題の一端を述べた。

 知事と首長の懇談会は3年前から県内5ブロックで継続し行い、県庁職員が同席し傍聴する形を取る。終了後、関口市長は「それぞれの首長が言いたいことを言った。花角さんになりコンスタントに懇談会を開くようになったのは凄い変化。県幹部が出た意見をちゃんとフィードバックしてくれるのは信頼感が高まる仕組み」と評価。懇談では松之山分校と津南中等校の存続について意見したことを明かし「あえて津南町長がいる前で話をさせて貰った。県においても総合教育会議というシステムがあり、知事も教委に物申すことができる立場でもあると確認できた。知事の考えをしっかり聞き、それが教育行政にどう反映されるか興味を持った」と話した。

 一方、桑原町長は同日午後に沖ノ原のスマート農業実証実験地を花角知事が視察したことを話し「高齢化や人手不足の問題がある農業。だが津南町には県目標の園芸1億円産地増に向け優良農地があり、魅力ある農業作りへさらに協力をお願いした」とする。津南中等校など中山間地の教育環境維持については「魚沼の地域で頑張りたいと言う子どもたちのため、教育の可能性を残したいと伝えた。医師不足の地域だが、医師を輩出できる質の高い学校教育が実際に行われている。魚沼地域全体の教育力を高めるためにも必要と話した」と要望を含む懇談内容の一端を語った。

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密を避けての防災訓練でエコノミー症候群防止体操を行う外丸地区民

外丸地区 「密」を避ける防災訓練

 笹沢少年消防クラブや「黄色いハンカチ防災」など妻有地域で先進的な防災活動に取り組んでいる津南町の外丸本村地区(約130世帯)で25日、震度6強の地震発生を想定し新型コロナ対策を重視した防災訓練を実施した。

 新型コロナの影響で「密を避ける」など防災訓練も難しさを増しているなか、同地区では防災委員らが避難先の集落センターや旧小学校に避難してきた全員の体温をチェック。「寒気やだるさはありませんか」など18項目に渡る『新型コロナチェック』を実施し、発熱のある模擬対象者は避難者から隔離したほか、地区民が集まった体育館でも密状態を避ける分散避難を行った。

 訓練担当の涌井稔章さんは「難しい訓練だったが想定通りにでき、万一の時に生かしたい」と話た。会場では他に少年消防クラブによる心肺蘇生訓練や、避難先で長時間座って足を動かさないことで血液が固まりやすくなるエコノミー症候群の予防体操なども実施した。

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縄文村で行った第1回つなんプレーパーク

第1回つなんプレーパーク

 津南で思い切り遊ぼう—。自然のなかで子どもたちが思い思いに好きなことを楽しむ時間を作る、第1回「つなんプレーパーク」は先月22日、町なじょもん縄文村などで開催。親子連れなど40人余が参集。ノコギリを使い枝を切る工作、焚き火でのマシュマロ炙りや芋を焼く火遊び、自由に広場を走り回るなどし、子どもが自ら遊びを選び作る環境で秋の一日を過ごした。

 企画したのは共に幼い子を育てる江村大輔さん(巻下)とグリフィス恵さん(陣場下)。先駆的な取り組みをしている世田谷・羽根木や新潟市のプレーパークを視察するなか「子どもたちが自分の責任で自由に遊ぶ環境を津南でも作ろう」と2年前から構想。新型コロナ禍で一般参加呼びかけは難しかったため、それぞれの友人知人にSNSを通し連絡し参加を募り初開催。「羽根木プレーパークでは子どもたちは泥だらけになりながら遊んでいた。でも津南では良い環境はあるのに意外と外遊びを楽しむ機会が少ない。子どもたちのため、親のためにも今後も続けたい」と月1回程度の開催を模索する。協力者も随時募る。

​≫どうする「核のゴミ」、来月15日講演会

​≫新潟県にも防災条例を 小山県議が県政報告会で

​≫予約システムを導入 清津峡渓谷トンネル 11月から施行、来年4月実施

​≫自主防災、原発事故に備える UPZエリア下条地区で 防災無線で避難訓練、連絡網確認など

≫「山塩」、創業プラン審査でグランプリに 

≫サケが来た 飛渡川、地元小学生も

≫新型コロナ対応支援、市観光協会事業

≫名器ベヒシュタイン、段十ろうで利用解放

≫「こんにちは」「你們好」三箇地区・台湾 新型コロナ禍でウェブで交流継続

≫ワクチン摂取料、全村民に助成

≫「口腔ケア大事」村健康増進講演会 オンラインで初実施

≫きら星・伊藤社長が移住戦略講座「ターゲット明確化を」

≫貴重種シロマダラ 秋山郷で偶然発見 夜行性、目撃例少ない

≫地域特性を明確化へ 桑原町長、年度内にWS開く方針

≫「書面なしで譲渡」、不可解さ増す 公社備品問題、村課長級職員 懲戒委で処分方針

≫100キロ過酷レース 苗場山麓ウルトラマラソン、過去最多の300人出場

≫「これはラクで最高」 秋山Goサイクリング、電動アシスト車で巡る

■好評連載

≫<新米ママ子育て日記457>「言葉遣い、いろいろです」​

≫<神無月の表情>「おはよう・小中あいさつ運動」(十日町)・「みんなすごいねぇ・第36回町芸能フェス」(津南)

≫<本って最高・高橋しげ子218回>「ルドルフとノラねこブッチー」(斉藤 洋 作・杉浦 範茂 絵・講談社)​

≫<野の花 不登校・ひきこもり達へのエール37回 樋口 清司>「自分で決める。焦る必要はない

<とっておきの私の山行>関澤 慶春さん 「南アルプス5泊縦走」

<マイふぁみりー>「マイペースのチョコ」水落 友章

<小宮山雅志の思い出雑記帳26「コメツキ虫」

<私の名作めぐり・庭野三省282>『啄木歌集(岩波文庫)その③』

​ほか

2020年10月24日(土)

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住民6355署名を提出の佐藤会長(中央)、受け取る藤山局長(左)。21日県庁病院​局で

「知事、グランドデザインを」

県立松代病院問題 

​存続署名6355名提出、関口市長「新たな競技の場を」

 国の医療機関再編に上がり、県が進める県立病院再編で地元自治体主体の運営が示されている県立松代病院の県立県営での存続を求め、地元松代・松之山など旧東頚地域が今春から取り組んだ「存続署名6355人」を地元代表者と関口芳史市長は21日、花角知事あての署名簿を県病院局・藤山育郎局長に手渡し、「県立県営での存続を強く求める」と直接要望した。地元まつだい地域振興会・佐藤實会長は「少子高齢化のなか県内屈指の条件不利地域であり、民間医療機関の参入もままならなず、他の医療機関へ行く交通手段もない地域と、利便性の良い他の所とを同じ土俵に上げないで議論してほしい」と切実な地域事情を訴えた。同行の関口市長は「昨年末も訪れたが、市と県の議論が深まったとは到底言えない状況であり、松代病院の問題を含め、圏域の医療と介護の体制をしっかり詰める新たな協議の場が必要と考える」と、新たな県と市との協議の場の必要性を示した。

     ◇◇◇◇◇

 署名運動は4月から始め6月にはまとまっていたが、新コロナ自粛で直接要望を先送りし21日ようやく実現。今回は旧東頚地域7398人(松代2915人・松之山1584人・大島1415人・高柳1222人)に加え仙田地域(542人)の5地区で取り組み、同住民7940人に対し6355署名、80%を超える住民が賛同し、関心の高さを示している。

 署名趣旨は「県営から十日町市主体の運営を前提に協議が進むことになり…山間へき地に暮らす私たちにとって、とりわけ高齢者は大きな生活不安を抱く。私たちの血の叫びを県知事に訴え、県立県営での存続を強く訴える」と切実な地域事情を訴える。

 署名提出には地元から佐藤会長、松之山自治振興会・樋口一次会長、両会事務局の武田芳夫局長、中島一男局長の4人。市から関口市長、鈴木部長、樋口、福原両支所長。尾身・小山両県議も同席。佐藤会長は「我々が暮らす地は県内屈指の条件不利地域であり、民間の医療機関参入はままならないなか、松代病院は県立県営でなんとしても存続をしてほしい」と繰り返し切実に訴えた。

 これに対し上越市出身の藤山局長は「この問題はまだ緒についたばかりであり知事も話している通り、地域の了解がない中での、県の一方的な都合で対処することはあり得ないことであり、皆さんと引き続き様々な議論を重ねながらより良い方向性を探っていきたい」と話した。冒頭5分以降の懇談は非公開となったが、佐藤会長は「局長から明確な回答はなかったが、我々が県庁に持ってきた地域の思いを真摯に受け止めますという言葉が聞かれ、もやもやが少しは取れた思いだ」と取材に答えた。松之山・樋口会長は「今後は県と市とのキャッチボールで検討を進めるという言葉を聞きで、地元の皆さんに報告したい」と話した。

