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2023年(令和5年)2月

今週の妻有新聞ダイジェスト

2023年2月25日(土)

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多くの住民が集った十日町雪まつり。雪中宝さがしは多くの子どもの姿が(キナーレで)

関口市長「新しい形が示せた」

第74回十日町雪まつり 時代に繋がる「雪像職人」

 「新しい十日町雪まつりの形が一つ示されたように感じる」。コロナ禍で3年ぶりに18日開催の「第74回十日町雪まつり」。関口市長は市内各所を巡り、今回の雪まつりで抱いた感想を20日の定例会見で述べた。

 十日町雪まつりは、ギネスブックにも載る大規模な雪上ステージでの華やかなショーと大小様々な市民手づくりの雪像多数が雪まつりの代名詞だった。だが4年前、雪上ステージ崩落事故を機に大幅な見直しを行い雪上ステージは中止。新たな雪まつりを模索し「市民主体の雪を楽しむ雪まつり」を打ち出したがコロナ禍で開催できず、3年ぶりに市民主体の十日町雪まつりプランが今回実現した形だ。

 関口市長は「自分たちが楽しむために、何をやるかという祭り。その姿を見て、市民が楽しむ雪まつり。来訪者がさらに参加し共に楽しむ、その流れが今回見られた」と『新しい形の一つ』を話している。なお人出は「想定以上」の3万人で賑わった。

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

大輪に願い 冬のマチに

 雪の十日町に華やかな大輪—。第74回十日町雪まつりは18日に開かれ、イベントを締めくくるフィナーレは十日町雪まつりのコンセプト「雪の白に明日を描く」をイメージとした「虹雪花火」。鮮やかな花火が十日町の夜空を彩った。

冬の十日町市街地に2尺玉の大輪が花開いた十日町雪まつりの虹雪花火

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

​第74回十日町雪まつり 虹雪花火

それぞれの「あの頃」を思い出させ好評のタイムマシーンファッションショー

「うわ、懐かしい」

村山・矢口さん考案 タイムマシーンショー

 「うわ、懐かしい」。思わず声が漏れた。雪国の除雪衣装やきもの、かつての高校生が来ていた制服などに着目。時代により変わる衣服を見せることであらゆる世代が楽しめる企画をと行った十日町雪まつり「タイムマシーンファッションショー」。制服とルーズソックスにスライド式携帯を持つ90年代風ギャル、ミノ姿の伝統の除雪着、さらにカスタム着物などに身を包んだ20人余の住民モデルが次々に積雪の上にレッドカーペットを敷いた特設ランウェイで魅せた。

 同ショー発案者は、十日町出身で現在は佐渡市で地域おこし協力隊の村山凜太郎さん、東京でスタイリスト修行中の矢口朱夏さん。共に24歳で、南中学時代は同級生。「以前から十日町雪まつりで何かできないかな、とふたりで話していたんです」。豪雪地の冬衣装など、暮らしに欠かせない衣類を使い、見た人がタイムマシーンに乗ったように懐かしさを感じつつ楽しめるショーを企画した。

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

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​十日町市本町

移住定住に力点、「ふるさと回帰」促す

十日町市予算案 関口市長「ポストコロナに向け」、緊縮予算に

 十日町市は22日、新年度予算案を発表し、一般会計は前年当初比7%減、342億500万円と緊縮予算編成となっており、関口市長は「大きな投資事業がひと段落し、今後は債務のコントロールとなる」と、最終処分場施設や除雪機格納庫建設終了、大地の芸術祭などによる前年比減の要因を話す。一方で移住定住に力点を置き「UIターン支援を手厚くしている」と、この3年間で移住定住が倍増している現状を示し、定住支援の拡充に取り組む。さらに人口政策に直結する周産期医療の支援で新たに産婦人科医採用に月額上限100万円補助を打ち出すなど、人口対策への強い取り組み姿勢を見せる。(新年度予算案の主な事業概要は本紙に掲載)

