
2023年(令和5年)3月
今週の妻有新聞ダイジェスト
2023年3月25日(土)

藤ノ木、小山、尾身の3氏(左から)
2議席に「自民vs非自民」
県議選31日告示、4月9日投票 自民現職2人、野党統一無所属新人の激戦
来週31日告示を迎える新潟県議選。十日町市・津南町区(定数2)は自民現職2人に前回惜敗の野党共闘新人が挑む構図だ。元県会議長の自民現職で8選めざす尾身孝昭氏(70)、同じく自民で2選めざす小山大志氏(45)は、公認の強みを生かし十日町市と津南町に選対事務所を構え、後援会主体に活動に取り組む。一方、野党統一候補の藤ノ木浩子氏(62)は、前回は共産公認で 出馬したが今回は野党統一が実現し、文字通り野党共闘の選対ができ、特に出身の津南町では前回以上の浸透をはかり、自民現職を猛追している。告示まで1週間と迫り、「自民2議席死守か、野党議席奪取か」の激烈な選挙戦になっている。投票は4月9日。
(詳細は2023年3月25日号をご覧ください)

約2メートルの積雪を掘り収穫した雪下にんじんの総量を競った(21日、津南高原で)
掘れ掘れ雪下にんじん
180センチの雪を掘ると、瑞々しいニンジンが顔を出した。春を告げる「第2回津南の雪下にんじん掘り競争」は21日、標高500メートル余のニュー・グリーンピア近くの津南高原で開き、町内外20チーム110人余(前年8チーム40人余)が出場。快晴の青、真っ白な雪原。スノーダンプとスコップで2メートル余の積雪を掘り進め、黒い土の中から輝く赤い雪下にんじんが見えると「あった」と思わず声を出しながらさらに掘り進めていた。優勝は制限時間30分で52・11キロを採ったMizuochi Dog School雪下ろし部隊。十日町市内で板金屋、車屋などの傍ら、冬季は屋根雪下ろしに携わる30代中心のチーム。代表の水落憲明さん(38、十日町市尾崎)は「優勝を狙ってました。最初は動きやすいように堀り場を広くし、雪は大きめに切りいっきに掘り進む作戦が成功。来年はもっと大差を付けたい」と仲間と喜び合った。
津南の雪下にんじんは、国際的なチョコメーカー・ゴディバ「ご縁プロジェクト」で連携し、新商品開発が決定。全国200店舗を目標に、6月上旬にコラボ商品販売をめざす。同競争にはゴディバジャパンから3人が出場、積雪を掘り出し出荷する津南の春味覚の現実を五感で味わった。同社のジェニー・セインさん(台湾出身)は「去年のこの競争の映像は見ていたのですが、思っていたより辛い作業。でも雪の下からにんじんが出て来るともう無我夢中になりますね。より深い愛情が雪下にんじんに生まれました」。同社公式サイトでも同競争の様子を動画配信する予定だ。
(詳細は2023年3月25日号をご覧ください)
20チームが積雪180センチに挑む

3月末で閉館する方針の明石の湯
本会議決着、微妙か
明石の湯閉館問題 27日採決、跡スペース改修予算も提案
十日町市が今月末で閉館方針を示す日帰り温泉施設「明石の湯」。事業規定する条例から明石の湯を削除する条例改正案は市議会3月定例会に提案され、所管の市議会産建委員会は17日、「継続審査」を決めた。この議案は市議会最終日の27日、産建委員会・村山達也委員長が本会議で報告し、審議され採決される見通しだが、原案通りに条例改正案が可決するかは微妙な情勢で、27日の本会議に大きな関心が集まる。一方、市当局は明石の湯閉館後に同スペースを大地の芸術祭の作品展示室に改修する補正予算を追加議案で27日提案する。補正額1億5000万円は国の補助金が半分、市債が半分(交付税算入50%)。議案審議は条例改正案から審議する。
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友だちとともに合格を喜んだ(16日、十日町高校で)
「やったー」15の春到来
妻有4校392人合格
「合格とわかるまで不安でした。番号を見つけて本当にホッとしました。勉強について行けるようにがんばります」と十日町高校に合格した村山来望さん(川西中学)は弾けるような声で喜びを話した。県立高校合格発表は16日。十日町市内4校の県立高校へ392人が合格を決め、保護者や担当職員らと歓喜を上げた。
妻有地域で唯一志願者が1倍を超えた十日町高校では午後2時半に合格者の受験番号を掲示。少し遠くに下がっていた受験生が恐る恐る近づき、自分の番号を確認、番号を見つけると「キャーやったー」、「え、ほんと。良かったぁ」などと明るい声が響き、友だち同士で抱き合うなど喜びを爆発させた。
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新潟中央青果でGI認証の「津南の雪下にんじん」をアピールする桑原町長(23日、町提供)
初のトップセールス
新潟中央青果 競り前に桑原町長PR
豪雪地ならではの春の味覚をアピール—。4年前の2019年に農水省・GI認証(地理的表示保護制度)を受けた「津南の雪下にんじん」。春の味覚周知をと23日早朝、新潟市の新潟中央青果に桑原町長、津南雪下にんじん協議会・宮澤嘉孝会長(JA津南町組合長)らが出向き、競りが始まる前に、津南産雪下にんじんの魅力を紹介、トップセールスでアピールした。
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地元の後輩たちと記念写真に収まる児玉選手(中央)
「五輪の美希さん、感動ありがとう」
涙と笑顔 で引退、ホームコースの吉田競技場で
妻有が生んだ世界のアスリートがまたひとり引退した。北京冬季五輪に出場し健闘した十日町市出身の児玉美希選手(26)が3月の世界選手権後、引退を決意。18日、ホームコースでもある十日町市吉田クロカン競技場で引退セレモニーに臨んだ。同じく北京五輪に出場し、昨秋引退した宮沢大志選手に次ぐ五輪選手の引退。
児玉さんは「幸せな競技生活だった。悔いなく終えることができ、応援して下さった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と話し、感涙にむせびながら最後まで『トレードマーク』の笑顔を見せていた。
引退セレモニーで児玉さんは「小学校からクロカンスキーを始めて20年。いい思いと、辛いこともたくさんあった。心が折れそうになった時に支えになったのは、地元の応援だった」と感謝の言葉を述べ、「オリンピックという夢の舞台に吉田から、という合言葉があったけど、まさか私がという思い。自分でも誇らしく思います」とにっこり。「これからは地元のスキー競技発展のために活動していきたい。ぜひオリンピックでのメダル獲得をめざしてほしい」と集まった後輩たちにエールを送った。
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2023年3月18日(土)