 一方、関口市長は昨年末の訪問以降、進展がない点にふれ「県から医療と介護の連関が重要という指摘があったが、昨年末以降、これまでに市と県の議論が深まったとは到底言えない状況である。今回の要望を受けた県の意見と、我々がそれをどう受け止めることができるか、今後キャッチボールの頻度を上げ、議論の熟度を高めていく必要がある。新コロナのせいかどうか、この1年間の議論はほとんど進んでいないというのが事実。ペースアップできると思っている」と話し、「松代病院の問題を含め圏域の医療と介護の体制をしっかり詰めていく、新たな協議の場が必要と考える。知事含め、大きなグランドデザインを県が示すことが必要ではないのか。それが地域住民の第一の安心につながると病院局長にお願いした。知事からお答え頂きたい」と地元行政トップとしての姿勢を示している。

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畑に現れたクマ(9月5日、倉俣・大中田で、十日町市提供)

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津南町沖ノ原に仕掛けたクマ罠(18日、同所には2基設置)

クマ出没、「新世代クマか」

十日町市・津南町・栄村で目撃120件

 冬眠期を前にクマ(ツキノワグマ)の出没が多発している。十日町市・津南町・栄村の調べでは8月から今月20日までの3ヵ月余で65件の目撃情報が寄せられ、20日には十日町市中条地域で人が乗った車にクマが向かってきて衝突する事故が発生するなど出没頻度が増している。各市町村では音が出る物の携帯やクマと遭遇した場合の対処法などメールや広報無線など呼びかけている。新潟県鳥獣保護員に20年余在職した前保護員は「里に棲むクマと、奥山に棲み里に出てこないクマがいる。人が暮らす里では食料にありつける学習をして、親が子にそれを伝えている。新世代のクマが育っている」と、人の居住エリアとの距離がなくなっている現実を話している。

 今月20日早朝、十日町市中条八幡の旧桂スキー場脇を150㍍ほど入った林道で地元男性がクマを発見。停車した軽自動車にクマが向かってきて衝突し山に逃げ去り男性は無事だったが、現場は民家から3百㍍ほどの場所。この他にもクマと遭遇したケースや国道横断するクマを目撃するなど今月に入り出没が急増。市町村では猟友会の協力を受け危険排除に乗り出し、十日町猟友会(池田富夫会長、85人)、津南町猟友会(大口友一会長、19人)、栄村猟友会(阿部徳太郎会長、24人)が出動要請を受け対応している。

 地元自治体推薦で県が認定する新潟県鳥獣保護員は担当エリア決め配置される。20年余り在職し今春3月退任した中山弘氏(67)は、クマの生態や生息地である秋山郷や奥清津地域の実情をよく知る保護員でもある。「木の実が不作と言うが、山に入ると例年並みの木の実がある。出没多発の要因は山の不作というより、里山での生息方法が親から子へ伝えられ、それが冬眠時期を迎えると頻発に里に出るようになっている」と話す。その要因の一つはクマの食料となる農作物、特にスイートコーンの栽培の拡大という。「クマは20㌔先の匂いが分かる。コーンの甘さの匂いは相当離れていてもクマは分かる。母クマが子を連れてコーン畑に行く。それを子グマは学習する。それが代々引き継がれ、山奥でなくても食料を得られる術を知る。里山で生息できる環境を人間が作り出しているともいえる」。

 中山氏は、里山で人の暮らしと野生動物の境界をしっかり作ることが必要という。「クマが身を隠す場所を里山近くではなくすこと。草刈りは大変だが一定の広さに草を刈り、そこに電柵を張り、ここから先は立入禁止だと、身をもって分かる措置が必要」と言う。だが、「本当に厄介なのはイノシシ。これは確実に人に向かってくる。クマより始末が悪いし、人への被害が心配だ」とも話す。

 

■クマ出没状況

 十日町市=今月21日時点で目撃31件(昨年33件)。10月だけで9件の目撃。川治や姿、鉢などでは民家近くに出没。実際の目撃ではないが畑に落ちたクリ、未収穫の柿を食べた痕跡や畑に残る足跡を確認。20日は中条八幡地内の林道で車とクマが衝突する事故が発生するなどしている。市では捕獲の罠を1ヵ所に設置している。

 津南町=目撃数は28件(昨年23件)。10月だけで10件の連続目撃。沖ノ原や津原などの農地での目撃に加え「国道117号線を横切るクマを見た」の通報が今井や小下里地内であり民家近くに出没の可能性がある。町は捕獲罠(円筒形型)を4ヵ所に設置している。

 栄村=目撃数は69件(昨年86件)。国道117号線の森から白鳥間で通行人やドライバーが「斜面を登るクマを見た」など通報が多い。国道沿い住宅の柿を食べた痕跡も見つかり民家近くでの確認もされている。村では捕獲罠を2ヵ所に設置し対応している。

クルミの木に登っているクマ

クマ出没が相次ぐ今年。栄村白鳥地内で夜9時頃、クルミの木に登るクマを地元の月岡健治さんが撮影。「毎年クマが来ているので、一度撮影しようと思って何度も通い、張っていた。ずっと静かにしながらなんとか撮れた。実際に民家近くまでクマが来ているのは事実」とする。(2020年10月12日)

十日町市倉俣甲5290番地付近に出没したクマ

9月4日から6日、ほぼ同一場所に出没したクマ(十日町市産業観光部農林課提供)

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農福観連携で町内宿泊者に贈る新米を詰める作業を共同で行った(9日、すみれ工房)

津南町 コメ農家と女将、農福観連携で

 新米をプレゼントします|。新型コロナウイルスにより打撃を受けている旅館女将と農家が再びコラボレーションPRを始めた。『コメ農家×女将 また会いにこらっしゃい』プロジェクトが今月4日からスタート。コメ生産農家や集出荷業者らが新米の津南産魚沼コシヒカリを無償提供。町内旅館宿泊者全員に2百㌘(2合)の新米を贈る。袋詰めは就業支援B型施設・すみれ工房(福原吉重施設長)で実施。『農福観』の連携で事業に当たる。プロジェクトは来月末まで行う。

 年々コメ消費が減少傾向にあるなか、新型コロナによる飲食業停滞もあり、コメ農家も厳しい状況。「観光客に津南産コシヒカリの美味しさを知って貰いファンを増やそう」と初企画。新米期と紅葉期を迎え、GoToトラベルによる来町者が増加傾向にあるなかで津南産米を積極アピールする。農家は現在16個人団体が協力。各30〜60㌔の新米を提供。さらに協力者を求めている。生産農家と旅館女将のコラボはユリに続き第2弾だ。

 同プロジェクトは宿泊者への新米配布に加え、同封の用紙にあるQRコードでアンケートを回答すると最大60㌔の新米が貰える「コメ1年分プレゼントキャンペーン」、宿泊者を飲食店や小売店に誘導する「スタンプラリー」(11月7日〜12月27日)、津南PR動画「コメ農家×女将プロモーションビデオ撮影」など実施。県「消費喚起・需要拡大プロジェクト」事業補助金3百万円、町補助金100万円の計4百万円で行う。

 農家と旅館女将らは9日にすみれ工房を訪れ、袋詰め作業に協力。貼り付けるコメ型のシールには津南の田園風景を載せ『こいぶみ—あなたに、また、逢えますように』の女将からのメッセージを記載。JA津南町・稲作生産改善組合の樋口貴幸組合長(43)は「コメ消費が年々落ち込むなかどうPRすればいいかを考えていた。自分たち農家はなかなか宣伝活動に手が回らないが、旅館の方ならできる。旨い水で作る津南のコメファンになる人が増えてほしい」。一方、旅館も国施策もあり来客が増加傾向にあるなか、次に繋がる魅力発信の契機として期待。旅館雪国の女将のひとり、風巻志穂さん(41)は「こうして津南米をアピールするチャンスができて嬉しい。うちは今年リニューアルし20周年でもあり、このプレゼントと合わせながら津南PRしたい」と話した。

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「薬湯山塩」試作品(撮影・大塚眞)

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松之山温泉水を使い塩造する「まつのやま塩倉」メンバーら(撮影・大塚眞)

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まつのやま塩倉を伴走支援、事業化サポートしているastoの大塚眞さん(右)