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

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卒業式で披露する愛唱歌「風になれたら」を制作した星野さんらと練習する6年生

記念の歌を卒業式で

川治小創立150周年 星野さん制作「風になれたら」

 『…いつか風になれたら志のままに笑顔を連れて…』。川治小(山川和子校長、児童265人)創立150周年を記念し魚沼市出身のシンガーソングライター・星野裕矢さん(36)がオリジナルソング『風になれたら』を制作、来月24日の卒業式で6年生たちが星野さんと一緒に歌い、校区民に初披露する。22日には6年生が星野さんと一緒に歌の練習を行った。

 オリジナルソング制作は、同校が記念事業として企画。母校の広神中50周年記念歌を制作した星野さんに依頼して実現した。星野さんは歌詞に入れてほしい言葉を児童から募るなどして作詞。この日は完成した歌を全校児童に披露し、「『風になれたら』は、友だちが悲しんで泣いている時、風になって寄り添えるような、そんな思いがあります。気持ちを込めて歌ってください」と呼びかけた。

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

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岡山・山手小に送る雪を詰める中条小の児童たち

ふかふかの雪、交流の岡山に

中条小児童が山手小に送る

 十日町の雪を岡山へ—。岡山県総社市の山手小学校と友好交流を続けている中条小(根津徳久校長)では21日、2年生22人が校庭に積った雪をビニール袋に詰め、段ボールに入れて山手小に送った。

 当日は朝から雪が降る『絶好の雪詰め日和』。子どもたちは「できるだけふかふかの雪を送ろう」と手作業でビニール袋に雪を入れ、絵やメッセージを書き込んだ段ボール箱6箱に詰め込んで発送した。

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

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北野天満温泉

北野天満温泉に新温泉棟

栄村新年度予算 7・6%増の31億2000万円

 任期満了まで残り1年半を切った栄村・宮川幹雄村長。新年度当初予算案は22日に発表。一般会計31億15000万円(前年比2億2000万円、7・6%増)と2年連続で前年増の予算を設定。8本の特別会計は9億7301万円(同3101万円増、3・3%増)。総額は40億880万円(同2億5101万円増、6・5%増)となる。なお国方針により簡易水道・下水道事業は今年度より「公営企業会計」に移行、一般会計・特別会計と別途予算計上となり、新年度は8596万円(同99万円増、1・2%増)となっている。

 主な新規事業は、長野県北部地震後に歪みが発生した北野天満温泉浴室棟の新棟建設(2億8390万円)を過疎債活用で実施する。(新年度予算案の主な事業概要は本紙に掲載)

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

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雪原を歩き楽しむ体験が人気を集めている(Tap提供)

人気ジワリ

雪原散策 外国人も関心

 雪を楽しもう—。津南町でスノーシューを履き、冬でしか見られない光景を楽しむ体験がじわりと広がっている。NPO・Tap(志田中理事長)が主管する、「雪散歩」と「縄文スノーハイク」。雪散歩は主に町内宿泊者を対象に信濃川と河岸段丘を一望できる川の展望台、柱状節理がくっきり見える見玉公園・石落とし巡り、津南高原のニュー・グリーンピア津南を巡る3体験コースを用意。一方、縄文スノーハイクは雪遊びを求める観光ツアーの雪国体験の一環として、町内卯之木〜なじょもん・縄文村まで雪山を歩き竪穴式住居で一服するもの。雪国ならではの体験、ジワリ人気が高まっている。

(詳細は2023年2月25日号をご覧ください)

2023年2月18日(土)

梅谷高鳥20230218.jpg

衆院新5区を機に「早期開通を」と立憲・梅谷氏(手前右)と自民・髙鳥氏(手前左、13日)

