top of page
3月2.jpg

2023年(令和5年)4月

今週の妻有新聞ダイジェスト

2023年4月29日(土)

4月29日号 JR宮中ダムsn.jpg

2年後の2025年6月に水利権更新を迎えるJR東・宮中取水ダム(26日)

地元貢献「電気還元」を、水利権更新で

JR宮中ダム、2025年更新「信濃川水系の水利権を考える会」結成、市民運動を提唱

 水力発電の不正取水を経て新たに10年間の水利権を取得したJR東・宮中取水ダム(JR信濃川発電所)は2025年6月に水利権更新を迎える。「今度の水利権更新は、十日町市の将来を決める。共生をいうならしっかり地元還元を行うべき。電気の還元を求めていく」と市民グループが24日、『信濃川水系の水利権を考える会』を立ち上げた。市内本町・分じろうで記者会見し、代表の樋口明弘氏(財団法人地域経済総合研究所理事)は「豪雪地の暮らしは生活すべてに大きな費用と労力がかかる。その豪雪の恵みは目の前の信濃川に流れている。我々への恵みはどこに行っているのか。これは十日町市の将来を決める我々の生存権の問題でもある」と話す。2年後の2025年に迫る「JR東・宮中取水ダム水利権更新」に向け、電気供給地として発電事業者・JR東に対し、「電気による地元還元」を求める市民運動を提起し、賛同への呼びかけ運動を始める。考える会には河川工学の第一人者、新潟大名誉教授・大熊孝氏も加わっている。

(詳細は2023年4月29日号をご覧ください)

4月29日号 市議会採決sn.jpg

臨時議会採決で議案否決で明石の湯存続が決まった(26日、市議場で)

「明石の湯存続」、芸術祭拠点は白紙

​補助金返還か 市議会条例改正を否決、温泉見直し示唆

 大地の芸術祭の作品展開を充実するため、越後妻有里山現代美術館キナーレ内の日帰り温泉施設・明石の湯を閉館廃止する条例改正案は26日、市議会臨時会で再度採決し、前回の継続審査時と同様に「条例改正反対12」の反対多数で否決された。これにより明石の湯存続は決まったが、関口市長は臨時会後の取材に答え「コスト高の温泉施設は運営内容を見直す」と、現在の温泉から水道水加温による温浴施設にする方針を示唆した。明石の湯の存続運営の予算補正は6月定例市議会に、明石の湯運営見直し案と共に提案する方針だ。大地の芸術祭の作品充実の国補助金(交付決定済み)は、否決により計画通りの使途が困難になり、他の使途が可能か国と協議するが困難性があり、補助金返還になる可能性がある。明石の湯閉館による大地の芸術祭の作品展開予算1・5億円の補正予算は議案撤回した。

(詳細は2023年4月29日号をご覧ください)

JA合併協議会20221119sn.jpg

4農協(十日町、津南町、北魚沼、越後おぢや)合併契約の締結の予備契約調印式は「9月15日」

JA大合併、いぜん疑問視する声も

9月30日臨時総代会 合併来年2月、「組織力高める」「組織維持の合併では」

 来年「2024年2月1日」の合併をめざす魚沼地区4農協(十日町、津南町、北魚沼、越後おぢや)。魚沼産コシヒカリの共通ブランドを持つ4農協(JA)で合併協議会を昨年11月に立上げ協議を進める。最終的に合併の可否を決めるのは各JAの総代会での議決が必要だが、4JAの合併契約の締結の予備契約調印式は「9月15日」に行い、その直後「9月30日」に4JAで臨時総代会を開き、合併の可否を決めるスケジュールが明らかになっている。

 今回の大合併について住民は山間地の支店や窓口が「今後効率化の名の元になくなり、不便になるのでは」と懸念を抱いている。JA十日町では経営改善の一環で松之山店舗の金融機能を松代支店に統合、松之山支店は相談プラザに変更しATM機能のみにする方針を発表。これに松之山自治振興会(樋口一次会長)は「統合は地域の衰退につながる」と計画の再考を求める請願書を柄澤会長に18日に手渡している。この署名は松之山地域全世帯を対象に行い、人口1668人(約750世帯)のうち、76・2%となる1272人の署名が集まり、JA機能統合が合併で進み、地域の過疎化を懸念する声も上がっている。

 県内23JAを5JAとする方針が出され5年。JA当初は魚沼産コシヒカリを出荷する5JA一本化を図る構想だったが、JAみなみ魚沼(2019年魚沼みなみとしおざわが合併し誕生)が合併し間もないことから合併研究会から離脱。4JAでの合併を進めることになった。9月30日の臨時総代会で、合併に関連し新JA設立委員選任や合併事業計画なども審議する。

