
2023年(令和5年)7月
今週の妻有新聞ダイジェスト
2023年7月22日(土)

水沢地区振興会・川田会長からアイデアの要望を受ける水沢中生徒
「面白いインターを。君たちのインターだ」
高規格道・十日町道路、地元水沢中学生に呼びかけ
十日町インターチェンジを地域振興の核に—。高規格道・上越魚沼地域振興快速道『十日町道路』の実現への機運が高まっているなか、仮称・十日町インター周辺に「道の駅」設置の検討がスタート。実現に取り組む『水沢地区インター推進協議会』(会長・川田一幸水沢地区振興会長)では、水沢中(上重哲史校長、生徒86人)と共同で十日町インターや道の駅を中心にした夢づくりに取り組む。全校生徒は夏休み期間中に構想を練り、9月8日に企画案を発表し合う予定だ。
(詳細は2023年7月22日号をご覧ください)

蓮畑で交流を深めた学生と福崎さん(14日、田麦集落で)
看護学生、地域実情を体験
県立十日町看護専門学校 山間集落で住民と現地交流し
妻有地域で活躍する地域交流型の看護師養成を担う県立十日町看護専門学校(山﨑理校長)。学生が地域に出て行き、地域住民と直接触れ合い、交流を通し地域理解を深める同校オリジナルの実習、『地域の人とのふれあい実習 農村生活体験』を行う。1年生28人は第1回目となる同体験を14日行い、9グループに分かれ、受入れ家庭を初めて訪れた。
この交流では第1期生から協力を続ける家庭も多く、昨年度初の卒業式にも招かれており、地域と学校が連携、共に学生を見守り育てる取り組みが、開校4年目の県立十日町看護専門学校の教育を支えている。
(詳細は2023年7月22日号をご覧ください)

わら細工、閉校学校の校歌、民話の中里の記録動画3部作が完成し試写会を開いた(15日)
校歌、民謡、伝統工芸、後世に
中里地区 映像記録活動、今後は祭りなど民族も
市町村合併から18年が過ぎ、旧町村の記憶が薄れていくなか、動画による記録保存を図っている中里地域まちづくり協議会・地域活性化推進部会(杉谷清之部会長、4人)。2020年から3年かけ、廃校となった小中学校の校歌、中里の民話、さらにわら細工技術を次代に繋げるための記録動画がこのほど完成。試写会は15日に中里支所で開き、15人余が参集。中里の記録が後世に残ることを願った。
校歌・民話・わら作りは動画サイトYouTube「チャンネルなかさと」で公開。なお同部会では「記録動画は一段落となるが、昔行っていた祭りなどの動画も残っている。できれば編集して残したい」と構想している。
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マーチングクラブ「スノードルフィン」が松代観音祭で初舞台に挑戦した(16日)
「魅せたよマーチング」
スノードルフィン 活動復活、市街地で公開練習も
「またマーチングが聞けるとは思わなかった」。住民の優しい眼差しのなか、デビューを果たした。松代小の伝統活動として60年続いたマーチングは昨年5月に終了。だが「伝統を残したい」と有志が動き、新たにマーチングクラブ「スノードルフィン」を昨年10月に結成。練習を重ね、200年以上の歴史がある地域の一大祭典・松代観音祭で初ステージ。松代公民館付近から松代支所まで約300メートル歩きながら演奏。支所では動き演奏するフォーメーションを披露。全力で練習してきた『パプリカ』を大勢の前で魅せた。
クラブ活動として再出発したマーチング。松代公民館を通じメンバーを募集し、現在は松代小の3〜6年生16人が参加している。
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掘り出されたタイムカプセルを喜ぶ卒業生たち(16日)
24年ぶり、タイムカプセル開封
水沢小、90人が絵や作文に歓声
「作文や絵が出てきたよ」−。24年前の1999年(平成11年)に水沢小学校の北校舎と体育館を改築、グラウンド等整備事業の完成を祝い、歴代のPTA会長らで作る蜻蛉の会が、勝ち虫といわれるトンボを配した記念碑「夢トンボ」を設置し、その脇にタイムカプセルを埋めた。21年後の2020年に掘り出すと決めていたが、コロナ禍で延期を余儀なくされた。コロナが感染症法上の第5類に引き下げられたことからタイムカプセル実行委員会(丸山和猪代表)は16日、カプセル開封式を行った。
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効果など実測データ調査を新潟大・村山敏夫准教授研究室を開始(中央後ろが村山敏夫さん)
「津南モデルにできる」、健康効果を分析
水中運動・健骨体操 新潟大・村山敏夫准教授ゼミが初調査
健康で幸せな状態であることを示す『ウェルビーイング』。持続可能性と共に、注目を集めるキーワードのひとつ。津南町は健康づくりの一環で20年余り取り組みを続けている「水中運動」と「健骨体操」が、住民の体力向上にどう良い効果を生んでいるか改めて調査している。地域の健康づくり研究に詳しい新潟大・村山敏夫准教授(50、十日町市出身)研究室に調査を委託、先月27〜30日に村山研究室の大学院生ら延べ15人余りが、水中運動参加者約50人、健骨体操参加者約40人、さらに運動をしていない町民を対象に調査。握力や柔軟性、さらに口腔機能など総合的な体力測定を実施。調査結果は8月に速報値を出し、詳細は年度中にまとめ、その結果を受け町はウェルビーイングを進める取り組みに役立てる方針だ。
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1歳から74歳まで60人余が駆けた第48回町民マラソン(16日)
夏を駆け抜ける
第48回町民マラソン
猛暑に駆ける—。連日高温が続いた三連休の16日、中津川運動公園で第48 回津南町民マラソン大会を開き、最年少1歳から最年長74歳の60人余りが出場し楽しんだ。
5年前の第43回から同公園での周回コースとなり、さらに2年前の第46回で距離変更し現在の形となった同駅伝。昨年は新型コロナ感染者増により直前で中止となり、2年ぶりの開催となった。
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2023年7月15日(土)