新5区決戦「梅谷vs高鳥」スタート

上沼快速道協議会で同席、共に「早期開通を」

 今春か夏の解散説が流れる次期衆院選。「10増10減」で新潟県は選挙区が1減。新5区は現5区(十日町市・津南町・上越市・妙高市・糸魚川市)に加え、南魚沼市・魚沼市・湯沢町が入り、有権者数は35万人余(現6区27万人余、うち十日町・津南5万1千人余)となる。新5区は5期の自民現職・髙鳥修一氏(62)、1期の立憲現職・梅谷守氏(49)が共に党支部長に就任、4度目の直接対決が決定している。共に新たに加わる魚沼エリア(有権者数13万3千人余)への浸透がカギとなるなか、選挙区を繋ぐ上越魚沼地域振興快速道路の全線開通への意欲を「地域振興のために不可欠な道路」(梅谷氏)、「道路は繋がって初めて役割を果たす。命の道でもある」(髙鳥氏)と揃って出席した「十日町・六日町間整備促進連絡協議会」総会で語った。

(詳細は2023年2月18日号をご覧ください)

町議会給与減額20230218sn.jpg

特別職の半年間の給与減額条例は賛成8反対5で可決した(14日、町議場で)

「責任取る」、給与減額ようやく可決

 ひまわり保育園増築が二度の不落となった責任を取る形で津南町特別職「町長30%、副町長と教育長20%の給与減額」を4〜9月の半年間行う方針のなか14日、町臨時議会を開き、賛成8(滝沢元一郎、久保田等、関谷一男、江村大輔、村山道明、津端眞一、草津進、風巻光明)反対5(小木曽茂子、桑原義信、石田タマエ、吉野徹、桒原洋子)の賛成多数で可決。町立保育園建設の不落を受け、基本設計・実施設計委託料2839万円が無効となる損失が出ており「三役に大きく責任がある。すべて発注者の私どもが未熟であったということ」(桑原町長)と謝罪した。なお昨年6月は3ヵ月間給与減額を提案し、賛成4・反対8で否決されていた。一方で議会からは設計業者の責任を問う声も多く、保育園増築に関する調査特別委員会では原因追及のため、来月中に担当したワシヅ設計(長岡市)から聞き取り調査を行う方針だ。

(詳細は2023年2月18日号をご覧ください)

津南町・保育園不落問題 設計業社の責任問う声、特別委で意見聴取か

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18日開幕に合わせ42団体が雪像を制作。出来栄えが期待される。

十日町雪まつり開幕

西小を主会場、雪像42団体

 3年ぶりとなる第74回十日町雪まつりはきょう18日開催。「雪を友とし、雪を楽しむ」という住民の思いから雪の彫刻展として1950年(昭和25)にスタート。今年は原点に戻り、雪像とおまつりひろばを中心に1日限定で開催。十日町駅、越後水沢駅、下条駅を起点に徒歩で巡ることができる『おまつりひろば』や一般から学童まで42団体が作る雪像が市内各地で鑑賞できる。十日町駅西口からは「まちなかスノーパーク」が展開。多彩な催しが行われる。さらに「虹雪花火」(午後6時50分〜)は2尺玉などの打ち上げを予定している。

(詳細は2023年2月18日号をご覧ください)

そば打ち20230211sn.jpg

伝統の栄村そば継承をそば打ち教室を開いた(4日)

伝統そば、若手に伝授

栄村で体験教室 フノリとオヤマボクチで

 フノリとオヤマボクチをつなぎとする、栄村の伝統そば。山菜から繊維を取り、越後側の妻有地域と同じくフノリを使う、信州と越後の境ならではの食文化。だが現在そばの打ち手が減少、村内宿泊施設でこの伝統そばの提供を止めるなどの状況があるのに危機感を感じ、「伝統のそば継承を」とそば打ち教室は4日開催。会場の小滝交流拠点となりで、20代2人を含む住民10人余が参加。かつて北野天満温泉でそば打ちを担当していた保坂正文さん(70、箕作)を講師に、伝統そば打ちに挑戦した。

