2023年(令和5年)5月
今週の妻有新聞ダイジェスト
2023年5月27日(土)
4年後の供用開始をめざし工事が進む「灰雨トンネル」ルート(十日町地域整備部提供データを加工)
「動脈」4年後開通、関西・中京へ
国道117号灰雨バイパス 長野新潟両側掘削、災害時・医療・観光など波及効果
4年後の2027年供用開始に向け、トンネル整備が進む。新潟・長野両県を繋ぐ幹線・国道117号(延長107キロ)最後の難所といわれる津南町「灰雨スノーシェッド」(延長331メートル)。改良の灰雨バイパス(延長1180メートル、トンネル827メートル)工事は7年前の2016年着手。117号は新潟長野両県を繋ぐ経済道路であり、難所解消により県立十日町病院や魚沼基幹病院への救急救命道の整備、緊急災害時の輸送ルート確保、観光誘客など多様な波及効果への期待が高まっている。
1期工事に続く2期工事の安全祈願祭を24日現地で行い工事関係者ら70人余が参集、無事故を祈った。
(詳細は2023年5月27日号をご覧ください)
多田理事長(中央左)と3人の理事が複業協同組合をスタート
新たな就業創出、安定雇用を
新潟県認定 十日町市複業協同組合TOMOWORK
人口急減に直面する地域で複数の事業者の仕事を組み合わせ、年間通じた雇用を創出し、地域の担い手を確保する総務省の特定地域づくり事業協同組合制度を活用の「十日町市複業協同組合TOMOWORK(トモワーク)」を16日、新潟県が認定。組合が通年雇用した職員を組合員である複数の事業所へ派遣し、いずれは組合事業所の人材確保に繋げることを目的にするもの。
将来的には組合が市外に仕事情報を発信し、移住者を増加させて市内事業所の人手不足を解消させる事業、組合事業所が連携した新商品と新サービス開発事業などを検討している。
(詳細は2023年5月27日号をご覧ください)
高原で「モー最高」
県営妙法育成牧場 乳牛放牧開始、県内から
「来〜い、来い来い」—。津南町中子の県営妙法育成牧場(島津是之場長)で18日、乳牛の放牧が始まった。65頭の牛はバイクやトラックに乗った現代のカウボーイたちに誘導され、3・5キロ程離れた牧草地に駆け足で移動した。中間点の水飲み 場で一服タイム。さらに起伏地を走り牧草地に着くと「むしゃ、むしゃ」と牧草を引きちぎる音を立てながら悠々と若草を食べていた。
今後も放牧を続け150頭余の牛を育成する県営妙法育成牧場
(詳細は2023年5月27日号をご覧ください)
世界のゴディバ 雪下にんじん商品
津南町産、全国発売
世界ブランド「ゴディバ」と津南町の特産品「雪下にんじん」のコラボレーション商品が来月2日から、ゴディバ全国164店舗で販売開始する。展開商品は「津南の雪下にんじん ショコリキサー」と「同 カカオフルーツジュース」。県内では新潟市のラブラ万代店で提供する。
ゴディバと津南町のコラボ商品「雪下にんじんショコリキサー(右)とカカオフルーツジュース」
(詳細は2023年5月27日号をご覧ください)
アユ稚魚を農薬散布用ドローンで運ぶ取り組みを中魚沼漁協が実施(24日、清津川で)
ドローン活用、アユ稚魚放流
中魚沼漁協、県内初 軽労化、広範囲で放流可能
稚魚放流、ドローンで—。中魚沼漁業協同組合が軽労化や安全確保をねらいに、アユ漁解禁日前に行っている稚魚放流を、今年からすべてドローンで実施する取り組みをスタート。24日に清津川や中津川、釜川など21ヵ所で行い、稚魚14万匹を放流。農薬散布ができる大型ドローンの16リットル容器に3センチ余のアユ稚魚を入れ、次々に空輸し、河川で待つ受け子の元に運んだ。村山組合長は「稚魚放流にドローンを使う取り組みは県内26漁協で初めてではないか」と先駆的事例として注目を集めている。
(詳細は2023年5月27日号をご覧ください)
行列ができる人気を集めたアスパラ直売(新宿で、クロステン提供)
旬の味、最速便で輸送
十日町産アスパラ 朝採りが昼に東京店舗
最速便で旬の味を届ける「新幹線直送便」。JR東日本の列車荷物輸送サービス・はこビュンを使った産直最速便への関心が広がっている。十日町地域地場産業振興センター(クロステン)は23日、JR東と連携し、同日早朝に収穫した朝採りアスパラ約60キロを、越後湯沢駅発の新幹線で首都圏に直送。約1時間半後に東京駅着、その後は陸路で新宿駅付近のJA東京アグリパークで開催の「魚沼・春の収穫祭 越後妻有直送便」で販売。十日町市珠川で早朝収穫したアスパラが、午前11時45分には首都圏の店頭に並ぶと「朝採りアスパラがあるの」と行列ができるほど大きな関心を集めた。
(詳細は2023年5月27日号をご覧ください)
2023年5月20日(土)
「蒲生の棚田」7枚を復田、景観維持管理と国内外アピールを図る「サンライズ・プロジェクト」が始動
棚田「復田」で地域再生、世界発信を
松代蒲生の棚田 「トロノキ棚田トラスト」設立、耕作支援募 る