(詳細は2023年4月29日号をご覧ください)

4月29日号 春日出版会sn.jpg

祝賀会で挨拶する春日氏。右前は藤崎元駐米大使(22日、日比谷松本楼で)

4月29日号 春日・本sn.jpg

​波乱万丈の生きざま1冊に

​春日寛氏、『白い道、ひとすじの道』出版

 「この雪原を独り…自分の前に道はない、自分のあとに道ができる…」。86年の歩みを著した『白い道、ひとすじの道』は、弁護士であり、大学名誉教授であり、日本さくらの会評議員であり、東京十日町会長である春日寛氏の波乱万丈の生きざまそのもの。今月22日、東京十日町会や日本さくらの会などの呼びかけで出版記念祝賀会を、新緑に囲まれた日比谷松本楼で関係者140人余が出席して開いた。日本さくらの会活動で交友ある来賓の元駐米大使で日米協会・藤崎一郎会長は「世の中に面白い本とためになる本があるが、この本は両方ある本。ほんとに面白い。波乱万丈の生活がこの中にある」と読後感を紹介。弁護士活動で宮様と会い、ヤクザ8人に囲まれ名古屋のモーテルに連れ込まれた逸話、カメラ持参の世界の旅話、多国籍の家族談義など、藤崎会長は「日本の司法界での役割、さらに日米関係で大事な役割を果たしてきている」と長い交友の中で出版を祝った。

 同著は非売だがわずかに残部あり(送料負担)。入手希望は春日法律事務所へTEL03-3545-4451、FAX03-3545-455。妻有新聞社でも受付ける。

春日氏出版の「白い道 ひとすじの道」

(詳細は2023年4月29日号をご覧ください)

蔵カフェ鈴木20230429sn.jpg

創作アート、故郷で初個展

鈴木照之さん(船山新田出身)29日から 蔵カフェ画廊

 「自分の作品を人に見て貰うのは初めて。緊張しますが、感想があると嬉しいです」。4年前から画廊企画を続ける津南町大割野の蔵カフェ(ジャックマン秋山望店長)。第19弾「terra(テラ)らくがき展」は29日〜5月末まで開催。作者の『terra』こと鈴木照之さん(てらの、25、相模原市在住)は町内船山新田出身。4年程前からオリジナル画を本格的に創作。今回が初の個展で、15点余を飾っている。

初の個展を故郷で開く鈴木照之さん(26日、蔵カフェで)

(詳細は2023年4月29日号をご覧ください)

雪下にんじんえsn.jpg

G7農相会合のGI特産品ブースに雪下にんじんも。ジュースを試飲する参加者(町提供)

世界にも好評

雪下にんじん G7農相会合に出品

 雪下にんじん、外国人にも好評—。2019年に地域産品を農林水産大臣が認証しブランド保護する「GI(地理的表示)保護制度」認定を受けた「津南の雪下にんじん」。GI産品を国内外に周知をと、G7広島サミットの関係閣僚会合のひとつである農業大臣会合(21〜23日、宮崎県)でGI産品ブースを設置。現在GI産品は130目余あるが、そのうち7品目が並び、雪下にんじんもその一つ。百食分の雪下にんじんジュース試飲を用意、さらにサンプルとして実物のにんじんもブースに置いた。

(詳細は2023年4月29日号をご覧ください)

2023年4月22日(土)

明石の湯sn2.jpg

閉館か継続か、26日の市議会臨時会で決まる(キナーレ・明石の湯で)

明石の湯問題、26日臨時議会で決着

産建委員会は否決 午前に議会全協、午後1時臨時会、採決微妙か

 大地の芸術祭の作品展開の充実のために十日町市が閉館方針を出す日帰り温泉施設「明石の湯」は、市議会の継続審査が行われ、18日の産業建設常任委員会(村山達也委員長・委員8人)で審査審議を行った後、市提案の明石の湯閉館に伴う条例改正の是非を採決し、条例改正「賛成3、反対4」で、同委員会は条例改正議案を否決した。今後来週26日に開会の市議会臨時会で委員会報告を行い本会議採決する。結果は継続審査を決めた時と同様に微妙な情勢だ。

 18日の委員会では、閉館理由で従業員を解雇したことが「不当解雇」にあたるとする指摘も出たが、市は「労働基準監督署などに照会しながら、雇用者の不利益にならないよう受託業者に申し入れている」などと話した。

 さらに市議からは「継続審査は議会理解が得られるまでするものである。市の回答は文書回答すべきだ」、さらに「臨時会前に全議員での全協を開いてほしい」の意見もあり、同委員会は賛成多数で全協開催を議長に求め、文書回答を市に求めることになった。