 村主催でそば打ち教室は9年ぶりの復活。参加の20代は、相澤雄樹さん(21、森)と滝澤新史さん(20、同)。共に下高井農林高時代、そば打ち甲子園で全国大会出場経験がある。ただ同高はそばと小麦の二八そばが基本で、フノリとオヤマボクチを使ったそば打ちの経験はまだ少ない。滝澤さんは「オヤマボクチを入れるとけっこう固くなるので面白いですね。なかなか普段打つそばとは感覚が違う。せっかく栄村の伝統そばを習ったので、また挑戦します」。

(詳細は2023年2月18日号をご覧ください)

国際シンポ出場20230211sn.jpg

第8回高校生国際シンポジウム出場の中澤さん、富井さん、チームネクサス(右から)

全国発表に挑戦、探求成果を

津南中等校 第8回高校生シンポに6人出場

 地域課題などに学生が向き合う研究発表会の祭典「第8回高校生国際シンポジウム」(21〜22日、鹿児島市)に、県立津南中等教育学校(関口和之校長、335人)から探究学習1チーム2個人の計6人が出場。同校生徒の全国出場は4年連続。新型コロナ禍でこれまでオンライン開催だったが、今年は3年ぶりに全国の高校生が集うなかでプレゼンテーションを行う。昨年は同シンポで最終審査に残り最優秀賞を獲得したチームが初めて出るなど、津南中等の特色で6年前に始まる探究学習『津南 妻有学』の全国アピール場ともなる。出場者は「楽しみながら精一杯頑張ります」と本番に向けさらに内容を高めている。

 同シンポは歴史や工業、医療、福祉、外交など幅広い全13分野の高校生研究を募集。論文審査を通ったチームが全国大会に出場。スライド部門では各分野のグランプリはシンガポールで行う国際大会参加資格を得る。『国際』の名を冠しており、英語発表をすると加点があるのが特徴。このスライド部門に挑戦するのは、6年生(高校3年)の富井優花さん。「津南中等で学んだことの集大成にしたい」と意気込む。

(詳細は2023年2月18日号をご覧ください)

2023年2月11日(土)

津南病院20220917.jpg

町立津南病院

医師確保、「津南モデル」に関心

新年度予算化 総合診療育成プロジェクト、照会や病院視察も

 なるか、医師確保—。昨秋に厚生労働省で発表し、新たな医師確保の取り組みとして関心を呼んだ新潟県と津南町が連携し取り組む「総合診療専門医」プログラム。町立津南病院常勤を条件に、奨学金を最大5550万円を支援。4年以上勤務で返還免除となる、町独自財源での施策。新年度予算では「町総合診療医等研修奨学金等貸与制度」として条例化し、新年度に医師一人分の奨学金に当たる予算1千万円を計上。「津南病院を維持するためには、常勤の医師確保は必須」と、3月議会で新年度予算可決を受け、常勤医を公募する方針。念願の若手医師確保に繋がるか注目が集まる。

 町も医師確保に切実な事情がある。現在津南病院の常勤医は内科3人、整形外科医1人の計4人。うち藤川透副院長が今年3月に定年を迎える。「ただ医師は65歳が定年だが、特別な技能を持つ場合は定年延長できる制度がある。だが延長は最大3年間。病院の維持、経営改善を進めるため常勤医確保は必須。何としてもほしい」(町総務課)と、同奨学金により医師が応募することへの期待感を話している。

(詳細は2023年2月11日号をご覧ください)

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JR宮中ダム魚道でのサケ遡上調査はJRが継続することになった(昨年12月、同地で)