まつのやま塩倉 松之山温泉水で塩造、asatoが支援

 約1200万年前の化石海水が温泉となった「松之山温泉」で作った塩を商品化する動きが進んでいる。30〜40代のUIターン者が連携、プロジェクト名を「まつのやま塩倉」と名付け、年内に法人化し、塩販売開始をめざす。塩造事業は十日町市のシェアアトリエasto(滝沢梢主宰)のサポートを受けNIKO(にいがた産業創造機構)のチャレンジ応援事業に採択。同応援事業の採択は県内3件のみで、今後の取り組みに関心が高まっている。

 地殻変動で原始海水が地下3千㍍に封じられ、現代に湧き出ている「ジオプレッシャー型温泉」の松之山温泉。塩分濃度は高く、物資不足の戦中戦後は温泉を煮詰め実際に塩造を行っていた。松之山黒倉の嶋村彰さん(41)はこの歴史を知り、温泉で塩造りしぬか釜で炊いたコメと一緒に朝ごはんに食べるキャンプ企画を3年前から継続。「商品化するといい」と好評を受け模索するなか、今年3月に十日町市で開いた起業イベントに参加。自家製釜と自然エネルギーを活用したプランは最優秀賞に選出。同イベントを通じ仲間が増え、事業化を本格化。農家、土建業、レストランスタッフなど多様な職業の6人が集い検討。源泉は兎口のものを使い、同所に3段式の塩釜を先月設置。塩は『薬湯山塩』と命名。刺々しさはなくまろやかな味が特徴。試験製造を続け、燃料は地域の廃材や間伐材を貰い受け使っている。

 取り組みは国連採択のSDGs(持続可能な開発目標)を意識。地域にある材料を使い、地域の燃料で作り商品化し地域循環する仕組みを模索。現在は化石海水温泉を使った塩の物語などブランディング、資金調達方法など検討中。「マイクロプラスチックなどの海洋汚染の問題で海の塩も危なくなって来ている。日本三大薬湯の化石海水温泉で作る安心安全で美味しい薬湯山塩、という物語ある商品にこだわりながら作りたい。将来は収益の一部を地域の森林整備などの環境保全にも当てたい」と意欲。すでに妻有ビールから『塩ビールにできないか』と言う依頼があり、都内レストランも関心を寄せている。

     ▼▽

 まつのやま塩倉の活動を初期からサポートしているのが「asto」。市内本町2丁目にシェアオフィスを展開、昨年10月には十日町市で唯一の県認定のスタートアップ支援拠点として活動。起業支援、シェアオフィス貸出、資金確保のアドバイスや補助事業の申請相談など、起業をめざす個人・団体を支えている。Astoメンター(仕事上の助言者)の大塚眞さん(29)は「まつのやま塩倉のNICO認定は県内わずか3件のうち一つ。当初から伴走支援を続けていたので嬉しい。これからも活動をサポートしていく」と笑顔。採択を受け、販路開拓や資金調達、クラウドファンディングでの支援呼びかけなどのサポートを進める。なおastoはクラウドファンディング・CAMPFIREの公式パートナー認証を受けている。

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中条小2年・小山さんの模型県知事賞「すてきはっ見!つまりの里山植物マップ」

県発明工夫・模型展、11賞獲得

 第84回新潟県発明工夫展・第69回新潟県模型展結果はこのほど発表。模型では県知事賞に小山ひかりさん(中条小2)「すてきはっ見! つまありの里山しょくぶつマップ」の選出を始め、上意賞を十日町市の児童生徒で独占。全15賞のうち11賞を獲得。学校賞でも千手小が県知事賞、水沢小が県教育長賞となるなど、模型展での高評価が目立った。

 一方、発明工夫展では学校賞は水沢小が県知事賞、県発明協会長賞が津南小、西小が県教育長賞と妻有勢が独占。個人入賞でも全15賞のうち6賞に妻有の子どもたちが選ばれている。

 妻有地域の入賞者は次の通り。

 【発明工夫展】◎個人▼県教育長賞=「簡単長ぐつ洗いブラシ」(植木葉月、水沢小5)▼県工業技術総合研究所長賞=「ぬれないカサ」(津端蓮、津南小4)▼日本弁理士協会長奨励賞=「かたむかない物干し」(髙橋隼太、川治小5)▼新潟日報社賞=「車でラクラクおきがえカーテン」(小山愛心、津南小2)▼NST賞=「おしゃれなはたけシート」(山崎結衣、水沢小2)▼UX新潟テレビ21賞=「種植えやすーい」(齋藤煌、川西中2)▼エフエムラジオ新潟賞=「かんたんミルクあげ機」(小磯悠真、西小3)◎学校賞▼県知事賞=水沢小▼県発明協会長賞=津南小▼県教育長賞=西小

 【模型展】◎個人▼県知事賞=「すてきはっ見! つまりの里山植物マップ」(小山ひかり、中条小2)▼県発明協会会長賞=「ダンボール製火焔型土器」(髙橋姫蘭、千手小6)▼県教育長賞=「日本遺産『十日町スト—リー』」(石澤正義、水沢小4)▼県工業技術総合研究所長賞=「松代の芸術!『だっぴする家』」(若井謙成、松代小5)▼日本弁理士会会長奨励賞=「ぼくの海」(南雲海里、西小4)▼発明協会会長賞奨励賞=「秋の縄文」(小川史桜、貝野小6)▼日本放送協会新潟放送局長賞=「芯ライオン」(石沢暖、千手小4)▼BSN新潟放送賞=「オオオニバスと二千年ハス」(樋口礼衣、水沢小4)▼NST賞=「木の公園とヘリコプター」(小海楽空、吉田小6)▼TeNYテレビ新潟賞=「不思議なビーズの木」(水落まお、鐙島小3)▼UXテレビ新潟21賞=「ぬけがら君のスイーツランド」(植木詩乃、鐙島小4)◎学校賞▼県知事賞=千手小▼県教育長賞=水沢小

​≫PCR検査センター設置 十日町市 「かかりつけ医」紹介、高齢者対応も

​≫大規模改修に補助 農産物ネット支援も 28日市議会臨時会で

​≫サケ「もっと知りたい」飛渡第一小学校、中魚沼漁協や宮中ダム巡る

​≫火星土星が見える 川西で星空観察会

≫六日町IC接続、一日も早く 十日町自民市議の会、市長要望会 

≫障がい者雇用、就職面接会を ハローワーク十日町

≫コロナ禍で歌声響かす 中学生が手話や手作りマスクで

≫励ましと感動、サクランボの縁 青森・山田さんと松代小学校

≫名ケ山で稲刈り体験 国際調理製菓専門学生が

≫最高のジオサイト紹介 津南小みゆき学習会、初の学年分散開催で3年生43人

≫希少動植物知って ギフチョウなどパネル紹介

≫3年ぶりタスキ 第35回新潟日報杯争奪津南町駅伝大会

≫活け花に映える津南ユリ雪美人

≫「心の拠り所に」見玉不動尊 新参道で開眼法要

≫将来の人材を まちの産業発見塾、支援学校生徒も初参加

≫十日町ロータリークラブ入会式 カネコ商会・金子義勝さん、奉仕活動に意欲

≫野焼きで土器 笹山遺跡で縄文カレッジ

■好評連載

≫<新米ママ子育て日記456>「まだ半袖半ズボンです」​

≫<神無月の表情>「黄色の花街道・秋の風になびく」(十日町)・「仮装って楽しい・第9回ハロウィンウォーク」(津南)

≫<本って最高・高橋しげ子217回>「ライオンになるには」(エド・ヴィアー 作・きたむらさとし訳・BL出版)​

≫<野の花 不登校・ひきこもり達へのエール36回 樋口 清司>「中学時代毎回百点のC男のこと

<とっておきの私の山行>市村 信明さん 「妙高山、コロナ禍の山旅②」

<マイふぁみりー>「仲良しのリンとラン」村山 昌江

<ドクター栄美子のこころとからだの学校11「自分を傷つける生き物は人間だけかも」「自分の中にある『多様性』を認めて」

<私の名作めぐり・庭野三省282>『啄木歌集(岩波文庫)その②』「啄木体験」、亡母と故郷の山へ山菜採りに

 ほか

2020年10月17日(土)

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昨年10月13日朝7時35分、信濃川橋左岸から撮影。手前の堤防を越流し、一帯が水面と化した。同所一帯の道路は通行止となった(津南町建設課提供)

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同じ場所から写した1年後の現場。増水の規模が分かる(10月13日午後12時12分)

過去最多の大増水 台風19号被害から1年

流域で緊急プロジェクト進む

 昨年10月13日の台風19号による信濃川大増水は過去最多の流量となり、上流の長野市・飯山市は甚大な被害を受け、県境地域の栄村、津南町、十日町市でも増水被害を受けた。国と長野・新潟両県は「千曲川・信濃川緊急治水対策プロジェクト」に5年計画で取り組み、災害復旧を先行させ、津南町地域では流域8地区で復旧工事が進む。