(詳細は2023年4月22日号をご覧ください)

経済産業大臣賞・吉澤織物・特選手描振袖 「瑞鶴大和絵屏風図」、中小企業庁長官賞・青柳・本桶® 大㐂百花「若松彩雲」振袖、経済産業省関東経済産業局長賞・関芳・振袖ユミカツラ 夜桜波涛、ユーザー審査グランプリ・関芳・振袖 晴峰 光響富士

一線を画す匠の技評価

 染めと織りの着物総合産地最大のイベント「十日町きものフェスタ2023」が十日町織物工業協同組合(蕪木良一理事長)の主催で10〜14日、クロステンで開催。コロナ禍の影響で中止されていた消費者などが行うユーザー審査と、15日の一般公開は4年ぶりに復活し、会場は晴々とした表情の来場者で賑わっていた。また、各着物メーカーの展示場でも商談会が活発に行われた。

 今回は審査員190人、ユーザー審査員158人が会場を訪れた。卸商社や小売店等の審査員たちはコロナ禍後の消費動向を念頭に置き、高度な技法を複合的に盛り込んだ十日町産着物を真剣な表情で審査していた。

 14日には、着物集散地の京都と名古屋、東京の卸商業組合代表者も会見に臨んだ。京都織物卸商業組合の房元伸也副理事長は「感染症拡大で結婚式などが縮小・中止されてきたが、今後はフォーマル着物が活性化するだろう。コロナと資源インフレで産地は打撃を受けたが、十日町は回復傾向でフル生産体制だと聞き心強く思っている。各メーカーは力強い作品を作っている。環境が激変する中だが、十日町には新たな挑戦をしてほしい」と期待していた。

 各賞は次のとおり。

 【特別賞】▼経済産業大臣賞=吉澤織物▼中小企業庁長官賞=青柳▼経済産業省関東経済産業局長賞=関芳【紬部門】▼新潟県知事賞=吉澤織物▼十日町市長賞=根啓織物▼日本絹人繊織物工業会長賞=青柳、吉澤織物▼十日町商工会議所会頭賞=白新染織【帯部門】▼県知事賞=吉澤織物▼市長賞=滝泰▼会議所会頭賞=水国織物【留袖部門】▼県知事賞=青柳▼市長賞=関芳【訪問着部門】▼県知事賞=青柳▼市長賞=吉澤織物▼絹人工業会長賞=滝泰▼会議所会頭賞=青柳【振袖部門】▼県知事賞=滝泰▼市長賞=青柳▼絹人工業会長賞=吉澤織物▼会議所会頭賞=関芳【付下・着尺・羽織・コート部門】▼県知事賞=滝泰▼市長賞=水国織物▼会議所会頭賞=吉澤織物、秀美

 ユーザー賞【ユーザー審査グランプリ】=関芳【紬部門】▼最優秀部門賞=白新染織▼優秀賞=根啓織物、根広織物、青柳【帯部門】▼最優秀部門賞=水国織物▼優秀賞=滝泰、青柳【留袖部門】▼最優秀部門賞=青柳▼優秀賞=関芳【訪問着部門】▼最優秀部門賞=青柳▼優秀賞=関芳、島善織物【振袖部門】▼最優秀部門賞=はぶき▼優秀賞=関芳、滝泰【付下・着尺・羽織・コート部門】▼最優秀部門賞=水国織物▼優秀賞=吉澤織物、青柳

(詳細は2023年4月22日号をご覧ください)

十日町きものフェスタ 経産大臣賞は吉澤織物が連続受賞

ぬながわ村農園20230422sn.jpg

自然栽培のこだわり米を作る「ぬながわ村農園」の宮原夫妻(昨年秋)

暮らしは「自然体」、米も自然栽培

<移住リポート>松代・奴奈川 宮原夫妻「ぬながわ村農園」、こめこヌードル商品化

 化学肥料や農薬を使わず、自然栽培でこだわり米を作り続け2015年に新規就農で立ち上げた「ぬながわ村農園」(十日町市木和田原)。棚田1・1㌶余を耕し、雪解け水の天水田、収穫米はすべて昔ながらのはざかけ自然乾燥、自家採取の種もみでまた次の年に備える、自然と共にある農業を行っている。同農園は神奈川・横浜市出身の宮原大樹さん(43)と由美子さん(41)夫妻で営む。「食べるものを自分たちで作り、今あるものを活用し日々暮らしていくのが理想です。いま取り組んでいることを今後も細く長く続けられるようにしたい」と自然体で臨んでいる。こだわり米で作った『こめこヌードル』も商品化。直販や飲食店提供でジワリ人気が出ており、注目を集めている。

(詳細は2023年4月22日号をご覧ください)

