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2023年(令和5年)6月

​今週の妻有新聞ダイジェスト

2023年6月24日(土)

海洋放出再考20230624sn.jpg

​「海洋放出 再考を」、県内初可決

意見書提出・津南町議会 福島第一原発事故の汚染水、今夏放出に対し

 東日本大震災による福島第1原発事故から12年が過ぎたが、未だ収束はせず、トリチウムなどの放射性物質を含む汚染水は増え続けている。政府と東京電力は福島原発事故以来地上タンクに貯蔵する汚染水を30年間に渡り年間22兆ベクレルを福島沖放出を今夏から予定している。この再考を求める意見書を小木曽茂子氏が16日、津南町議会に提出。「福島の住民の反対がある中で海洋放出は拙速」と賛成8、反対4で可決した。汚染水の海洋放出の再考を求める意見書の可決は県内初。小木曽氏は「福島の住民、漁業関係者は汚染水の放出に反対している。議員が皆さん悩み判断を決めてくれることで、柏崎刈羽がある新潟県にとって、福島原発事故は自分たちの問題として考えてもらったのが大きい」と話している。

(詳細は2023年6月24日号をご覧ください)

白川偲ぶ会20230624sn.jpg

信念を貫いた白川勝彦氏の遺影に献花する参加者(11日、ラポートで)

リーダー不在憂う、白川氏偲ぶ

故白川勝彦氏、140人集い 若き代議士、「熱き思い再び」の思いも

 「信念を曲げない人」「クマのような体格だったが眼がとてもキレイだったな」など、在りし日の十日町出身のリーダーの姿を思い起こしていた。県立十日町高卒、東京大学在学中に弁護士資格を取得、1979年(昭和54年)に衆議院選に初当選、以来当選6回、自治大臣・国家公安委員長など歴任した白川勝彦氏(2019年11月18日、74歳で死去)。今月18日に十日町市で行った偲ぶ会での追悼の言葉では「政治をやる人間で一番いやらしいのは、我々がもっとも嫌っていた利権に絡むこと、損得でものを考えること。今の自民党政治を広げる良さがあるのか」と現状を危惧し、政界のリーダー不在、地域リーダー不在の危機感が溢れていた。

(詳細は2023年6月24日号をご覧ください)

万博弁当20230624sn.jpg

万博弁当に津南産の魚沼コシヒカリが採用。箱左下が使用の「穴子の棒寿司」

有機栽培「ごはん米」、万博弁当に採用

津南町・株式会社ごはん 30年余の有機生産、90種食材から選出

 万博弁当に津南産コシヒカリ採用—。2025年の大阪・関西万博のPR企画の一環で、全国34市町の食材を使ったオリジナル「万博弁当」を7日、東京で行った全国の市区町村長で作る「万博首長連合」の総会でお披露目。この中の一品目に津南産コシヒカリを使った穴子の棒寿司(和の鉄人・中村孝明シェフ考案)が採用。関心を呼んでいる。県内からは津南町の魚沼産コシヒカリ、村上市の塩引きサケ、佐渡市の佐渡ワカメの三食材が採用になっている。同連合では万博来訪者にオリジナル弁当を提供し、地域PRに繋げたい方針だ。

(詳細は2023年6月24日号をご覧ください)

ゴディバ20230610.jpg

ゴディバと雪下にんじんコラボ商品をラブラ万代店でアピールする桑原町長(2日、町提供)

甘くてさわやか

ゴディバ×津南町 雪下にんじん使用で話題

 高級チョコレート・ゴディバと津南町特産の雪下にんじんを組み合わせたコラボ商品「雪下にんじんショコリキサー」と「雪下にんじんカカオフルーツジュース」。日本上陸50周年を迎えたゴディバが全国からアイデアを募り、新商を開発する「ご縁プロジェクト」に申請し生まれたコラボ商品。2日から販売開始されると、SNSで『とっても甘くて、でも爽やか』や『甘すぎず飲みやすい』など情報拡散が始まっている。

(詳細は2023年6月24日号をご覧ください)

城坂城本丸20230617.jpg

栄村の住民有志らで整備した城坂城本丸

山城巡る「城坂城トレッキングルート」開通

住民有志が旧善光寺街道整備 JR東・飯山線平滝駅から周遊コースも視野

 「地域のお宝を自分たちの目で見てみたい」と、住民有志により、戦国時代の山城に通じるトレッキングルートが開かれた。栄村箕作と野沢温泉村明石を繋ぐ、千曲川右岸の絶壁の上の稜線沿いにあった「城坂城(じょうさかじょう)」。整備機運が高まり2年前、箕作地区住民や栄村住民、赤石地区住民らが連携し整備開始。40〜50年前は使っていたが倒木などで荒れていた街道を切り拓き、両地区を結ぶ約2・5キロのルートが開通。11日は同ルートお披露目となるトレッキングツアーを苗場山麓ジオパーク主催で開き、30人余が参加し山城と古道を歩いた。