今はスノーシェッド改修で安全通行できる十二峠(右が湯沢方向、2104年8月5日撮影、十日町市域振興局提供)
「上下2本有効活用」、幹線道構想
水落会長 国道353号十二峠新トンネル「実現性重視へ」
「トンネルは5キロ未満に」
「今までの構想では私共の目が黒いうちには解決しないだろう。従って考え方を変えるべきでは」と方針転換を投げかけ、注目を集めた。一般国道353号十二峠新トンネル開削期成同盟会(水落敏栄会長)の総会は10日、中里・林屋旅館で開催。衆院現職の梅谷守氏や髙鳥修一氏、参院・佐藤信秋氏ら国会議員も出席。この中で水落会長は従来構想の十日町市葎沢から南魚沼市側に抜ける2車線約5キロの新トンネル掘削案では実現は難しいとし「今の353号は二つの集落の生活のこともあり、別に二車線でなく、費用も安くなる幹線道路を作ったらどうなんだろう、上下二本の道路をうまく活用する道路に切り替えたらどうかなど、またさらに危険物車両が通れる5キロ未満のトンネルを考えてもいいんじゃないか」と、実現のためより具体的な提案を会側から国県に行う必要があるとした。
(詳細は2023年7月15日号をご覧ください)

次期衆院選で四度対決する立憲・梅谷氏(右)と自民・髙鳥氏(10日、林屋旅館で)
今秋決戦へ、現職の前哨戦激化
衆院新5区 「梅谷VS髙鳥」、魚沼エリア攻略に関心
内閣改造後の秋の解散がささやかれる衆議院。「10増10減」で選挙区が1減となる新潟県の新5区(十日町市・津南町・上越市・妙高市・糸魚川市・南魚沼市・魚沼市・湯沢町)は、1期の立憲現職・梅谷守氏(49)、5期の自民現職・髙鳥修一氏(62、比例区)が党支部長に就任し、四度目の直接対決が決定している。新たに加わった魚沼エリアへの浸透がカギとなるなか、両氏とも頻繁に魚沼エリアでの街宣や辻立ちなど重ね、前哨戦を展開している。
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津南中等の特色の探究学習。昨年度は初の仕事図鑑「未来図鑑」発刊(2月の発表会で)
魚沼の高校、特色化さらに必要
県教委・3ヵ年再編計画公表 津南中等の地元桑原町長が方針
県立高校等の再編整備計画は今月6日に発表、魚沼エリアでは高校の再編統合はなく、3年後の2026年度(令和8)に十日町高校に大学進学を重視した学究型コース(仮称)設置としている。一方、検討事項には引き続き『中等教育学校のあり方』が入る。県内の中等校を巡っては3年後に柏崎翔洋中等校が募集停止とされており、さらに「中等校の開校当初の役割は果たした」という意見もあり、津南中等の再編整備はいつまた机上にのるか分からない状況が続く。県教育委員 会が示した今回の高校再編整備計画を桑原町長は「津南町に高校を残したいという当町にとっては良かったと思う。今後より特色ある教育をぜひ工夫して貰いたい。イノベーション枠などがあれば面白いのではと思っている」とし、さらに「魚沼管内の他の学校についてもより特色を出して頂きたいと考えており、今回それを研究する時間を頂いたと思っている」と話している。