サケ遡上調査打切り、JRが調査継続

 大河「千曲川・信濃川」の中流域の河川環境改善に取り組む「信濃川中流域水環境改善検討協議会」の第35回協議会を7日、十日町クロステンで開き、協議会が24年にわたり取り組んだ河川環境の改善に一定の成果が出たとして、毎年開催の協議会は5年ごとの開催とし、さらに毎年実施の「サケ遡上調査」は協議会としては今年度で終了することになった。今後はJR東が独自に宮中取水ダム魚道での調査を継続する。上流の東京電力・西大滝ダム魚道での調査は、今後流域自治体と長野県の協議により、継続実施するか検討する。7日の協議会では「子どもたちのサケの稚魚放流は継続するようだが、そのサケがどれだけ返ってくるのか調べ公表することが、子どもたちの河川環境の学びにもなるはず」と継続調査の必要性を述べる意見があった。さらに「この協議会をさらに発展させ、この流域を総合的に考え、検討し、活動する協議会が欲しい。JRも東京電力も自治体も、対等の立場で取り組む総合的な組織を作ってはどうか」(信州大・平林公男教授)と24年の活動をベースに、流域関係者による組織化の提案があり、賛同意見も出て、今後の進展に関心が集まる。

(詳細は2023年2月11日号をご覧ください)

中流域協議会 流域関係者で新組織を、「河川環境・活用など総合的に」

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3月末で閉館とされている明石の湯

「決着は議会で」振興連合会が意見書

明石の湯閉鎖問題

 来月末での閉鎖方針が出ている十日町市「明石の湯」問題で市内地域振興会で作る十日町地域振興連合会(庭野政義会長)は先月26日、関口市長あてに「明石の湯の廃止については議会の議決に付託します」とする振興連合会の意向を文書で示した。これにより明石の湯閉鎖問題は、閉鎖に伴う条例改正、さらに明石の湯の跡スペースに整備する大地の芸術祭補正予算が提案される3月定例市議会の採決で「明石の湯問題」は決着されることになった。

 3月8日開会予定の市議会定例会には、明石の湯閉鎖後の跡スペースに整備予定の大地の芸術祭補正予算が提案され、議会がどう判断する注目だ。さらに1期市議らが主体で市民アンケートを実施、その結果も関心を集める。

(詳細は2023年2月11日号をご覧ください)

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津南町役場

将来人材を確保、奨学金を拡充

津南町新年度予算案 恒常経費増で繰入金7.8億円に

 津南町は7日、2023年度予算案を公表。一般会計は前年当初比4・7%増の73億2400万円(前年比3億2900万円増)、病院事業会計15億4976万円含む7特別会計を合わせた予算総額は4・67%増の128億385万円(同5億7145万円増)。基金繰入金は77・62%増の7億7952万円(前年比3億4065万円増)と大幅増となっている。3月3日開会予定の町議会定例会で提案する。

 新年度予算歳出の新規事業は町立津南病院など医療・福祉人材確保に重点。昨秋発表し関心を呼んだ医師確保をねらい研究費・オンライン留学費用を含め4年間で最大5550万円補助の「総合診療医等研修奨学金」を創設。新年度予算には1人分(1千万円)を盛り込む。さらに新たに町立病院に勤務する正職員の看護師・准看護師・介護助手に50万円支給する「町立津南病院就職支援金」(100万円)、町内で働く介護福祉士確保で資格取得後5年間町内勤務で返還免除となる月額3万円支援の「町介護職等就学資金貸与制度」(36万円)などで人材確保を図る。

(詳細は2023年2月11日号をご覧ください)

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藤蔓と和紙を使い、個性ゆたかなランプを作る市川さん

藤蔓と伊沢和紙、「和紙ほたる」に

松代・市川辰夫さん 「自然の蔓にまかせるしかないなぁ〜」

 市川さんが藤蔓ランプ『和紙ほたる』を作り始めたのは、20年程前。自宅裏にあった白樺の木が枯れ幹が空洞になっているのは見て「珍しいなぁ」と思い何か作れないかと考えた。「空洞になっている部分に豆電球を入れたらどうかと思ってね、良いのができたのがきっかけかな」。それからランプを竹ひごなどで作り、最後に藤蔓に行きついた。「蔓それぞれの特性もあって、自然にひん曲がる蔓にまかせるしかない。でもそこがまたおもしろい。完成するまで、作っている本人もどんな形に仕上がるか分からないんだよ。蔓の皮が剥けたりもするけどそれもまた良いんだよ」。これまでに80点以上の個性ゆたかなランプを作った。