(詳細は2023年6月24日号をご覧ください)

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グリーンサムが開発した十日町ハーバルソーダ(14日)

十日町らしい炭酸飲料を

グリーンサム サルナシやホーリーバジルで

 「十日町らしい飲み物を片手に大地の芸術祭を巡ってほしい」—。十日町市川西地区木落の合同会社green36(グリーンサム、山家悠平代表)が11日、伊達産のサルナシ(キウイフルーツの原種)と松之山産の香草ホーリーバジル(神目箒=かみめぼうき)を使ったノンアルコール炭酸飲料「十日町ハーバルソーダ」の販売開始を発表した。

 今年は5000本の販売を見込み、来年は芸術祭の本番年であることから1万本の販売をめざす。ハーバルソーダは200ミリリットル入りで税込590円。クロステン、まつだい農舞台、清津峡渓谷トンネル近くの清津百貨などで販売している。

(詳細は2023年6月24日号をご覧ください)

2023年6月17日(土)

JA十日町総代会20230617sn.jpg

異例の挙手採決で支店統合議案を可決したJA十日町総代会(10日、クロステンで)

異例の挙手採決、JA合併に課題も

JA十日町 松之山支店機能縮小、「明日は我が身」危機感も

 来年2月の4JA合併を控えるなか、異例の挙手採決となった。JA十日町(柄澤和久会長)の第25回総代会は10日にクロステンで開催。この中で3支店の機能見直しする議案を提出。特に地元振興会から存続要望が出ていた松之山支店の金融サービス中止への反発の声は多く、議論は1時間余続くほど紛糾。議案は慣例通り拍手による採決がいったん行われたが、その音は少なく、総代から『拍手じゃ分からない。挙手だ』の声が上がり、議長判断で最終的に異例の挙手採決となり、賛成多数で可決した。柄澤会長は「定款変更など特別決議以外で、挙手で議案を決めるのは大変珍しい。それだけセンシティブな問題だったということ」と総会終了後、淡々と語った。来年の4JA合併を前に行った支店機能見直しは「明日は我が身」。将来の店舗統廃合の縮図ともいえ、波紋を呼んでいる。

(詳細は2023年6月17日号をご覧ください)

市長控訴20230617sn.jpg

境界線問題で判決を不服とし控訴方針を示す関口市長(12日)

​「70年間認められていた」

湯沢町との境界線問題 関口市長、一部不服で控訴

 旧中里村時代からの協議を経て未解決だった十日町市と湯沢町の境界線問題。湯沢町が十日町市を提訴し5日に新潟地裁が出した判決を巡り、関口芳史市長は東京高裁に控訴する意向を示した。控訴は議会議決が必要で、16日開会の市議会本会議に議案を提案する。関口市長は「境界が決まっていた北側は70年間認められていたものが覆えされたのは重いこと。湯沢町の方からしっかり立証して貰わないといけないし、我々の立証をもっとよく見て貰いたいと思っている」と話した。

(詳細は2023年6月17日号をご覧ください)

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「花しょうぶ園」づくりを進める重野さん(右)と在りし日の高橋さん(写真は3年前)

大池の魅力、花菖蒲で

植栽43年、25日に初の祭り

 「生まれ育った地であり開祖様の地。きれいな場所にしていきたい」と立正佼成会・庭野日敬開祖の生誕地の菅沼に隣接する大池脇で、2世代に渡って花菖蒲を植え43年余りになる大池出身の重野良一さん(72、新座)。今年も植栽に汗を流し、青や白、紫など色とりどりのきれいな花が間もなく咲き始める。名付けて「大池花しょうぶ園」。今月25日、同所で初のしょうぶ園祭りを開く。重野さんは「ごぜ唄や津軽三味線の演奏もあります。ぜひお越し下さい」と呼びかけている。

 ▼第1回・大池花しょうぶ園祭り(庭野政義実行委員長)=25日午前11時〜。イベントは重野良一さん別宅。ごぜの唄や大正琴、津軽三味線を演奏。寿司やカツ丼の限定販売もある。

(詳細は2023年6月17日号をご覧ください)