サルナシsn.jpg

水沢地区農業団体に植栽を指導する十日町さるなし栽培組合

魚沼コシにサルナシ酵素

十日町さるなし栽培組合 「がん予防に効果」、日本一の産地化を

 名実ともに日本一のサルナシの里に—。がん予防に効果があるとされるサルナシ7千本の実を生産する十日町さるなし栽培組合(宮沢八州男組合長、10人)は15、16日、水沢地区農業連絡協議会(飯塚信夫会長、30人)を対象に栽培を促す『雪国さるなし研修会』を開いた。新たに樹齢8年の成木150本を植栽する計画で、収穫した実は加工してジュースやジャムなどにする一方、サルナシの酵素をコメづくりにも活用し、高付加価値のコシヒカリ販売にも取り組む方針だ。

 サルナシの健康効果は岡山大学の実証試験で「がん予防に効果がある」とされ、このため加工食品のほかコシヒカリの田植えに合わせてサルナシの酵素を水田に使い、『サルナシ酵素入りコシヒカリ』として販売する構想も進めている。

(詳細は2023年4月22日号をご覧ください)

知事トーク20230422sn.jpg

「車座トーク」で花角知事が来町、地元農業者と対話した(13日、町文化センターで)

「県はなんでも応援する」

花角知事車座トーク 若手農業者ら5人直接対話

 「この地域は一年中農業ができる場所ではない。若い人たちが思い切ったことができるようにしてほしい」など、農業者と花角英世知事が直接意見を交わした。知事が県内市町村に出向き、住民と意見を交わす「知事と一緒に車座トーク〜地域の元気づくりを一緒に考えよう」は13日、津南町文化センターホールで開催。

 車座参加者はJA津南町・宮澤嘉孝組合長、青年農業士で昨年法人化したフィールドボックス・飯吉友恵社長、設立5年目で農業・飲食業など幅広く手がける農業会社・麓の樋口貴幸代表、日本一のユリ『雪美人』を生産するユリ切花組合・大口貴裕組合長、7年前から津南野菜発信を連携し行うつなベジ会・山岸麗好代表の5人。さらに桑原悠町長も加わった。

 農業者から直接意見を受けた花角知事は「女性の就業など、各地で農業は共通の課題があると感じる。人が少なくなるなかで収益をどう挙げるかは、軽労化、デジタル化を図るのが課題となる。女性のトイレなど環境整備は支援制度を設けており、手続きを簡略化したい」と話し、県が掲げる園芸1億円産地増について「津南町は県内有数の畑地があり、県のモデルケースとなっている。雪はハンディであり資源でもある。ハンディをどう乗り越えるかは、施設園芸を進める必要があると思う。県はなんでも応援する。挑戦してほしい」とさらなる園芸振興に期待感を示した。

(詳細は2023年4月22日号をご覧ください)

4月22日号 東京栄村会 田植え唄踊りsn.jpg

さかえ田植え唄保存会の女性4人が踊りを披露

頼もしきふるさと応援団

​東京栄村会 来年発足40年、故郷を積極支援

 来年には40周年を迎える東京栄村会の第39回ふるさと交流会を15日、埼玉・草加市「江戸一草加館」で開き、コロナ禍で栄村からの参加を控えていたなか、今回は宮川幹雄村長や下育郎教育長らも参加し、会員ら50人余が集い、ふるさと談義で盛り上がった。恒例の「栄村田植え唄踊り」も栄村から愛好会メンバー4人が参加し、会場は栄村一色となり3時間に渡り大いに盛り上がった。

 フィナーレは東京津南郷会の藤ノ木辰三郎さんの音頭取りで「からす踊り」を参加者で踊り、全員で栄村歌を大合唱した。なお東京栄村会は会員116人、サポーター会員89人。8月15日の村成人式にメッセージを毎年贈っている。

(詳細は2023年4月22日号をご覧ください)

2023年4月15日(土)

8選の祝福を受ける尾身県議(9日午後9時半過ぎ、尾身選挙事務所で)・2期目を決め喜び合う小山大志氏(9日午後9時40分頃、いこてで)

