
2022年(令和4年)8月
2022年8月20日(土)

「代執行」、費用回収困難、対応に苦慮
危険度増す空き家、今冬豪雪で破損加速
進む地域の少子高齢化と共に大きな課題となっているのが「空き家」。地元不在の所有者に解体する意思が無く、放置され続けているケースが多い。国の「空家等対策特別措置法」により倒壊の恐れがあるなどの「特定空き家」は自治体が撤去や修繕を命じる行政代執行を可能とするが、課題となるのが「費用回収」。十日町市は5年前の平成29年(2017)度から危険空き家への行政代執行を4棟で行っているが「解体費用をすべて回収するのは難しい」(防災安全課)のが実情。一方、津南町と栄村は行政代執行の例はなく、独自で危険家屋を処理する空き家条例も未制定となっている。特に空き家問題がクローズアップしたのが今冬の豪雪。一度も屋根除雪がされない家などで損壊が進み、危険度が高い空き家が増えた。実際に困って いるのは危険空き家付近の住民。「自分たちではどうにもならない」と訴える。空き家問題は年々深刻化している。
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急増する空き家。行政代執行しても費用改修が難しい現状がある(津南町源内山で)
中学統合再編「白紙」に
十日町市 10月に新たな検討会設置
十日町市教育委員会は18日、市議会総務文教常任委員会で中学校の統合再編を「白紙」に戻して再検討する方針を明らかにした。今秋10月を目途に新たな「中学校教育のあり方検討会」を設置し、中学校の再編統合を再検討することになった。
市教委の説明によると、小学校の再編統合(1学年1学級)は保護者アンケートなどで8割以上が賛同しているため、学区再編方針通りに進める方針を示した。一方、中学校は再編の必要性への理解はあるが、方針に示した学区再編への賛同は低く、地域自治組織協議会からも再検討を求める意見が多く、市教委は「2次方針に定める再編計画を見直す」方針を先月26日の市教委臨時委員会で決めた。中学校再編は事実上、「白紙」に戻り、今秋設置の検討会で改めて協議されることになった。
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全国えだまめ選手権で日本一となった「妻有茶豆」と柳代表(苗場高原生産組合で)
『妻有茶豆』日本一、生産増を
苗場高原生産組合 全国えだまめ選手権で最高金賞
「自信はあったが、まさか最高賞になるとは思わなかった。妻有地域の茶豆の美味しさが全国に知られるきっかけになれば」。十日町市と津南町の約2百箇所・約74ヘクタールで茶豆を生産する苗場高原生産組合の柳恵一代表(70)は日本一の枝豆に選ばれた喜びを語った。
日本野菜ソムリエ協会が全国で最も美味しい枝豆を審査する「全国えだまめ選手権」は4日開催。全国10府県の枝豆生産者や販売者から21品がエントリー。この中でトップの「最高金賞」に、同組合の「妻有茶豆」を選出。審査員の野菜ソムリエから『口に入れただけですぐに強い甘味を感じた。トウモロコシを思わせ目が覚めるような美味しさ』や『一粒一粒が大きく食べ応えがありうまみが凝縮』などと絶賛した。なお県内からは4品が出品。最高賞の妻有茶豆の他、3位に当たる銀賞に長岡市の越後八石茶豆が受賞。同選手権は青果物の評価・認証により生産者の販路拡大など図る同協会の品評会「野菜ソムリエサミット」の特別企画で初開催した。
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小学生の自分と「ご対面」
タイムカプセル 十日町小30年前、馬場小は22年前
体育館ステージで開封した十日町小のタイムカプセル、校庭でタイムカプセルを開封した馬場小の「22年前の児童」ら
帰省客が多くなるお盆に合わせ、2つの小学校でタイムカプセル開封のイベントが開かれ、「元気だったぁ」などと久しぶりの級友との再会に喜びながら小学校時代に未来の自分に向けた手紙に感激していた。
創立150周年を迎えた十日町小で13日、30年前の創立120周年当時、記念事業として埋めたタイムカプセルを開けた。会場の体育館には口伝えで聞いたという150人余りの同窓生が参集。 カウントダウンでタイムカプセルを開けると、学年ごとの写真や未来の自分に向けた手紙が入っていた。
新型コロナの影響で20年後の予定が22年後となった馬場小で15日、校庭の日時計前に埋めたタイムカプセルを開け、埋設当時に撮影したビデオも放映し、参加者たちは小学校時代の自分に出会い、感激していた。
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