 信濃川が大きく蛇行するJR飯山線・津南駅の地域「押付・小島・巻下」地区の堤防は老朽化で以前から改修の必要性が出ていたが、昨年19号台風による大増水で大きく損傷し、同地の堤防1・6㌔の全面改修が緊急プロジェクトの事業に認定されている。これに先立ち、災害復旧を先行させ、約7・5億円で堤防復旧に取り組み、来年の増水期までに完成の予定だ。

 昨年の大増水は、西大滝ダムで毎秒8872㌧(東京電力数値)の過去最多の流量を記録。し、流域では同様に最多の流量となり、下流域も「こんなに増水した信濃川は見たことがない」と住民がいうほどの大増水となった。津南駅前の信濃川橋は、橋げた近くまで水位があがり、堤防を越流し、稲刈りが終わった田は一面水没。この増水で堤防は大きく損傷し、急ピッチで堤防の復旧事業が進んでいる。地元住民は「以前から堤防が古くなって、危ないと言っていた。昨年の増水でやっと全面改修できる。やはり国直轄を一日でも早く実現してほしい」の声が上がる。

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赤羽大臣(右から4人目)に直接要望する5市町村長(13日、大臣室で、飯山市提供)

「中抜け」、早急に直轄に

流域5市町村長、赤羽大臣に要望

 昨年10月13日の台風19号被害は、千曲川・信濃川で大きな被害が発生し、特に上流の長野市や飯山市では甚大な損害を受け、いまも仮設住宅で不便な暮らしを余儀なくされる住民がいる。この19号被害で河川整備の必要性が高まるなか、台風被害からちょうど1年の今月13日、千曲川・信濃川の長野・新潟両県境で国直轄から抜ける流域5市町村で作る直轄河川編入協議会は、同区間の国直轄編入を求め赤羽一嘉大臣に5市町村長揃って直接要望した。同協議会首長全員での直接陳情は初めてで、「台風19号被害により、従来とは状況が違う事態となり、早急なる国直轄編入による治水対策を求めたい」と強く要望した。

 千曲川・信濃川(飯山・中里間)直轄河川編入連絡協議会は1994年・平成6年設立し、上流から長野県の飯山市・野沢温泉村・栄村、新潟県の津南町、十日町市の5市町村で結成。国直轄に入らない、いわゆる「中抜け」区間は、飯山市湯滝橋から十日町市宮中取水ダムまでの39・65㌔。13日の直接要望には協議会長の飯山市・足立正則市長、十日町市・関口芳史市長、津南町・桑原悠町長、栄村・宮川幹雄村長、野沢温泉村・富井敏雄村長の5人が揃って、赤羽大臣に直接要望書を手渡した。会長の足立飯山市長が、台風19号被害により従来の河川状況とは違う事態が表出している深刻さを話し、「(中抜けは)全国的にもまれなケースであり、上流から下流までバランスを取りながら流域一体となった事業推進のためにも一貫した河川整備の推進が必要で、国の直轄管理区間への編入をお願いしたい」と要望書を手渡した。

 同協議会事務局(飯山市)などによると、赤羽大臣からは編入に対し具体的な言及はなかったが、「国交省の人員体制の課題などもある」など、河川管理現場の職員配置の課題などを上げていたという。同協議会では「台風19号被害で河川整備と河川管理の重要性が増しており、ますます国直轄管理の重要性が高まっている」と今後も要望活動を継続する方針だ。

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町のハザードマップを見ながら住む地域の危険個所を確認する津南中学生(8日)

洪水や水害「わたしの家は大丈夫?」

津南中学で防災学習 県土木部が『マイタイムライン』作成講座

 「私の家は水害とか大丈夫なのかな」と子どもたちが意見を交わし合っている。千曲川・信濃川が氾濫した令和元年東日本台風の発生から1年が過ぎた。県土木部河川管理課などを講師に、津南中学(関谷郷志校長)1年生48人が風水害に備え前もって自分の取るべき行動を整理、具体的な一人ひとりの避難行動計画を立てる『マイ・タイムライン』の作成に向け取り組んでいる。教室は今月8、15、22日の3回行い、緊急時に自分はどう動けばよいかを学ぶ。一人ひとりの防災力アップをめざす、新たな取り組みだ。

 初回は生徒が住んでいる地区ごとの8グループに分かれ、町発行の土砂災害や洪水ハザードマップを確認。自分たちの住む地域に起こり得る浸水危険個所、避難場所の確認、発生時には高齢者の逃げ遅れの危険性があること、自宅からの避難場所を確認などを改めて学んだ。樋口はなさんは「住んでいる地区のハザードマップは初めてみました。マイ・タイムラインができたら家族にも見せたいです」と仲間と共に熱心にマップを見つめていた。

     ◎

 県は昨年の東日本台風では小規模河川も氾濫する事態発生を受け、日常から住民が危険個所を把握、自主避難方法を考える必要性があるとし、県内全域で防災学習を学校カリキュラムに取り入れようと模索。そのモデルケースに台風被害が大きかった津南町にマイ・タイムライン作り教室開催を打診。町や学校側も了承し、初めての取り組みがスタート。県土木部では津南町ともう1自治体で講座を開き、防災教材整備や児童生徒への指導方法などを確立を模索する。同部河川管理課・河川海岸維持係長の近藤宏樹副参事は「ハザードマップは意外と見る機会が少ないもの。マイ・タイムライン作成を学校の防災教育に取り入れることで、家族と災害発生時にどう動くかなどの話が生まれるきっかけになれば」とねらいを話す。

 町内では下足滝や押付、巻下地区などが大きく被災した昨秋の台風被害を受け、町では書き込みができる独自のマイ・タイムライン用紙を今年5月に製作。地域事情に合わせ、水害だけでなく土砂災害にも意識を向ける内容とした。津南中学で行う講座でも同用紙を使用。町総務課では「まだ周知は進めていないが、マイ・タイムライン作成で危険個所を知り自分がどう避難するか考える良いきっかけになる。活用を考えたい」とする。マイ・タイムライン用紙や各種ハザードマップは町ホームページからダウンロードできる。

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Lsub作品「心を静める物−Still Life jects」(Photo by NAKAMURA Osamu)

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香港とオンラインでオープニングを開催(10日、香港ハウスで)

初のリモート製作、芸術祭

香港ハウスで実証、北川氏「次につながる」

 新コロナウイルス感染状況の中で開く来年夏の第8回大地の芸術祭。感染拡大や収束状況により外国からアーティストが来訪できない場合も想定されるが、今月10日開会の「2020秋・大地の芸術祭」は、その実証の場にもなっている。秋展のオープニングを10日、前回展で誕生した『香港ハウス』(津南町)で開き、芸術祭としては初めて「リモート製作」に取り組み、香港アーティストとのリモートで完成した作品『心を静める物』が披露された。大地の芸術祭・北川フラム総合ディレクターは「相当なる手間がかかったが、作品が完成したことは一つの実証として、次につながる」とリモート作品製作への自信を見せる。

 前回展で設置の香港ハウスは、香港政府が支援した国内でも稀な施設で、ハウスそのものが作品でもあり、アーティストが宿泊しながら作品製作するレジデンスハウスでもある。今回作品は『心を静める物〜Still Life Objects』。香港アーティスト4人グループ「Lsub」は、心を静める様々な人のルーティーンを取材し、作品化した。香港ハウスの空間に浮かぶ『紙破りの人生』は、取材した香港の人が、裁判所に通うことで色鮮やかな傍聴券を数多く持っていたことに着想。「裁判で涙を流す。その涙のtears(涙)と、その傍聴券をやぶる(tear)行為に変える、つまり感情を行動に転嫁させる」行為を作品化。tears(涙)、やぶる(tear)を関連付けた。2階から見える色鮮やかな破り紙が空間を漂う様は、香港の心象表現になっている。

 オープニングには北川総合ディレクター、桑原悠町長らが出席。香港とオンラインでつなぎ、アーティストやワークショップ協力の東京芸大ともつなぎ、新コロナ時代の芸術祭のあり方の一端を示していた。

 大地の芸術祭・北川フラム総合ディレクターは、来年の第8回展について「今後感染状況がどうなるか不明だが、心配は心配だが、普通通りに開ける準備は進める。ただ我々が決められることではないので国の方針に従うしかない。作品概要の発表は11月の予定だが、具体的な事は本番近くにしたい。できるだけ変更をしないで済むように」と話す。東京五輪は「あまり関係ないと思うが、外国から来られるのかどうかは、大きな違いになるだろう。今回の初のリモート作品製作は、相当なる手間がかかったが、一つの実証になった。こうした作品製作ができたことは、次への取り組みにつながる」と初のリモート作品製作で来年の感触をつかんだようだ。