(詳細は2023年7月15日号をご覧ください)

上村代表理事(左)らがネットワークの推進を説明(7日)
オール妻有で医療と介護を
行政連携も 妻有地域メディカル&ケアネットワーク設立
少子高齢化で医療環境が厳しさを増し、一層の介護需要が高まるなか、関係機関が連携して妻有地域住民の健康を守り、持続可能な地域づくりを進めるための母体にするため「一般社団法人妻有地域メディカル&ケアネットワーク」を3日設立した。7日、十日町市医療福祉総合センターで報道説明会を行った。
(詳細は2023年7月15日号をご覧ください)

夜の美人林で特別なひと時を過ごす「松之山サステナブルダイニング」(9日)
緑と野鳥の響き、ディナーで交流
美人林でサステナブルダイニング
地域資源を活かした持続的な活動が全旅連「人に優しい宿づくり賞」の選考委員会賞など、全国で注目を集めている松之山温泉。同地の名勝で樹齢百年余のすらりと伸びたブナが並ぶ美人林でディナーを楽しむ「松之山サステナブルダイニング」は8、9日に開催。両日とも参加者は30人余に限定。郷土食あんぼをベースにした創作料理などアミューズ(お楽しみ小皿)、ぬか釜炊きの松之山ビビンバなど郷土の味を前提にしたオリジナル料理を提供。さらにシャンパーニュ・ブランドのテ ルモンとのペアリングも実現。両日とも少し雨模様だったが、野鳥などの鳴き声が時折り響くライトアップした美人林で、至福のひと時を過ごした。
(詳細は2023年7月15日号をご覧ください)

引き合い復活
大井平祇園祭
「やはり神輿はいいねぇ」。4年ぶりの引き合い復活だ。京都の流れを組む『祇園祭』を毎年7月7日の七夕の日から一週間行っている大井平地区(47世帯)。初日7日は、町内では唯一の六角神輿巡行を実施。担ぎ手と上郷地区の子どもたちによる名物の神輿引き合いも行い、新型コロナ下では見ることのできなかった伝統の風景が復活した。
4年ぶりに神輿が出た大井平祇園祭。名物の引き合いも復活(7日)
(詳細は2023年7月15日号をご覧ください)

Tap10周年記念で町総合センターに大型黒板を設置、チョークアートに挑む子たち(3日)
みんなが絵師、チョークアート
Tap10周年で大黒板 8月完成、津南中美術部や津南中等アート部も
感性、弾ける—。今年、発足から10周年を迎えている津南町のNPO法人・Tap(志田中理事長)。記念企画に、指定管理者制度で運営する町総合センター一階に高さ3メートル×長さ7メートルのチョークアート用大型黒板をこのほど設置。第一弾の絵はTapが行う放課後支援クラブに参加する子どもたち、さらに津南中学美術部や津南中等アート部とも連携。『つながろう 夢、希望、未来へ』をテーマにオリジナル絵を描写。8月の完成をめざしている。
(詳細は2023年7月15日号をご覧ください)
2023年7月8日(土)