​自民現職が議席維持、野党共闘及ばず

県議選・十日町津南区 野党新人 地元で伸びず、最低得票率、有権者減も影響

 『自民VS非自民』。国政の対立構図と同様になった新潟県議選・十日町市津南町(定数2)は、無所属の野党統一候補が伸び悩み、現職の自民2議席確保の結果となった。先月31日告示、9日投開票の県議選。十日町市津南町区は全域で午後6時までの繰上投票を実施。両市町とも午後8時開票開始で、津南町は同32分、十日町市は9時15分に確定が出るスピード開票され、自民現職で8選した尾身孝昭氏(70)、2選の小山大志氏(45)が再選。前回は共産公認、今回は野党統一候補で再度臨んだ藤ノ木浩子氏(62)は津南町でトップ得票したが、全体では2347票差で前回同様次点に泣いた。この4年間で有権者3405人減(十日町市2771人減、津南町634人減)と大幅減少し、さらに投票率は過去最低の十日町市60・68%(前回65・17%)、津南町68・36%(同70・42%)、地盤が固い自民に有利に作用したと見られる。ただ十日町市、津南町の候補票の前回比増減では「十日町市・藤ノ木浩子氏1366票増」が最多増で、減票最多は「十日町市・尾身孝昭氏1699票減」。ここにも今回の県議選の特性が現われている。

(詳細は2023年4月15日号をご覧ください)

明石の湯貼紙sn.jpg

4月からの暫定営業を知らせるキナーレの貼紙(12日)

「不当解雇では」、明石の湯問題波及

 大地の芸術祭の拠点キナーレ内の「明石の湯」は、市議会3月定例会で条例改正案が記名投票の結果、1票差で『継続審査』が決まり、今月1〜5日まで再開準備のため臨時休業していたが、6日から営業を暫定再開した。指名委託を受ける十日町地域地場産業振興センター(理事長・関口十日町市長)は、新年度予算が明石の湯予算を削除したまま承認されたことから、3月31日付で従業員10人を解雇。営業体制を縮小し7人体制で暫定営業している。市議の一部からは「条例は生きており、解雇はおかしい。不当解雇では。専決処分による現状での再開が筋ではないか」と指摘する声が出ている。

 解雇の従業員は正職員4人、臨時職2人、パート4人の計10人。昨年11月、『現代美術館を拡張し明石の湯は閉館する』として通告、3月17日に十日町職業安定所の職員を招いて解雇に関する説明会を開き3月末で解雇した。

 不当解雇などの指摘に対し渡辺産業観光部長は「条例の継続審査を想定していなかった上での解雇で、不当にはあたらないと思っている。ただ該当者には事情をよく説明する必要はある。正式に決まるまで給与を支払わねばならない可能性があり、専門家との相談が必要だ」とし、「専決処分については、結論が出てからの対応になる」とする。

(詳細は2023年4月15日号をご覧ください)

市議から疑問視、「閉館理由の解雇、条例生きている」

きものフェスタ.jpg

各社が複雑で繊細な技法を盛り込んだ力作を発表

17社78点の力作

十日町きものフェスタ 4年ぶりユーザー審査復活

 「染と織・匠の粋が咲き競う」と題し、着物総合産地最大のイベント「十日町きものフェスタ2023」が十日町織物工業協同組合(蕪木良一理事長)主催で10〜14日、クロステン大ホールで開催。17社78点の力作が展示された。

 今回はコロナ禍で中止していた消費者などが対象のユーザー審査と一般公開が4年ぶりに復活し、ロビーでは昨年5月に指定された「十日町友禅—県伝統工芸品指定記念特別展」も行われ注目された。また、中ホールでは「十日町染織九社合同新作発表会」が開かれた。(次号で十日町織協会見と審査結果を掲載)

(詳細は2023年4月15日号をご覧ください)

可愛らしい新1年生34人が十日町小に入学(10日)・男子5人が入学した上郷小(10日)・新入生47人が入学した津南中学校(10日)・高校生活の志を胸に宣誓した田村さん(6日、総合高で)

元気にあいさつ 入学式 未来に向かって

十日町市小中に675人、津南町小中は110人 栄村小中14人 高校5校も409人

 マスク着用が個人の判断となり、来月にはコロナ感染症が季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられるなか、十日町市で特別支援校を含む市立小学校18校に318人、市立中学校11校に357人が入学した。

 雪消えが例年より2週間余り早く、気温がいっきに上がったため津南町では珍しい満開の桜が咲くなかで津南町3小学校は10日に入学式を開催。ピカピカの1年生63人が入学。

 栄村は6日に行い栄小7人、栄中7人が入学。新たに通う学び舎で歓迎を受けた。

 また十日町市内の県立高校(高等特別支援学校と定時制含む)5校では4月に入り入学式が行われ、合わせて409人の生徒が希望を胸に式に臨んだ。

(詳細は2023年4月15日号をご覧ください)

中子桜sn.jpg

いっきに満開となった中子の桜(10日)

いっきに開花

中子の桜

 春の幻想空間、いっきに見頃—。湖面に浮かぶ桜が水面に写り込む光景が人気の津南町「中子の桜」。2006年にアマチュアカメラマンが写真雑誌に投稿し、一躍春の人気スポットに。今年は9日からいっきに開花が進んだ。残雪もわずかにあり、さっそく早朝に多くのカメラマンが連日訪れている。見頃は今週末まで続きそうだ。