見るものに日本の原風景を感じさせる「棚田」。だが耕作者の高齢化、傾斜地ゆえの作業の困難さなど、維持には課題が多い。「世界に通じる棚田を守りたい」と、松代『蒲生の棚田』を舞台に、復田や耕作維持を進める「プロジェクト サンライズ」が始動。今春、3年間耕作放棄されていた7枚47アールの棚田を復元し再耕作を始めている。同プロジェクトを通し、棚田支援者や交流事業など進める一般社団法人トロノキ棚田トラスト(阿久澤剛樹代表)が発足。阿久澤代表(58、蒲生)は「棚田の復田を通し、過疎化が進む地域の再生に結び付けたい」と意欲。シンガポールのロータリークラブの国際支援を受ける働きかけも行っており、注目を集めている。
棚田に魅せられ、十日町市に移住した阿久澤代表。築百年余の古民家を改修した農家民宿トロノキハウスを蒲生地区で経営。一方で依頼を受け儀明の棚田の耕作を2019年から開始。棚田のある暮らしを持続可能にと、仲間と共に農業法人トロノキファームを設立。無農薬、無化学肥料で栽培、棚田を守る活動を継続。一方で「蒲生の棚田を維持したい、というのが移住のきっかけでもあった。維持に向けた活動は今しかないと思い、プロジェクトを始めた」と阿久澤代表は話す。耕作放棄は多いが、逆の『復田』は全国の棚田地域でも珍しいという。
(詳細は2023年5月20日号をご覧ください)
再選された鈴木一郎議長(右)宮沢幸子副議長(18日)
鈴木議長、宮沢副議長 続投
十日町市議会、役員改選 6月議会、議員定数改定へ
4年の任期中、2年交代で議会構成を再編する十日町市議会は18日、臨時議会を開き、無記名投票で鈴木一郎氏(71・7期)を議長に、宮沢幸子氏(64・6期)を副議長に再選した。
18日の臨時議会は一般会計補正予算の専決処分を承認し、任期満了の議会選出の監査委員に高橋俊一氏(68・3期)を選出後、現議長・鈴木一郎氏が辞表を提出。現副議長の宮沢幸子氏が受理、すぐに議長選挙を行い無記名投票で鈴木氏を再選。同様に副議長選挙では宮沢氏を選出した。議長選結果は「鈴木一郎16票」「鈴木和雄4票」、白票3票。副議長選結果は「宮沢幸子16票」「滝沢繁3票」「鈴木和雄1票」、白票3票だった。
(詳細は2023年5月20日号をご覧ください)
ベビー人形の抱っこ体験をする生徒ら(12日、千年の森ホールで)
「命の誕生、3億分の1」
県看護協会、『看護の日』に中学生出前授業
「男性が女性 に告白して成功する確立は10%。みんながこの世に生まれてくる確立は3億分の1、途方もない数字ですよね」。会場の中学生がどよめいた。12日、新潟県看護協会(斎藤有子会長)は『看護の日・看護週間』事業の一環で看護の出前授業を千手中央コミュニティセンターで開いた。市内中学校の下条・水沢・川西・松代の4校から2、3年生ら143人が参加し、市内で働く看護師や県立十日町看護専門学校の学生の話しを興味深く聞いた。
(詳細は2023年5月20日号をご覧ください)
伝統工芸士から説明を受け着物を試着する来場者(14日)
目標上回る2億1000万円余
十日町織協産地特別招待会 きもの購買意欲、コロナ禍前に
東京や名古屋、京都などの集散地に着物メーカーが出向いて販売するのではなく、消費者を十日町に招き染めと織りの総合産地の魅力を体感してもらおうと継続する「十日町織物産地特別招待会」(特招会)。第11回展は市内着物メーカー13社と流通商社6社が参加して12日〜15日、クロステン大・中ホールを使って開催した。
県内外から訪れた来場者は着物と帯、羽織などが満載の会場に到着すると「うわー、きれいだねー」などと声を上げ、各メーカーのブースを回り従業員や伝統工芸士から商品の説明を受けて吟味していた。かつて十日町小唄日本一優勝大会に出場した長岡市の清水芳子さん(73)は、小唄の一節に出てくる夏の着物の明石ちぢみを試着。「通常の展示会と違い品揃えがすごいです。明石ちぢみは初めて着ましたが軽くて気持ちが良い」と満足の表情だった。
特招会主催の十日町商工会議所の16日速報値は売上実績2億1405万円(前年比482万円増)で目標1億円を大幅に超えた。
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2度の再認定となり、苗場山麓ジオパークがどう進むべきかの説明会が開始(9日、船山で)
「苗場山麓」、新たなステップに
報告会スタート 町埋文センターに拠点化、観光活用も
昨年末に2回目の再審査をクリアした日本ジオパーク(GP)「苗場山麓」。小学校への郷土 教育など評価されるが、観光面での活用やGP拠点となり2年後に完成予定の町埋蔵文化センター(旧中津小校舎)の活用方法などが課題。苗場山麓GP推進室では再々認定を受けたのを契機に、新たなGP活用を考えようと「活動報告会」を、津南町と栄村で開催予定。その第一弾に同センター整備中の中津地区で9〜26日にかけ6回の報告会を計画。同室は「津南町と栄村を半年余かけ回り、皆さんの意見を求め、苗場山麓GPを今後どう進めるかを共に考えたい」と参加を呼びかけている。
(詳細は2023年5月20日号をご覧ください)
自然保護条例改正後、初会合した第1回栄村自然環境保護審議会(11日、村役場で)