2022年(令和4年)7月
2022年7月23日(土)
22日公表の県教委3ヵ年計画で募集停止記載された松之山分校
再度募集停止、「大事な教育の場だ」
十日町高校・松之山分校 県教委3カ年計画、松高支援会・PTAら存続運動
県立高校再編の3ヵ年計画(令和5年〜7年、県立高校再編整備計画)は22日、県議会総文常任委員会に示され、十日町高・松之山分校は昨年に続き「令和5年度(2023年度)募集停止」が再度示され、県方針通りになることが濃厚になっている。だが今回、同分校PTAが動き、県方針に対し松之山分校の良さを前面に出し「存続」を強く求める活動を展開する方針で、10月県教委の正式決定まで松之山地域や分校関係者などで引き続き存続要望運動に取り組む。
(詳細は2022年7月23日号をご覧ください)
写真は津南町議会
議員定数問題、住民意向をどう集約
十日町市議会・津南町議会、特別委員会で取り組む
十日町市と津南町の両議会では共に特別委員会を設置し、議員定数やICT化、議員倫理など議会改革に取り組んでいる。津南町議会は来年11月9日の任期満了を視野に、今年末12月定例議会に議員提案で「定数改定」を議員提案したい方針だ。一方、十日町市議会は任期1年経過し、同様に次期改選期までに議会改革を進め、定数改定やオンライン会議などを検討項目に上げ取り組んでいる。来年秋の改選期前に定数改定をめざす津南町議会は今春5月、有権者484人アンケートを実施。今月6日の議会月例協議会でアンケート集計結果を報告した。定数改定(現定数14)は「多い56・%」で現状維持39%を上回る。一方で報酬(現月額20万円)は「現状53・6%」で定数削減は多数だが、報酬アップには否定的な意向が読み取れる。
(詳細は2022年7月23日号をご覧ください)
開業準備中の農家民宿谷ハウス板屋で「宮大工・樋口武追悼展」を開いた廣田さん
『棟梁』の思い出偲ぶ
谷ハウス板屋で「宮大工・樋口武追悼展」
『棟梁』と呼ばれ親しまれた宮大工・樋口武さん(干溝)。今年5月5日、79歳で永眠。「己の道を歩き続けた棟梁の生きた証のかけらを知って貰おう」と、十日町市小出で農家民宿として開業予定の「谷ハウス板屋」(廣田伸子店主)で今月5、6日、追悼展覧会を開催。樋口さんが手がけた県内外の神社仏閣の写真や本人を取り上げた特集記事、自身で彫った仏像、読書家で文章家でもあり『酒飲めば酒に酔い人に逢えば心に酔う』などと手書きした色紙など飾り、来訪者は笑顔で故人の偲んでいた。
樋口さんは宮大工として奈良・薬師寺金堂や法輪寺白鳳三重塔再建に参加した経歴を持ち、県内では上越市の五智国分寺本堂、地元では川西・千手観音堂仁王門修復(1993)、芋沢神社新築(1997)、干溝神社改築(2010)などに関わる。妻有地域の住民を取り上げた映画『風の波紋』(小林茂監督、2016)にも登場している。
(詳細は2022年7月23日号をご覧ください)
地域の芸術文化を盛り上げ20周年を迎えたギャラリー6坪と春日オーナー
作家を応援、芸術文化を底上げ
春日 徹さん ギャラリー6坪が20周年記念展
絵画や版画、陶芸など美術作品を通して地域芸術文化の底上げ役を担っている十日町市のほくほく線西口・ギャラリー6坪(春日徹オーナー)が2002年11月のオープン以来、開廊20周年を迎え、今月30日から記念グループ展やワークショップなど開く。春日さんは「お客さんがほとんど来ないギャラリー」と笑わせるが「いい作家と巡り合い、作家の応援の場にもなっています。今後も作品展を開き、お茶出し役を努めていきたい」と春日節が止まらない。
電車を中心にした絵本作家・岡本雄司氏との出会いがギャラリー開設のきっかけになり、応接室の予定だった6坪の部屋をギャラリーにした。年に6回ほど作家展を開いている。
(詳細は2022年7月23日号をご覧ください)
2期目を迎え所信表明する桑原町長(20日)
「生活を守る、人材を育てる」
桑原町長2期目施政方針、通学・副食費支援
「町民の皆様の日々の生活を守る、将来の津南を作る人を育てるという2つの理念で町政を着実に進めて参る」。今月9日に2期目を迎えた桑原悠町長。再選後初議会となる町議会初日20日に所信表明で改めて方針を語った。
6個の基本政策を掲げる桑原町長。第一に掲げるのは町立津南病院を核とした『誰もが安心できる医療・介護体制』。今年度中に建替えや大規模修繕など持続可能な病院とするための中長期計画策定をめざすなか、「老朽化する病院への対応方法を顕彰し、経営戦略を立てる。町民意見を頂くなかでこうれ者視点に立った通院手段の改善、訪問看護、訪問診療の拡充により支援がさらに繋がる体制を作る」とする。 一方で『基幹産業である農業の推進』では「コメ・園芸・畜産の連携による循環型農業の拡大、農業基盤への情報通信環境整備、森林資源活用など脱炭素社会に向けた取り組みを進める」。農水省事業・農山漁村振興交付金5年間事業導入でのICT環境整備によるスマート農業促進などを視野に入れる。