(詳細は2023年4月15日号をご覧ください)

2023年4月8日(土)

県議3氏.jpg

藤ノ木、小山、尾身の3氏(左から)

​自民・非自民激突、無党派が焦点

県議選 自民現職2人、猛追の野党統一新人

 自民2議席独占か、オール野党連合が議席奪取か—。国政と同じ構図になっている県議選・十日町市津南町選挙区。2期目をめざす自民現職・小山大志氏(45)は十日町道路早期開通や県立津南中等教育学校のさらなる充実など教育面の充実を語り「次の世代に未来を託すため、この地域のあらゆる資源を活かしてより良い地域づくりに尽力する」と若さを前面に出し、再選続投を訴える。8選めざす自民現職・尾身孝昭氏は県立看護専門学校の十日町枠の新設、十日町高定時制存続に寄与したことなどこれまでの取り組みを強調し「政治の道にエレベーターやエスカレーターはない。一歩一歩、階段を皆さんと上がっていかなければならない」と7期28年間の実績をアピール。一方、4年前と異なり無所属で出馬し、オール野党候補となった藤ノ木浩子氏(62)は自民現職の県議独占を批判。原発再稼働反対、女性県議の必要性など訴え「大軍拡ではなく、住民の医療や介護などを守るべき。私たちの暮らしを脅かす政治は変えなきゃいけない」などと政権与党批判を強め、じわりと支持を広げる。十日町市・津南町の未来を誰に託すか、投票日はあす9日。先月30日付の有権者数は5万430人。十日町市4万2726人(男2万885人、女2万1841人)、津南町7704人(男3781人、女3923人)。

(詳細は2023年4月8日号をご覧ください)

佐藤わ看護学校sn.jpg

第4期生28人が看護師をめざし入学(5日、段十ろうで)

命の尊厳、看護師めざす

 看護師への第一歩を28人が踏み出した。3月に1期生を送り出した県立十日町看護専門学校(山﨑理校長=県病院局長)は5日、第4期生入学式を越後妻有文化ホール段十ろうで開催、募集人数40人のところ入学者は28人(男子2人、女子26人)。新入生は緊張の表情で出席した。4月から2年生36人、3年生38人、全校生徒102人でスタートしている。

 新入生代表の髙村七夏さんは「私たち新入生はそれぞれが生まれ育った地域で貢献したいと看護師を志します。学校理念の『人間と命の尊厳を基盤とする豊かな人間性と幅広い看護実践能力を有した地域で活躍する看護師』をめざし全力で努力します」と宣誓。今年度赴任の山﨑理校長は「これからの看護の担い手となるみなさんに社会から期待が寄せられている。命と向き合う厳しさに向き合うこともあるが、どんな時にも目を背けることなく人間とは何か、生きるとはどういうことかと問い続け、看護のプロフェッショナルと成長されることを期待します」と呼びかけた。

(詳細は2023年4月8日号をご覧ください)

県立十日町看護専門学校 第4期生28人が入学

栄イー水沢小の桜sn.jpg

ライトアップで最後を飾る水沢小の樹齢60年余りの桜の木

サヨナラ桜の木

水沢小学校・ライトアップ

 ♪さくらの苗が大きく育つ頃 僕らはみんな大人になるんだ…。60年余り子どもたちの成長を見続けてきたソメイヨシノの桜、校舎の大規模改修に伴い伐採されることになった。火災による校舎再建への思いを込めて植樹したといわれる水沢小の記念樹。「花を咲かせた最後の姿を見てほしい」(田村晃夫校長)と、同校のはからいで5〜10日の間、日没から午後8時までライトアップ、学区民を喜ばせている。

 改修工事に伴い伐採されるのは校庭に並んだ12本のうち、主に体育館側の9本。卒業生の上村唯規子さん(47)は「毎年、見事な花を咲かせてくれました。綱を渡して遊んだ記憶があります。今までありがとうと言いたいです」と満開の桜の木に感謝していた。

(詳細は2023年4月8日号をご覧ください)

石沢5笹沢クラブ20230408sn.jpg

指導者3人が総務大臣賞、団体は消防庁長官賞の笹沢少年消防クラブ(3日)