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発刊した中手集落史「萬日記覚帳」。

地域づくりの中手、集落史を刊行

「萬日記覚帳」、ふるさとの愛唱歌もCDで

 景観復活活動で十日町市指定文化財に認定された『中手の黒滝』や県の名水に指定された『松苧清水』の商品化など地域活性化に取り組み、さらに大地の芸術祭への参加や交流コンサートなど様々な地域づくり活動で、あしたのまち・くらし活動・深奥奨励賞(あしたの日本を創る協会主催)を受賞した中手地域づくり会(江村元吉会長)。このほど中手集落の歴史を1冊にまとめた『萬(よろず)日記覚帳』(A4版・207頁)を発刊した。ムラの成立ちから変遷、信仰、構成と運営、限界への危機と地域づくりなど9章で編成。同会員による思い出集も載せている。

 中手集落は現在、高齢世帯を中心に6軒8人が住み、通い農家は3軒。かつて昭和37年に32軒数えた集落も、高度成長に伴う過疎の波に洗われ現在は「限界集落」。最後の小学生が小学校を卒業して31年になる。そこでふるさと・中手を何とか活性化したいと出身者で北鐙坂に住む江村久さんらが『諦めない、行動は何かを生む』をスローガンに5年前、中手地域づくり会を設立して「幻の黒滝の復活」など様々な事業を展開。今回は吉田地域自治振興会とタイアップし集落史編さんにも取り組み作成した。著書には、山間地農業で苦労しながらもたくましく生きる住民の姿も描かれ、またふるさとの愛唱歌をと製作した『愛しの中っ手』のCDも付けた。

 同会は65人の会員だったが、こうした活動で支援の輪が広がり現在、120人余りに増えているという。同地域づくり会の江村会長は「会員が増えありがたい。この集落史により数百年に渡る先人の生き様が現生につながれ、これを語り継いで賑わいのある中手集落になることが夢」とし、顧問の水落昭作さんは「資料のほとんどは事務局の江村久さんが収集され、感謝申し上げたい。この自然豊かな中手集落を、永遠の宝物として見守り続けたい」と序文を寄せている。

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24日の龍神太鼓30周年記念公演のOB・OG合同演奏に向け練習を重ねている(9日)

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龍神太鼓が始まる前年に作られた児童製作の版画と文集。文化祭で特別展示する

25日文化祭で演奏、OB・OG合同発表も

 枯れることない湧水により、多彩な龍神伝説が残る津南町の名水百選「龍ヶ窪」。その伝説をイメージし創られた『龍神太鼓』は芦ヶ崎小(丸山浩市校長、46人)児童と住民により地域の宝として受け継がれ、今年30周年の節目を迎えている。今月25日の文化祭では30周年記念事業として、龍神太鼓の第一章『誕生の章』と第2章『雄飛の章』の2曲を4〜6年生24人が披露。さらにかつて龍神太鼓に取り組んだOB・OGらと現役児童とのコラボレーション演奏も行う。新型コロナウイルスの影響で広く来場は呼びかけてはいないが、記念すべき日に向け練習に励んでいる。

     ◇◇◇◇◇

 龍神太鼓には地域の指導者はおらず赴任教諭が指導に当たっており、一番の師匠は実は『先輩たち』。リズムの取り方、音の合わせ方など5・6年生が後輩にコツを伝え郷土の文化を繋ぎ、子どもたち一人ひとりが次代を育てる伝承者なのが特徴。ただ長年に渡り独自アレンジが続いて来たため初期の楽譜とは若干異なる部分も生まれているが、30周年の今年は原点回帰の意味を込め、原曲に寄り添った演奏をする予定だ。今年度取り組む4〜6年生24人をまとめる部長の6年・戸田路琉さんは「龍神太鼓があるおかげで、ふつうは体験できないいろんな太鼓を叩けて良かったと思っています。習うことでリズム感も付いたと感じています。文化祭ではみんなが最後まで音が合うようにしたい」と意欲を話す。

 龍神太鼓の初披露は平成3年(1991)の文化祭。当時の児童数は百人余、4〜6年までの希望者が和太鼓クラブに参加。第一期生は11人。その始まりの世代が親となり、OB・OG合同演奏会に出演する。長男が4年生の阿部千里さん(40、岡)。自身が小学6年生時に取り組んだリズムを思い出しながら、時には現役の息子の指導を受けて練習に汗を流している。「30年もたつと細かい所が変わっていて、いざやろうとすると難しい。だけど少しずつ思い出して来ています。こうして親子で龍神太鼓を叩ける日が来るなんて思いませんでした。二度とない機会ですね」と本番を楽しみにしている。

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 龍神太鼓の始まりは平成2年(1990)。児童の健やかな成長とふるさとを愛する契機にと、名水百選・龍ヶ窪伝説にちなんだ和太鼓創設を山岸和平校長(当時)が構想。名称は公募し『龍神太鼓』に決定。その前段階として地域住民に伝説を聞き取りまとめた文集『名水百選 龍ヶ窪に伝わるお話』、児童が伝説を元に作った版画集『龍王由来記』を製作。翌3年に作曲・指導を県和太鼓連盟会長だった半間正氏(十日町大太鼓元会長、先月29日死去)に依頼。「龍神のお迎え」「龍ヶ窪の木出し」「龍神の教え」の3部からなる『龍神太鼓』が作られた。平成5年(1993)には創立120周年を記念し、新たな曲『雄飛の章』を金子順爾氏(新潟市)に依頼。第1章、第2章からなる現在の形に。地元の龍神太鼓育成会の支援を受けながら、芦ヶ崎小独自の文化活動として現在に至る。

 文化祭当日は全ての元となった文集や版画集、さらに歴代のはっぴも展示予定。丸山校長は「子どもたちが先生となり、下の世代に伝え続けている太鼓。小規模校ならではの活動でもある。ここでしか経験できないことを子どもたちは学んでいる」と話している。

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■好評連載

≫<新米ママ子育て日記455>「優しく逞しく」​

≫<神無月の表情>「楽しいな・水沢でこどもまつり」(十日町)・「紅葉期の苗場山・かつて「幕山」の名称も」(津南)

≫<本って最高・高橋しげ子216回>「サンドイッチクラブ」(長江 優子 作・岩波書店)​

≫<野の花 不登校・ひきこもり達へのエール35回 樋口 清司>「子たちが見る理不尽な教員たち

<とっておきの私の山行>市村 信明さん 「妙高山、コロナ禍の山旅」

<マイふぁみりー>「ポッケで育った四代目のベル」樋口 久子

<小宮山雅志の思い出雑記帳25「仔猫の恩返し(下)」

<私の名作めぐり・庭野三省281>『啄木歌集(岩波文庫)その①』啄木こそ、元祖「望郷」のトップバッター

 ほか

2020年10月10日(土)

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連日のサケ遡上。7日には74匹が上がってきた(7日朝、JR宮中取水ダム魚道で)

サケが来た

JR宮中魚道、すでに204匹

 ◎…今月に入り朝夕の気温が下がり信濃川にサケが戻って来た。JR宮中取水ダム魚道は先月11日からサケ遡上調査を開始。11月10日まで継続する。先月27日にサケ1匹遡上を初確認、その後連日遡上し今月5日22匹、6日45匹、7日74匹、8日朝20匹で合計204匹(オス159匹、メス45匹)を確認している。

 ◎…サケ遡上の過去最多は2015年の1514匹。その後は豪雨増水で魚道口が土砂で埋まり調査不能や途中休止の年もあり、2年前は396匹、昨年は台風19号増水で途中13日間中断があったが736匹を確認。今年はさらに期待が寄せられるが夏の猛暑の影響で9月中は14匹で体長50〜60㌢程度。だが10月に入り体長70〜80㌢余と大型化し遡上数も増えている。調査は朝昼晩の1日3回。魚道トラップで遡上数を連日確認する中魚漁協調査員は「気温が下がり10月に入ってようやくサケが戻ってきている。これからさらに期待できる」と話す。遡上調査は来月10日まで実施。上流21㌔の東京電力西大滝ダム魚道では7日現在、サケ遡上はまだ確認していない。

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今年産米の出荷最盛期を迎えているJA十日町(7日、水沢低温倉庫で)

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連日の出荷米検査(7日、JA津南町検査場で)