原子力規制委員会・2012年10月24日公表
原発再稼働、知事「信を問う」のか
柏崎市長、長岡市長、「東電の適格性に疑問」
UPZ圏、十日町市長はどうみるか、会見で発言
世界最大級の原発・柏崎刈羽原発の発電事業者である東京電力の「適格性」について十日町市や津南町など県内全市町村でつくる『原子力安全対策に関する研究会』の代表幹事・磯田達伸長岡市長は、東京電力による再 稼働を疑問視する発言を長岡市議会など公式の場でしており、立地自治体の柏崎市の桜井雅浩市長も東京電力の「原発再稼働の適格性」を疑問視する発言が相次いでいる。柏崎刈羽原発から30キロ圏内(UPZ圏)に入る十日町市の関口芳史市長は3日の定例会見で質問に答え「(適格性は)びっくりする事が多くあったが、原発はどなたが運営しても簡単なものではない。東京電力は努力を続けたが、ポカミスみたいなのが続いたというのは、県民の信頼を失っていると感じる所がある」と述べ、さらに再稼働論議について「花角知事は、前に進める状況になれば、知事はご自身の立場を表明し、公約通り信を問うということになるのでは」と話した。
(詳細は2023年7月8日号をご覧ください)

青年部員の指導でめったに経験できない溶接に挑戦する中里中学生(5日)
「地元の魅力知って」、青年事業者が中学生に
母校に出向き職業講話、将来の人材を
「人がいない」。近年よく聞く言葉だ。進む人口減少や職業選択の多様化のなか、地域企業の人材不足は大きな課題のひとつ。一方、地域にある仕事に興味を持って欲しいと、妻有地域の商工会青年部は地元中学校での職業体験を行っている。「まず地域にある職業を知ってほしい」と、次代を担う世代に体験を通しアピール、将来の人材確保に繋がることを期待している。
(詳細は2023年7月8日号をご覧ください)

十日町小唄日本一に輝いた佐藤さん(左)と林さん
日本一の唄声が響く
十日町小唄 一般は佐藤さん、少年少女は林さん
「越後名物数々あれど明石ちぢみに雪の肌」—。第42回十日町小唄日本一優勝大会が2日、クロステンで開かれ、一般の部で新発田市の佐藤愛珠さん(25)が、少年少女の部で富山県高岡市の林桜子さん(12)が日本一を勝ち取った。主催した市観光協会の原田千佳子副代表が認定証とトロフィーを贈った。
(詳細は2023年7月8日号をご覧ください)

古代のロマン
二千年蓮が咲く
2000年前のハス、ことしも開花—。『二 千年蓮』で知られる宝泉寺(島田彰雄住職)と六箇二ツ屋で二千年蓮の花が咲き始めた。新型コロナの影響などで宝泉寺の観蓮会は取り止めになったが、例年通り歴史を感じさせる淡紅色の花を咲かせている。
優雅で神秘的な花を咲かせている宝泉寺の二千年蓮(5日朝)
(詳細は2023年7月8日号をご覧ください)

ユーチューバー協力隊員で任期満了で退任した南雲さん。今後も津南で働く(先月30日)
応募減少、「なぜ必要か」原点を
津南町 地域おこし協力隊、現役3人に
津南町の地域おこし協力隊の任期満了が相次ぎ、7月に入り現役隊員は秋山郷地区1人、上段地区1人、津南原地区1人の計3人になっている。このうち上段地区隊員は3年間の任期満了で今月末で退任する。一方で津南原地区は7月からの着任。津南町では町森林組合勤務のミッション型協力隊を募集中、さらに各地区意向を受け募集をかける方針だが「以前より隊員応募は減っている」(総務課)と話す。一方で元隊員は「地域で隊員が何をすればいいのか、実は明確でない所が多い」と、最初から地区の目的明確化と、隊員の想いとのマッチングを望む声がある。全国で隊員誘致合戦と言える状況のなか「なぜ隊員が必要か」の本気度が試されている。町協力隊員はこれまで15人が赴任。現役隊員は3人。うち退任後の町定住者は現在6人になってい る。
(詳細は2023年7月8日号をご覧ください)