地域防災リーダー育成を評価

笹沢少年消防クラブ 指導者3人「総務大臣賞」、クラブは「消防庁長官賞」

 妻有地域唯一の少年消防クラブ・笹沢少年消防クラブ(福原照男代表、38人)。発足11年目を迎えるなか防火・防災活動を評価し先月、同クラブは消防庁長官賞、さらに指導者の福原照男代表(80、外丸)、滝沢秀行さん(74、押付)、恩田稔さん(71、鹿渡)の3人が優良指導者で総務大臣賞を獲得。同クラブ指導員の総務大臣賞は初めて。福原代表は「発足から11年、地域の皆さんと一緒に行動し、防犯や消防のあり方を学んでいる。これからも地域と関わりながら子どもたちを育てたい」と話している。

 長野県北部地震の被災を受け、幼いうちから消防・防災知識を身に付けようと発足した同クラブ。地元の外丸地区の自主防災訓練参加、消防団と共に年末の火の用心広報、感染症対策など学ぶ。昨年は発足10年を記念し、災害時簡易トイレを町内避難所に設置するなど積極活動を続ける。

(詳細は2023年4月8日号をご覧ください)

石沢3合唱隊20230401sn.jpg

初めて開催のつなん合唱隊とムジカ・ルーチェのジョイントコンサート

歌う喜び、溢れる

つなん合唱隊 ムジカ・ルーチェとコンサート

 ステージに立ち音楽する喜びに溢れていた。発足14年目を迎えている「つなん合唱隊」(板場麻実代表)と同5年目の魚沼弦楽合奏団ムジカ・ルーチェ(池田芳幸代表)の初のジョイントコンサートは先月26日、町文化センターホールで開催。演奏する時はマスク着用で感染対策を取りながら、春にちなんだ歌やJポップ、モーツァルトの名曲など多彩に演奏。ラストは合同演奏で『花は咲く』と『故郷』を披露し、2時間余のコンサートを締めくくり、参集の110人余から大きな拍手が沸き起こった。

(詳細は2023年4月8日号をご覧ください)

石沢13津南中等18回入学式20230408sn.jpg

18期生80人が入学。4年ぶりに在校生も参列し拍手で祝った(5日、津南中等校で)

「夢の実現」、80人が一歩

県立津南中等校、18期生25校から入学

 「夢の実現」に向け、80人が一歩を踏んだ。県立津南中等教育学校(関口和之校長)の第18期生入学式は5日に開き、魚沼エリアはじめ栄村や小千谷市の25校(前年21校)から新入生80人(男32、女48)が、6年間学ぶ校舎に入った。新型コロナ感染症の規制緩和に伴い、今回は4年ぶりに在校生も入学式に参列するなか、新入生代表の鈴木愛琉さん(芦ヶ崎小出身)は「夢はまだ決まっていませんが、津南中等のホームページや新聞で世界で活躍する先輩の姿があり、私たちには無限の可能性があると気付きました。6年間で自分の夢を見つけたい。夢の実現に向かって挑戦していきましょう」と誓いの言葉を述べた。

(詳細は2023年4月8日号をご覧ください)

2023年4月1日(土)

4月1日号 関口市長sn.jpg

産建委員会で説明する関口市長(30日)

明石の湯暫定再開、「早急に可否を」

十日町市 閉館・温浴施設・美術館改修、当初方針変えず

 大地の芸術祭の拠点キナーレ内の「明石の湯」閉館・廃止問題は先月27日の市議会本会議で条例改正案が記名投票による1票差で『継続審査』が決まり、市方針の「3月末閉館」にストップがかかった。29日の定例会見で関口市長は「可否を決して欲しかった」と述べ、「美術館整備は国と打合せしており、継続審査は宙に浮いた格好だ。出来るだけ早い段階で審査を終えて結論を頂きたい」と3月上旬に内示を受けた国補助金との関係から早期決着を求める。さらに30日、市議会産建常任委員会の継続審査理由4項目に対し、委員会で関口市長が直接説明。4月1日以降の明石の湯は、キナーレ指定管理料1550万円を活用し、営業時間短縮やサービス縮減で暫定営業する方針を示した。

 継続審査決定で『廃止・継続』が不確定の明石の湯は、1日〜5日まで再開準備のため休館。6日から暫定再開するが営業は正午〜午後7時に縮減。さらに食堂・仮眠休憩室は休止。30日の説明では運営7人体制が5月中旬までに3人が他へ移籍のため再開営業は限られた体制となる。

(詳細は2023年4月1日号をご覧ください)

県議3氏.jpg

藤ノ木、小山、尾身の3氏(左から)