倒伏影響か、収穫増も

今年産米 等級比率 JA十日町低め、JA津南町は平年並み

 7月の長雨、8月の猛暑、収穫期の連日の雨などと今年産「魚沼コシヒカリ」だが、厳しい気象状況の中でも、まずますの品質と出荷状況になっている。JA十日町では2日現在で予約数量に対し50%余の出荷で、1等比率は66%と低迷している。JA津南町も7日現在で予約対比60%の出荷率で、1等比率は72・1%と平年並みとなっている。今期は長雨と高温で稲の背丈が伸び、雨風に弱い生育状態となったため、9月の雨で倒伏が目立つ圃場が増え、雨と共に倒伏が広がった。品質への影響が懸念されたが、現状では品質、収量共に平年並みで、当初予想された品質低下には至っていない状況だ。

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 JA十日町の2日現在の1等比率は「66・3%」。平場の高温障害が影響しやや伸び悩んでいる。今後中山間地の集荷が進み「標高が高い地域は高温障害が少なく1等比率は70%台に乗るのではないか」と見る一方、「山間地も倒伏が多く、さらに比率が下がる可能性もある」と心配する声もある。魚沼エリアの作況は107「良」。16年産以来、4年ぶりの豊作傾向だ。

 JA十日町の今年産米の出荷予約量は魚沼コシヒカリが28万1726袋(30㌔)。7月の長雨で日照不足だったが、生育期の天候が奏功し全体的にモミ数が増加傾向。だが好天で茎が伸び平場は大部分が倒伏。収穫期の遅れが品質低下の要因になっている。1等比率過去最低の昨年米は31%。豊作傾向だが高温障害や倒伏の発芽粒など品質低下要因もあり、目標の80%台達成は今後の出荷状況による。

 JA十日町営農部では「好天でモミ数が多く収量は多めだが、品質低下が心配。生産者の土づくりの努力があり、猛暑だが品質への影響は大きくないが、1等比率はさらに上がってほしい」として、今後の出荷状況を見守っている。

    ◎◎◎

 一方、JA津南町は7日現在で魚沼コシヒカリは出荷予約数量14万9466袋(30㌔)に対し出荷率60%(8万9747袋)で、1等比率は72・1%となっている。今期は9月19日から出荷検査を始め、平場から山間地域へと出荷が進んでいる。JA津南町・営農センターのコメ検査員・関澤真一係長は「倒伏の影響は個人差が出ている。倒伏して1ヵ月余りたつと品質低下してしまう。いまのところ品質も収量も平年並みを推移し、収量的には多めの傾向。今後、標高が高くなるほど品質が良くなるので、さらに等級比率は上がるのではないか」と見ている。JA津南町では今期の仮渡金は前年900円引下げだが、今後の収量アップや売買価格などによる「追加払い」も想定されている。

 最近5年の等級率は「乱高下」の連続だ。昨年57・2%、平成30年81・7%、同29年52・3%、同28年82・4%、同27年69・3%、同26年90・1%と、1年おきに数値が上下するなど、気象変動に左右されるコメ事情が極端に現れている。

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七川荘にJA十日町のカサブランカを贈る山本部会長(右)

カサブランカPR、「きれいですね」

JA十日町ユリ組合、公共・福祉施設に

 15年前の平成17年に合併し誕生した新・十日町市。その時に選ばれた市花は『ユリ』。市ではコロナ禍で市場や花屋での取引が減少傾向にあるのを受け、農家の生産出荷支援のために医療機関や福祉施設、学校、観光宿泊施設など226施設にユリ切花配布事業を1日からスタート。会期は11月初旬までを予定。ユリ配布は2回実施。約3千本を市が買い上げ行う。JA十日町花き野菜集出荷センターを通じ各施設に届け「十日町の花」を市内外にアピールしている。

 十日町産ユリは『雪華美』のブランド名で年間約20万本を出荷、販売額は約1億円。品種の9割はカサブランカ。JA十日町ユリ切り花部会(山本信宏部会長、8軒)で中里・川西地区を中心に生産。今回のユリ配布事業はコロナ禍により市場が全国的に不安定であり、公共性の高い施設で花を展示することで農家の安定収入を図るねらいで企画。市と県花き振興協議会の補助事業で予算は約132万円。初日の1日は山本部会長(71、桂)が地元の福祉施設・七川荘(井ノ川富雄施設長)を訪ね、カサブランカを贈呈。年2万本余ユリ出荷を行う山本部会長は「十日町のユリは高品質で市場の評価が高くコロナ禍でも買ってくれる人が多く、ありがたい。心を込めて作っている花、みなさんもゆっくり見てください」と話している。

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フォーラムで各RCの活動を報告(27日、NGP津南で)

​非常時のクラブ運営は

​第2560地区インターシティ・ミーティング 津南で

 国際ロータリー第2560地区・第6分区の2020-20 21年度インターシティ・ミーティングは27日、開催ホストの津南ロータリークラブ(桑原健次会長)の実行委員会(大口康幸実行委員長)が主催で行い、魚沼エリアから6ロータリークラブの関係者80人余が出席し、新コロナウイルス感染拡大など非常時のクラブ運営や今後の課題などについてフォーラム形式で意見を交わした。

 魚沼エリアの小千谷・十日町・雪国魚沼・十日町北・越後魚沼・津南の6ロータリークラブが持ち周りで毎年開催。今期は新コロナで開催が危ぶまれたが、感染対策を万全にし、出席数を限定し、こうした非常時のクラブ運営をあり方など、6クラブの会長が取り組み状況や今後の課題など報告し、意見を交わした。

 IMには地元津南町・桑原悠町長が出席し、歓迎の挨拶を行い、フォーラムのコーディネーターは第6分区・高橋主計ガバナー補佐が行い、「非常時のクラブ運営」をテーマに、小千谷・西巻吉弘会長、十日町・吉田之人会長、十日町北・庭野敏春会長、雪国魚沼・冨岡崇会長、越後魚沼・三友泰彦会長、津南・桑原健次会長が新コロナ以降のクラブ運営の状況報告や今後の課題などを述べ1時間にわたり意見を交わした。なお来年は小千谷ロータリークラブがホストで開催する。

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新型コロナの影響が心配されるが、今冬も通常営業方針のさかえ倶楽部スキー場

さかえ倶楽部スキー場 新型コロナ禍の今冬も通常営業

 「スキー場はやめることは考えていない。新型コロナ、雪がどうなるかを含め不安な所はあるが、雪国の中でスキーや雪遊びを考えながら、担当課で準備を進め続ける方向で進めたい」。新型コロナウイルスの影響が今後も続く可能性が高いなか、栄村・宮川村長は今季も通常通りさかえ倶楽部スキー場を営業する方針を示した。栄村9月議会で松尾眞氏が新型コロナ禍での営業を「スキー場は臨時職員を募集しオープン準備をするが開幕後、コロナが爆発的状況になった時、赤字となる。村営のため雇用調整助成金は使えない」などと問う今期営業についての質問に答えた。

 前回の6月議会でも多額の一般会計繰り入れが続くスキー場への質問があった時、宮川村長は「スキー場があったからこそ今の村があるという認識。もう少し頑張って続けたい。初心に戻り、もっと村民に親しまれ愛されるスキー場をめざすのが大事となる」と営業継続への強い意欲を示している。

 同スキー場は開業(1996)の翌年から一般会計の繰り入れが始まり、平成26年以降は毎年7千万円前後の繰り入れが発生している。宮川村長は選挙公約で『スキー場は冬の栄村をプラス思考にさせる存在として存続します』と記載。議会で具体的な施策を問われた宮川村長は豪雪地の地域づくりの観点からスキー場が作られた経緯、スキー人口の減少に伴い県内のスキー場も減っていることをあげ「平成元年から約7年の構想を経て同8年に開業。冬の間閉ざされる村にとって30年来の悲願だった。過疎債、地域総合整備債など使い総工費約33億円で始めたもの。繰り入れがこのままでいいとは思えないが、このスキー場があったからこそ今の栄村がある」と見解。経営の見直しを図りながら存続する意向を改めて示し「今後はバーン(斜面)の拡大、雪国体験のメニューに取り組むなど、個性化を図るのが大事だと思っている」とする。

 同スキー場の入場者数は平成11年2万3728人がピーク。近年は1万3千人余で推移。記録的少雪と新型コロナ禍で今冬は営業日数が25日間余減ったことになどにより入場者数は過去最少の8821人。一方で建設時に発行の過疎債などの返還金も含め経営支援にスキー場特別会計に平成29年7139万円、同30年7268万円、令和元年7440万円の一般会計からの繰り入れを行っている。