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病院改築、常勤医確保が前提

桑原町長 議会との折り合い課題、「林院長の後任」が大課題

 「人材面できちんと将来に向かってやっていけるのか、という確信がないとハードへの投資はなかなか厳しいと思っている」。老朽化が進む町立津南病院の建替えを問われ、桑原町長はまず医師確保がなければ新築は難しいと方針を示した。

6月議会で医師確保がなければ津南病院新築は難しいと方針を話す桑原町長

(詳細は2023年6月17日号をご覧ください)

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2か月連続で展示する樋熊フサ子さん(2日、蔵カフェで)

病魔に負けず「自然を撮る」

写歴40年余、樋熊フサ子さん 蔵カフェで個展、「ぶなの林」も

 「私の写真歴と病歴はほぼ一緒。『FACE』は初期の作品で闘病中で外に撮影に行けなくて部屋の中で制作したものです」と樋熊フサ子さん(十日町市新座)。津南町の『蔵カフェ』画廊イベントで月末まで樋熊さんの40年ほど前の写真作品を展示、来月は樋熊さんがライフワークとして撮り続けるブナ林の作品を展示予定だ。

(詳細は2023年6月17日号をご覧ください)

2023年6月10日(土)

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十日町インター「道の駅」の検討が始まる(説明資料イメージ図)

「道の駅」、中学生からも意見を

十日町インター、防災・観光拠点に

 妻有エリアでは初の自動車専用道路となる高規道・上越魚沼快速道「十日町道路」の設計ルートが昨年末に決まり、今春には関係地元説明会を開き、実現への機運が高まっている。同ルート建設事業と並行し、仮称・十日町インター周辺に「道の駅」設置を検討する取り組みがスタートしている。同インター設置場所の市内小黒沢地区は、優良農地の水田が広がる地域で、地元要望に基づく水田ほ場整備を進める地域でもある。設計ルートが決まり、具体的な詳細ルート化を進めると同時にほ場整備事業も行う。計画の「道の駅」は水田整備を行う中で道の駅用地を「創設換地」、用地を創り出していく取り組みを並行して行う。その面積は約3・7ヘクタールの広大用地を予定。今後来月の「水沢地区インター推進協議会」総会で十日町市が説明し、9月から伊達地区ほ場整備事業の地権者など関係者との協議を始め、道の駅計画の用地面積や位置などについて地元調整をはかっていく方針だ。

(詳細は2023年6月10日号をご覧ください)

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アートな温泉浴場が継続される明石の湯

来年3月まで市直営、明石の湯

温泉は継続 8月から改修休館、ファミリー層利用増に

 大地の芸術祭作品の展示拡充のために十日町市が閉館方針を出した温泉日帰り施設「明石の湯」は、先月の臨時市議会で廃止を盛り込んだ条例改正が否決され、当面の存続が決まった。これを受け市は2日の市議会産業建‮٣‬‭]‬常任委員会で来年3月までの運営方針を示し、年度末までは市直営で行い、この間の業務委託は越後妻有里山現代美術館モネを運営受託するNPO越後妻有里山協働機構に委託し、来年4月以降は改めて指定管理者を決め運営継続する方針を示した。コストアップの要因とされる温泉は、入湯税収入が見込めるため継続する方針を示した。

(詳細は2023年6月10日号をご覧ください)

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2025年4月統合の地元要望が出ている馬場小学校(7日)

馬場小2年後統合、水沢小と

​後援会・PTAが統合要望提出 昨年150周年、地元5集落同意

 小中学校の再編整備に取り組む十日町市で、市立馬場小学校の後援会とPTAは先月11日、市教委・渡辺正範教育長に「2025年4月1日、水沢小学校と統合」する要望書を提出、市教委は同23日の定例教育委員会で地元要望を受け統合することを決め、地元水沢地区振興会に来月20日期限で意見を求めているが、地元要望通り統合に合意するものと見られる。

(詳細は2023年6月10日号をご覧ください)

トレイルランsn.jpg

新緑の山中、全力で疾走

松代トレイルランに410人

 新緑の山中を全力疾走、遠くには越後三山や巻機山の姿が美しい。4日、十日町市初開催のトレイルランニング大会『越後まつだい春の陣』が行われ、昨日までの曇天が嘘のような晴天のなか、国内外から410人が発着点のまつだい農舞台に参集、9時41分にスタート。

新緑の中を駆け抜けるランナー(4日、蓬平で)

(詳細は2023年6月10日号をご覧ください)