(詳細は2023年2月11日号をご覧ください)

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「ねこつぐら」に魅せられ

京都から 「職人」めざし、栄村つぐら振興会が協力

 「まったくの素人なんですが、ネコツグラ職人になぜかなりたいと思ったんですよ」。昨年9月、京都府から栄村に移住した安田深雪さん(52、青倉)は笑顔を見せる。伝統技術を今に継ぐ栄村つぐら振興会にも加入。先月から冬のつぐら講習会が始まり、自身が魅せられたネコツグラ作りの技術習得に励んでいる。「不器用なので職人の先輩方に駄目だしを受けるのがちょっと怖いですが、楽しみながら職人をめざします」と話している。

ネコツグラ職人をめざし京都から移住の安田深雪さん

(詳細は2023年2月11日号をご覧ください)

2023年2月4日(土)

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藤ノ木浩子氏、小山大志県議会議員、尾身孝明県議会議員(左から)

自民2議席か、野党議席奪取か

県議選・十日町津南地区 野党統一候補の藤ノ木浩子氏、対決色強まる

 今春の県議選(3月31日告示、4月9日投票)が熱を帯びてきた。十日町市・津南町区(定数2)は自民現職7期の元議長・尾身孝昭氏(69)と同1期の小山大志氏(45)の自民が2議席を持つなか、前回共産公認で出馬の元津南町議・藤ノ木浩子氏(62)は再出馬を昨年末表明し、前回とほぼ同じ対決が濃厚になっている。だが今回、藤ノ木氏は野党統一候補が実現。先月30日、十日町市・段十ろうで共同会見した野党統一勢力は、新たに野党共闘選対『くらしと平和』の結成を発表。代表には元十日町市議で立憲民主サポーターの小野嶋哲雄氏(74)が就いた。小野嶋代表は「今の政治では取り返しがつかない方向に行ってしまう。新潟から、ここ十日町・津南から変えるためにも、議席をなんとしても取りたい」と県議選への強い取り組み姿勢を見せている。現職小山氏は十日町市に続き先月29日、津南町で県政報告会を開き、尾身氏は今月25日、選対事務所開きを行い、改選への動きが本格化している。今度の県議選は自民対非自民の戦いがより鮮明となり、対決色が強まっている。

(詳細は2023年2月4日号をご覧ください)

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「田舎ごっつぉ」を作り、地元女性らと懇談しながら会食するツアー参加者(29日、七和地区で)

雪見御膳、「すてき〜」

 朱色の漆器に盛りつけられたぜんまい煮、なます、昆布巻き。コシヒカリ膳とけんちん汁からは湯気が上がる『田舎ごっつぉ』。「器も盛りつけもすてき〜。美味しそう」の声が。東京から友だちと参加した勝村麻利子さん(50)は「東京出身者にとって、この体験は貴重。なますは初めて食べました。どんな調理法なのかお料理教室を開いて欲しいくらい」。

 大地の芸術祭、冬季人気ツアー『五感で味わう! 雪見御膳&SNOWARTツアー』の今年1回目が先月28日運行し湯沢駅発着のツアーバスで雪国十日町へ20人余りがやって来た。芸術祭主要施設を見学しお昼は雪見御膳の会食、夕方に湯沢駅に戻る芸術祭オフィシャルツアー。数年コロナ過で中止していたが運行を再開した。

(詳細は2023年2月4日号をご覧ください)

SNOWARTツアー復活

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「100年続くビール蔵に」とCF挑戦中の妻有ビール・高木代表