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わらでミノをつくる90歳の石沢さん

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石沢さん わら工芸、岩田さん アンギンを

 手仕事名人の競演—。縄ないを基本に編みや組みなど手仕事の技術の結晶でもあるわら細工と、縄文時代の古布・アンギンの復元に取り組むふたりの実演会が3〜5日、十日町市中条の染織処・岩清(岩田重信代表)で開かれた。「森の名手・名人」としてわら工芸に取り組む津南町の石沢今朝松さん(90)と、全国にも余り例がない経糸の間隔が2㍉のアンギンづくりにも取り組んでいる岩清の岩田さん(71)。会場の織物工場には、時代を物語る織機や草木染によるやわらかな色の糸も並べられ、訪れた人たちは趣きのある会場でふたつの「編み技術」に感心しながら見入っていた。

 石沢さんは、小学2年の時に戦争のため父親が出征したことから、農家の仕事を手伝う中で「まごじさから見よう見まねでわら細工を習った」という。今回は、農作業や雨具として使うミノの製作を実演したが、会場にはスッポンやツグラ、円座、セナコウジ、スゲボウシなどこれまでに作った生活用具の一部も展示。石沢さんは「作り始めると自然に手が動く」と編み棒など器用に使いながら編んでいた。

石沢さんは「津南わら工芸会」(松本文子代表)に所属し、津南町の民俗学者・滝沢秀一さん(8年前死去)とも親交が深く、滝沢さんの進言からわら細工の作り方の記録にも取り組み、現在も老人福祉施設・そだき苑を会場に伝統の継承に務めている。

 一方、アンギンの復元に努める岩田さん。夏場に麻布の材料として使われるカラムシやアカソを刈り集めて取り組む。植物繊維を糸にして、経(たて)糸を緯(よこ)糸に絡める「もじり編み」で作っていく。やわらかな布に仕上げる経糸の間隔2㍉では「一日8時間かけて織っても4㌢も進まない現実には、ため息が出て、古代の人々の苦労を知る」と話す。

 紬絣を専門にきもの作りをする中で、独学で草木染を始めて40年余り。「妻有地域は日本で唯一アンギン作りが残された地。弥生時代に機織り機が普及するまでは、これほど時間のかかるアンギンが主流で織られていたことを、多くの人に知ってもらいたい」と話している。

アンギンつくりを披露する岩田さん

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​≫十日町市 成人式3月14日 オンライン参加も

​≫園児画で防犯アピール 中里地区自治会防犯協会 オリジナルカレンダーを配布

​≫お墓もレンタルで 中条・長泉寺、上・中越地区で初の貸し出し

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≫やる気スイッチを 横澤 夏子さん母が講演

≫いきいき科学賞に推薦22点 郡市児童生徒科学研究発表会で

≫全体入込数10万人超える 大地の芸術祭の里夏

≫身近なものをアート化 ギャラリー湯山、本園師芳展11月3日まで

≫頼れる助っ人「稲起こし隊」 救援依頼受け有志9人

≫栄村議会全協で宮川村長 公社備品問題、23日説明

≫新たな羅漢道で魅力アップ 見玉不動尊 15日開眼法要、有志30人余で整備

≫ワーケーション宣伝活動を強化 津南町

≫防げ感染者中傷 住民周知を徹底 栄村、新型コロナ対応で

≫手作りのいやし JAみゆき地区、管内21校に花アート贈る

≫「チコリの適地だ」ぐんたねファーム 津南農家協力で栽培試験

≫豪雪地の庄屋知る 大棟山美術博物館、明治〜昭和の貴重写真展

≫障がい者の雇用拡大を ハローワークが面接

≫子らの笑顔に 遊具を寄贈 ろうきん、めごらんどに

<新米ママ子育て日記454>「一歩踏み出した次男

<神無月の表情>「秋に躍動・アルビレディースが試合」(十日町)・「いっぱい採れたよ・サツマイモ堀り」(津南)

<本って最高・高橋しげ子214回>フレンドシップ・ウォー こわれたボタンと友情のゆくえ」(講談社)

<野の花 不登校・ひきこもり達へのエール34回 樋口 清司>「人は弱る」ことを知ること

<とっておきの私の山行丸山 康智さん 「自然に感謝、山登り楽しみたい」

<マイふぁみりー「人とワンコ、共生しましょう」羽鳥 宏史

<私の名作めぐり・庭野三省280>『アンネの日記』アンネ・フランク 深町眞理子・訳⑨

 ほか

2020年10月3日(土)

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国道117号と飯山線を超える十日町道路ルート(赤帯線、資料より)

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八箇峠ICからトンネルと橋で伸びるルート(同)

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信濃川渡河後、吉田地区へ。ここに吉田インターを地元は求める(同)

「一日も早く」、十日町道路

上沼道・国道117号にハーフIC 信濃川左岸、「吉田インター」要望も

 関越高速と北陸自動車道を結ぶ地域高規格道「上越魚沼快速道」(六日町IC〜上越IC60㌔)は設計速度80㌔の自動車専用道路で、救急搬送や災害時の緊急輸送路と共に地域産業や観光アクセスなど、沿線広域エリアにとって物流の大動脈となり、早期の開通が期待されている。この区間の六日町側「八箇峠道路」は2018年11月25日開通し、その先の「十日町道路」は昨年ルート決定すると共に国直轄(権限代行)が決まるなど、早期着工への期待感が高まっている。地元産業界も大きな期待感を寄せ、十日町商工会議所(西方勝一郎会頭)は独自に「上沼道整備促進委員会」(委員長・村山政文副会頭)を立ち上げ取り組み、28日には同商議所としては初の上沼道・事業説明会を開き、関係者80人余が国や県・十日町市の説明を聞き、事業促進を期待した。この中で信濃川左岸、吉田地区の児玉振興会長から「左岸エリアの緊急時や災害対応、物流促進からも吉田インターを設けてほしい」とする意見が出て注目を集め、国や県は「今後の検討課題とする」とした。商議所の同委員会では今後、「事業促進大会を開いていきたい」と地域を巻き込んだ住民運動へと広げたい方針だ。十日町道路の全体事業費は620億円を見込んでいる。

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 関心集まる「十日町道路」は、3年前に開通した八箇峠道路の十日町市椌木地区から国道117号、飯山線を渡り信濃川を渡河し、左岸の十日町市北鐙坂までの延長10・8㌔。トンネル4本(6・3㌔)で全体の58%余を占め、橋梁は7橋(1・88㌔)で信濃川を渡河する橋は1260㍍の長大橋となり、その高さも50㍍以上となる見込み。国道117号とJR飯山線は両線が接近する市内伊達で袴高架となり、その先の小黒沢に十日町インターを設置する予定。国道117号との接点にも利便性を高めるためハーフインター(六日町方面だけ)を設置する予定だ。

 十日町市は上沼道・十日町インターに接続する「市道高山水沢線」を整備する。大沢峠に抜ける県道当間土市線と117号の交差点から信濃川側を走り、国道253号・十日町市場入口までの約4㌔整備し、すでに市場側から北新田までは測量が完了している。同インター接続道路は橋梁4橋(川治川・羽根川・猪川・飯山線)を新たなに架けると共に、沿線一体では田の圃場整備も並行して取り組む計画で、同地エリアはインター開発で大きく変わることになる。

 事業説明は国交省・長岡国道事務所の松永和彦所長、十日町地域振興局・丸山和浩地域整備部長、市建設部・藤村紘行部長らが行った。説明会を開いた十日町商議所・西方会頭は「八箇峠道路は命の道路。開通式で古賀誠先生は(十日町道路は)5年でと言った。一日も早い開通をめざし地域挙げて取り組みたい」と協力を要請。尾身孝昭県議は「高速が走ることは経済の発展につながる。老朽化する十日町橋建設も視野に入る」、小山大志県議も「この地に住んでいきたくなる地域づくりを」と事業の積極推進の姿勢を見せた。

 一方、参加者の信濃川左岸、吉田地区振興会・児玉義昭会長からは「左岸に吉田インターを設置してほしい」と要望が出た。「左岸にはインター計画はない。川西地域の物流、災害時対応などからインターの必要性を求め特別委員会で取り組んでいる」の要望に対し、県・丸山部長は「必要性や効果や課題など県と市と地元で協議し、見極めていきたい」と話した。さらに十日町インターの地元水沢地区振興会の川田一幸会長は「国直轄の事業化は実現したが、具体的なイメージがなかなか抱きにくい。周辺の圃場整備と共に具体的にイメージできるものがほしい」などの要望も聞かれた。

 さらに商議所に設置の同促進委員会・村山委員長は「課題山積だが、先ずは予算獲得。上沼道実現の機運を高める促進大会を開いていく」と住民を巻き込んだ大会を開く方針を示した。