ぶらり役行者20230610sn.jpg

辰ノ口の高台にある役行者像。小正月に参るのが風習だったという

地域発見、津南版ブラタモリ

三箇地区 苗場山麓ぶらり旅、今期スタート

 地域を歩き、地域を発見する「苗場山麓ぶらり旅」。津南町ジオパーク推進室長・佐藤雅一氏を案内役に、ゆっくり地域を巡り歴史や地形の不思議を旅する人気体験。今年第1回旅は「辰ノ口・鹿渡・鹿渡新田を歩く」は3日に開催。三箇地区を3時間半余りかけじっくり歩く、「津南版ブラタモリ」に15人余が参加し、知っているようで知らない地域を学んだ。

(詳細は2023年6月10日号をご覧ください)

2023年6月3日(土)

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めざせ金賞、学校田で

町立上郷小学校、全国食味コン 地元農業法人もバックアップ

 コメの一大祭典「第25回米・食味分析鑑定コンクールinつなん」(12月1、2日。ニュー・グリーンピア津南)を前に、機運を盛り上げようと活動が始まっている。同コンクールには小学校部門があり、津南町3小学校が学校田で作ったコシヒカリを出品することが決定。子どもたちは地域住民や農業法人の力を借りコメを栽培。こだわり米で12月の同コンクールで金賞をめざす。

近頃では見なくなった田枠を転がし田植えの目印を付ける上郷小児童(先月31日)

(詳細は2023年6月3日号をご覧ください)

4月30日号・カバコフ芸術祭・人生のアーチ2sn.jpg

イリヤ&エミリア・カバコフ作品『人生のアーチ』(松代で)

感性に響く、芸術祭の象徴

カバコフ氏死去、89歳 平和・共生、世界へ発信

 2000年の大地の芸術祭スタート以来、芸術祭の象徴的な作品を創出した旧ソ連ウクライナ出身で現代美術家のイリヤ&エミリア・カバコフ夫妻。先月27日、夫のイリヤ・カバコフ氏が89歳で亡くなった。大地の芸術祭の『まつだい農舞台』前の棚田作品は世界に芸術祭を発信するシンボルになっている。

(詳細は2023年6月3日号をご覧ください)

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「働きづらさを抱えた人たち」の住宅にも使用する旧東北電力社宅

全国に先駆け新たな支援

支援センターあんしん 「働きづらさを抱えた人たち」に

 『障がいのある人たちに住み慣れた地域でいきいきと生活していける仕組みを提供したい』と事業展開するNPO法人支援センターあんしん(樋口功会長)は、これまでの障がい者に限った支援活動から、障がいの診断基準を満たしていないため障害者手帳を受けられず、また公的な福祉関係の援助にも該当しない『働きづらさを抱えた人たち』の支援に取り組む。全国的にも先駆的な取り組みで、樋口会長は「自宅にひきこもっているなどグレーゾーンの人たちは障がい者の3倍にも上っている。創業の精神に立ち返り、そうした方々の支援をしなければ」と新たな支援に挑戦していく考えだ。

(詳細は2023年6月3日号をご覧ください)

戴帽式sn.jpg

戴帽式で気持ちを新たに実習に向う学生ら(先月26日、段十ろうで)

緊張も憧れの戴帽式

県立看護専門学校で36人が

 県立十日町看護専門学校の第3期生・2学年36人(男子9人、女子27人)の戴帽式を先月26日、越後妻有文化ホール段十ろうで開き、山﨑理校長は「辛いこと、苦しいこと、悩んだ時に今日の誓いの言葉を思い出してほしい。初心にかえる、前に進む、その勇気を与えてくれるそれぞれの思いが込められた魔法の言葉になるでしょう」と看護実習への不安に、そっと背中を押した。

(詳細は2023年6月3日号をご覧ください)

ヘリ荷揚げ20230603sn.jpg

山開きを前に山頂センターにヘリ荷揚げ(先月25日、苗場山頂、相澤博文氏撮影)

​残雪の楽園、さあ苗場山へ

山開き迎えヘリ荷上げ

 秋山郷三山の山開きは今月1日。日本百名山・苗場山、日本二百名山・鳥甲山と佐武流山がシーズンイン。高所には未だ残雪があり、登山の最初は新緑を楽しみ、山頂付近は冬を思わせる景色が飛び込む、冬春が同居する季節の移ろいが楽しめる。

 山開きを前に先月25日、苗場山頂の自然体験交流センターへのヘリ荷揚げを実施。残雪120センチがある同センターに、水や食料など12トン余を運んだ。

(詳細は2023年6月3日号をご覧ください)

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