自民2議席死守か、野党共闘奪取か

 自民議席独占か、野党共闘で議席奪取か。県議選は31日告示日を迎え、選挙戦がスタート。十日町市・津南町選挙区(定数2)は、8選めざす自民・尾身孝昭氏(70)、2選めざす同・小山大志氏(45)に、今回は無所属で二度目の挑戦となる藤ノ木浩子氏(62)が挑む。尾身氏は妻有地域の医療充実などこれまでの実績を前面に押し出す。小山氏は若さをアピールする一方、教育や医療環境充実で全世代が活躍できる仕組み作りを掲げる。野党統一候補の藤ノ木氏は、柏崎刈羽原発再稼働反対や学校給食費無償化、さらに女性県議の必要性を訴えるなどで自民現職を猛追。自民対非自民の激戦の行方は混沌としている。投票は4月9日。自民2議席死守か、野党議席奪取か、注目が集まっている。

(詳細は2023年4月1日号をご覧ください)

9日投票 県議選31日告示、激戦で浮動票の行方カギ

十日町小・卒業式.jpg

華やかな晴れ着に身を包み母校を巣立った卒業生(先月24日、十小で)

きもの姿で巣立つ、市内413人が

小学校卒業式 十日町小は49人

 新型コロナ感染拡大で3年間、学校生活に様々な影響を受けた児童たちだが、特別支援学校を含む市立小学校18校から413人が巣立った。

 このうち十日町小学校(松澤ゆりか校長)は先月24日、第76回卒業証書授与式を行った。着物の産地らしく男子は羽織袴、女子は振袖に短めの袴、編み上げブーツを履いて大人びた晴れ姿で式に臨む卒業生もいた。名前を呼ばれると壇上に進み一人ずつ証書を受け取った。

 今年創立150周年を迎える川治小学校(山川和子校長、265人)の卒業式は24日に実施。同小は周年オリジナルソング制作を企画。魚沼市出身のシンガーソングライター・星野裕矢さんに作詞作曲を依頼。2月に川治小オリジナルソング『〜風になれたら〜』が完成し、今回の第100回卒業式で6年生が代表し初披露した。

(詳細は2023年4月1日号をご覧ください)

芦小卒業式20230401sn.jpg

卒業生10人で伝統の「龍神太鼓」のラスト演奏(24日、芦ヶ崎小で)

新たな一歩

津南町3小学校卒業式 63人が学び舎巣立つ

 真新しい制服に身を包み、学びの道を一歩踏み出した。津南町3小学校の卒業式は24日に開催。卒業生63人(津南45、上郷8、芦ヶ崎10)が6年間通った学び舎を後にし、夢に向かい中学課程に進む。

 第76回卒業式を迎えた芦ヶ崎小(阿部元治校長、45人)は、同校の大きな特色となっている、開始33年目の龍神太鼓を制服姿で披露。卒業生全員で行うラスト演奏に大きな拍手が贈られた。

(詳細は2023年4月1日号をご覧ください)

あんこうsn.jpg

重さ約40キロの大物アンコウの吊るし切りを披露(26日、大野屋重機建設で)

でかっ アンコウ

大野屋重機で吊るし切り

 本場、アンコウ解体ショー。日本海の荒波で育った糸魚川の『荒波あんこうの吊るし切り』が26日、四日町新田の大野屋重機建設(重野泰宏社長)で披露された。70トン級の大型クレーンで吊るしたアンコウを糸魚川の海鮮丼店の社長がテキパキとさばき、集まった近所の人たちにアンコウ鍋を振る舞った。

 大野屋の重野敦志取締役と糸魚川市の伊井浩太・海鮮丼店社長が共に青年会議所理事長を務めている関係で実現。この日は糸魚川漁港で水揚げされた約40キロのアンコウを持参し「吊るし切り」を披露。特大の肝を手に「これだけで3〜4万円します」など、訪れた人たちは「すごーい」と驚きながら解体ショーを見たあと、みそ仕立てのアンコウ鍋を味わっていた。

(詳細は2023年4月1日号をご覧ください)

ご当地タクシー20230325sn.jpg

「温泉」「カステラ」「地酒」「アップルパイ」などのご当地タクシー運行者がサミット

全国ご当地タクシー集結

栄村で第9回サミット 森宮交通は「秋山郷温泉」アピール

 『愛しの塩ラーメン』(北海道)や『ふぐ』(大分県)、『うどん』(香川県)など、地域の魅力を知る運転手が案内する「ご当地タクシー」。現在全国14道県16社が運行。タクシーの上には、特色ある行灯が載っているのが目印。新潟長野県境エリアでは森宮交通(山岸博之社長)が『秋山郷温泉タクシー』を展開している。その連携組織「日本ご当地タクシー協会」の第9回サミットは先月15、16日に栄村で開催。オリジナリティあふれる観光タクシーを運行する9社が参集し、秋山郷温泉タクシーが運行する秘境を視察。さらに栄村・桑原全利副村長を表敬訪問し、活動をアピールした。

(詳細は2023年4月1日号をご覧ください)

bottom of page