​百年続くビール蔵に、醸造倍に

妻有ビール・高木千歩さん

 「妻有ビールを百年先まで続く蔵に」と、新たな挑戦を始めている。クラフトビール醸造開始から5年目の妻有ビール(高木千歩代表)が、醸造ルーム増床と発酵タンク増設を決めクラウドファンディングで支援を求め、現在は支援者百人余から325万円を超える支援が集まっている。高木代表(49)は「原材料高騰、円安などで設備投資も厳しくなっており、ありがたいです。目標額は350万円。協力をお願いします」と呼びかけている。

 支援はクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で募集中。期限は今月15日まで。

(詳細は2023年2月4日号をご覧ください)

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愛媛県今治市に新設したシェーンブルン宮殿工場。オーストリアの首都ウィーンにある世界遺産「シェーンブルン宮殿」をモチーフとして建設された

着々と外国進出、1300億円企業に

日本食研HD 国内316事業所、外国51拠点、グループ社員4600人余

 食品大手で津南町に営業所開設する「日本食研ホールディングス」は昨年10月、グループ会社では15社目となる『タイ日本食研』を設立すると共に、昨年中にフランス・パリ支店、オーストラリア・シドニー支店、中国・青島営業所、台湾・桃園営業所を開設するなど外国進出を加速している。昨年9月期決算で売上1252億円を達成し、早々に1300億円企業に成長する見込みだ。記念事業などで再三津南町を来訪する大沢一彦会長は「長期的な視点に立った経営を心がけ、持続的な成長を重視し、自社の強みを生かしていく」と創業以来の経営方針を貫いている。

 1971年創業の日本食研。大沢会長一代で1000億円企業に押し上げた食品大手。2021年10月には創業50周年を迎えている。その2年前には分社化を実施し「日本食研ホールディングス」「日本食研」「日本食研製造」と部門・分野別で経営体制の強化をはかっている。社長は同様に記念事業などで津南町を再三来訪する大沢哲也氏がグループ会社などの社長に就いている。

(詳細は2023年2月4日号をご覧ください)

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第2号トンネルからの着工方針が示された十日町道路

十日町道路、第2トンネルから

上沼道 水沢地区で説明、全長1・44キロ

 関越高速と北陸自動車道を結び、自然災害や原発事故など災害時の避難道路と有力視され、さらに「命の道路」として妻有地域の重要幹線になる地域高規格道「十日町道路」の設計ルートが決まり、直轄事業で担当する国交省北陸地整・長岡国道事務所は昨年からルート関係地域の説明会を開いている。先月19日、29日には十日町インター設置が予定の水沢地区で地元住民対象に行い、事業概要や今後の進め方など説明。関心を集めたのが住民質問に答えた「第2号トンネルから工事着手」の方針。十日町道路全長10・8キロ、総事業費620億円の大事業の取り組み方針として示し、具体的な工事着手が示され、住民からは「現実味が増してきた。あとは事業予算の確保」とさらに期待感が増している。

(詳細は2023年2月4日号をご覧ください)

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つぐら技術を現代に伝える「栄村つぐら振興会」。新メンバーを募集中だ

学び合いで伝統継承

つぐら振興会 3月まで講習会、新会員も受け入れ

 伝統技術、次代に—。9年前に長野県伝統工芸品認証を受けた「栄村つぐら」。一番人気のワラを編み上げたネコツグラは、栄村名産品として評価が高い。一方で制作者の高齢化が進んでいる。栄村つぐら振興会(藤木吉栄会長、11人)は冬季1〜3月、月1回の技術講習会を栄村歴史文化館こらっせで行っている。

 メンバーは現在、70〜90代が中心。若手の加入が大きな課題になっている。藤木会長(74、極野)は「途絶えさせたくない技術だが、なかなか作ろうと思う人は少ない。ぜひ講習会に来てほしい」。講習会は今月19日、3月19日に開催。村外者のメンバーも募集中。問合せはこらっせ内事務局℡0269‐87‐2100。

(詳細は2023年2月4日号をご覧ください)

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