バスターミナルや直売、レストランも

 なお、十日町インター周辺土地利用基本構想では5要素を柱とする。『休憩』=大型バス対応駐車場、雪室設置、次世代自動車エネルギー供給施設、交通ターミナルでシャトルバス発着所、路線バス停留所など。『観光振興』=信濃川ラフティング・キャンプ・大地の芸術祭など観光情報発信、農業と雪国アウトドアスポーツ体験エリア。農産物直売・体験メニュー提供。『レクリエーション』=河岸段丘など景観活用の飲食・販売・体験・情報案内融合広場。野外イベントエリア、野外遊園広場、災害時緊急ヘリポート整備など。『環境保全』=景観に配慮した建物・施設配置。雪など自然エネルギー活用システム導入など。『産業振興』=郷土料理レストラン・地元食材活用の開発・研究など工房。地元農産物のファーマーズマーケット、雪室加工品販売、ネット通販事業、雪活用の産業化、雪エネルギー研究機関や企業誘致、インター周辺企業誘致、工業団地利用拡大など。今後地元や市とインター周辺土地利用検討委員会(仮称)など立ち上げ具体化していく方針だ。

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小千谷—津南バス路線確保など4項目の要望書を手渡す加藤会長(29日)

近隣市町村と協議会結成を

津南中等校PTA津南町に要望書 小千谷-津南路線バス、給食を

桑原町長「地元支援の合意を」、6日に支援案提示

 いったんは県教育委員会が募集停止を発表、その後一転、『当面存続』方針が出された県立津南中等教育学校。進む少子化、町外からの交通アクセスの不便さなど要因に5年連続で定員割れ(定数80人)となっている現状があり、地元の津南町と同校PTA(加藤範子会長)らは支援体制づくり築に向け月1回程度の会合を重ねている。29日は加藤会長と石沢久和幹事が桑原悠町長と根津和博副町長を訪ね、市町村連携の連絡協議会設立や小千谷・下条—津南間の乗り換えなしバス路線設置など、存続に向けての4項目の取り組みを求める要望書を提出した。面談は非公開だったが、加藤会長は「6年間の一貫教育で高校受験がなく、その分継続し学べる時間が多く取れるのが中等校。町と津南中等校が連携し、共に魅力あるものにしてほしい」と願いを話した。

    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 要望は、少子化に伴い県立高校再編が進む見込みのなか魚沼アエリアや栄村を合わせた「高等教育のあり方を考える市町村間の連絡協議会設置」。通学支援のための「市町村間の協議会設置と交通事業者との協議」を求め、小千谷—津南間の乗り換えなしバス路線設置の広域連携での実現を求める。津南中等校と地域を繋ぐ「学校地域魅力化コーディネーターの設置」で町が積極的に学校に関わる体制構築。また現在、津南中等校前期生(中学課程)には学校給食を町で提供しているが「後期生(高校課程)への給食提供拡大」の4項目の実現を求めた。

 南魚沼市在住の加藤会長。子どもが2時間余かけ津南中等校に通い続けている保護者でもある。「魚沼エリア全体で伝統校でも定員割れがあったりする。だがこの地域の子どもたちが教育の選択肢が奪われる状況も危惧される。魅力ある津南中等校になるために協力を」と町の積極姿勢に期待する。同PTAでは他関係自治体には同様の要望は現状では出さない方針で「通学支援などは広域の連携がいるが、まず地元の津南町にPTAからの要望を改めて伝える必要があると感じた」(石沢幹事)とする。

 一方、津南町は中学課程への交通費補助や民間参入の後援会組織設立などを検討。桑原町長は「学校側も我々も協議を重ね、お互いの課題を確認している。今はみんなのコンセンサス(合意)を得る土壌づくりの最中。まず地元でどんな支援ができるか合意するのが大事。今月中に案を示したい」。今月6日の町議会全員協議会で支援案を示す見込みだ。

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そばの花が広がる田麦原で田麦そばを堪能した「楽しむ会」(27日)

そばの花眺め、野点そばに舌鼓

六箇地区振興会、田麦で「楽しむ会」

 「田麦の野点そば」が復活—。そばの白い花が一面に広がる十日町市の麻畑・田麦原で27日、六箇地区振興会(福崎一久会長)が「そばを楽しむ会」を開き、7年ほど前まで「繁蔵・田麦そば」が行っていた野点そばをよみがえらせた。訪れた人たちは「香りとコシの強さが田麦そばの特徴。そばの花を見ながら食べると一段とうまい。気持ちがいいねえ」と茹で立てのそばに舌鼓を打っていた。

 地域活性化につながればと同振興会が企画し、キッチンカーのポンパドールや十日町地域振興協局なども協力した。当日は雨が降ったり止んだりの天候で、パイプハウスの中が会場。訪れた人たちはへぎそばや天ぷら、地酒などを味わい、雨が止むとそば畑の脇で食べる人たちも。それぞれそばの里の雰囲気を楽しんでいた。6代目繁蔵・福崎平八郎さん(88)は「かつてこの原で22年ほど野点そばを行っており、懐かしい。今日は多くの人に来てもらってうれしい」と話し、そば打ちの実演も行った。福崎振興会長は「多くの人が訪れ、対応が間に合わないほどだった。今後も改善しながら続け、六箇全体の活性化につなげたい」と話している。

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「津南中等校の5年後」をテーマに行った津南未来会議(26日、町役場で)

未来会議 現役生も参加、『5年後の津南中等』考える

 「国公立大学進学率は高いが、それよりも地域を調べる探究学習の方をアピールした方がいい」。「魚沼から来ると交通費がかさむ。大学進学でお金が出るので通学支援はほしい」。あるいは「中等は頭のいい子が行くイメージがある。だがそれは特色にはならない」や「アート部、科学部、カメラ部など地元の人が講師となり地域との関わりを増やす」など、『津南中等教育学校の5年後を考える』をテーマに意見を出し合った。

 現役学生7人や教諭、妻有・魚沼エリアの保護者やOB・OG、さらに県議や市議、町議ら38人が参加した「津南未来会議」(主催・町観光地域づくり課DMO推進室)は26日に開催。現役学生からは「学校では『夢の実現』を掲げているが、大学などの進学までは聞かされるがその後は分からない。ちゃんと分かれば興味を持つ人が増えるのでは」や「通学時間も勉強に当てたいが、混みあったりすると参考書とかは広げにくい。今はスマホでも勉強できるので学校に持ち込みできるようにして欲しい」など率直な意見が聞かれた。同校4学年の徳永康太くんは「自分の意見をいろんな人に伝えたくて今日は参加しました。先輩たちが今どんな所で活躍しているか知りたい。進学したその後がとても大事だと思うので」と話した。

県教委からいったんは募集停止方針が出された津南中等校。「県立の学校がなくなるというだけの問題ではなく、地域の教育の問題」として捉える動きを広める契機にと企画した今回の未来会議。自身もメンバーの一員として参加した桑原津南町長は「これまで中等との連携はあまりなかったが、妻有地域をリードしていく人材を輩出できる学校。いろんな地域の生徒が集まる場でもあり、町としてはぜひ残してほしいし、ここで学びたい子が増えるよう取り組んでいきたい」と話し、町支援案を今月中に示す姿勢を示している。

 なお未来会議は多様な参加者が意見を出し合う形で進め、具体案や実行者などの結論を出す会議にはしていない。「立場を超えた人が集まり、意見を交わすことで生まれて来るものがあると思う。未来会議はその土壌づくり。参加者から希望があれば次回の開催も検討したい」(町観光地域づくり課・石沢久和課長)とする。同会議概要は今月中に町ホームページで公開する。

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新たに整備の簡易型間仕切りテント設営など実践する訓練を行った(27日、栄小で)

 緊急災害に備える—。9年前の新潟長野県境地震で避難生活を経験、昨秋の台風19号でも避難所を開設した栄村。今年の新型コロナウイルス流行を受け、新たな避難所設営が求められるなか27日、栄小体育館で役場職員による避難所開設訓練を実施。受付での健康チェックや検温の徹底、さらに新型コロナ臨時交付金で購入した簡易間仕切りテント、今後導入予定の簡易ベッドなどの使用方法を学んだ。

 栄村はコロナ臨時交付金で避難所開設に必要な機材など約760万円で整備予定。さらに新たに新型コロナ対策を踏まえた避難所運営マニュアルを検討している。今回の訓練結果を参考に、年内には策定する予定。この日の訓練は総務課・民生課・教育委員会の25人余の職員が参加。コロナ対策で防護服やマスク、手袋、ゴーグルを付けての発熱者対応訓練も行った。宮川村長は「9年前の地震時のような避難所の形は今はできない。それぞれ職員が役割を踏まえ、チームワークよく対応できるようにしていきたい」と話した。

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 ほか

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