(詳細は2022年7月23日号をご覧ください)
老朽化する町立津南病院。改修改築が課題
改築視野に中長期計画を
桑原町長が方針、年内策定へ 建替えの場合15〜20億円規模に
築45年余となり、老朽化が進む町立津南病院(45床)。桑原町長は「持続的な病院運営が可能となるようあるべき姿を検討する」と、今年度中に中長期計画策定を図っている。町議会定例会で桒原洋子氏が一般質問で「病院を地域の核とするため、建て替えの決断と時期を明確化すべき。無駄を省き、コンパクトな病院にしてほしいと言う声が住民から出ている」と存続の意思表示を迫った。これに対し桑原町長は毎年多額の修繕費がかかる実情の指摘、財政状況の改善により中長期計画が策定できる状況になったことに触れ「少しずつ病院計画が良くなることでこれまで策定できなかった中長期計画が作れるようになったのは大きな変化。医療体制継続のため必要な体制や規模を考えるなか、しっかりと皆様と共に判断したい。中長期計画を示し、適切な時期に施設の老朽化対応に取り組む」と見解を示した。
(詳細は2022年7月23日号をご覧ください)
森林体験場を借りた芦ヶ崎小。ブナの大木の音に耳を澄ませた(龍ヶ窪付近で)
森林体験でふるさと志向醸成
芦ヶ崎小、津南町森林組合連携 キョロロで里山の生物多様性、まつのやま学園
「この森でどんなことができるかな」、子どもたちはワクワクしている。芦ヶ崎小と町森林組合が連携。同小から徒歩10分、名水百選・龍ヶ窪付近のブナ林がある森の約1㌶を同小の森林体験場としての貸出しが決まった。来年に控える同小創立150周年に合わせ、森に親しみを持つ拠点として本格活用する予定だ。
「うわー、森の中が明るくなった」。子どもたちの驚いた声が響いた。開館20年目を迎える森の学校キョロロ。人間が地球で暮らし続けられるよう必要な17目標を定めるSDGs(持続可能な開発目標)への関心が増すなか、森林保全体験を通し里山の生物多様性や地域課題解決を学ぶイベントを模索。そのモデルケースとして9日、地元のまつのやま学園と連携した里山保全活動を実施。キョロロの森での間伐体験、さらに間伐材を使いカトラリー(食卓用スプーン・フォーク)を作成。子どもたちは次々と木の枝を切るうち、陽の光がうっそうとしていた森林に差し込むようになるのを見て「手を加えると本当に森の中が明るくなるんだ」と驚いていた。
(詳細は2022年7月23日号をご覧ください)
2022年7月30日(土)
大切な通勤通学の足・飯山線。再びあり方問題が浮上(27日、津南駅で)
飯山線、長野圏と新潟圏、乗者数に開き
国交相検討会 国主導の協議会設置、除外路線かどうか不明
国土交通省の有識者検討会が25日に公表した「輸送密度千人未満のローカル鉄道」の現状には、新潟と長野を結ぶ住民の生活鉄路『飯山線』も含まれているが、沿線住民からは「またか」と、国の「効率化」への反発が出ている。コロナ禍で利用減が全国的な傾向の中、JR東は昨年7月、コロナ前の2019年と2020年の輸送密度を管内全線を公表している。その資料をベースに国交省検討会は今後のあり方の方策を探るベースとなる提言を出している。提言では今後、国主導で鉄道事業者や地元自治体の要請を受けて「特定線区再構築協議会」を設置するとするが、一定条件にある線区は対象外としており、飯山線がその対象外になるのかは不明だ。この協議会設置を含む鉄路のあり方は3年以内に方針を出すとする。ただ、またも「廃線か、バス代行か、新たな経営体か」の論議が予想されるが、地元の声がどこまで届くのか、沿線の疑問は増すばかりだ。
(詳細は2022年7月30日号をご覧ください)
写真は県立十日町高校松代分校
「松高、松代へ統合」県教委、手紙で存続直訴
津南中等、来期倍率焦点、定員超過が課題
県立十日町高・松之山分校の「2023年度募集停止」は、22日公表の新潟県教育委員会の「県立高校再編整備計画」に『統合』という表記で示され、その統合先は県立松代高校。計画通り実施されると、来春から松代高校は1学級増となる。これにより松之山分校は2年後、現1年生が卒業する2025年3月で閉校することになる。だが地元「松高支援連絡会」と同校PTAなどは、最終決定の場となる今年10月の県教委定例総会までに松高の重要性を当事者などによる「手紙」を県教育長などに送り、最後の存続活動に取り組む方針だ。一方、2年前に「中高一貫教育の将来的なあり方」の方針が示された県立中高一貫校・津南中等教育学校は、県教委は「令和5年度の志願状況(今年12月確定)を見て、5年度にあり方の方針を示す」としており、津南中等校の今後は来年度の志願状況が大きく影響する状況になっている。
(詳細は2022年7月30日号をご覧ください)
心地よい音に包まれる竹村さん(27日、中里・清田山で)
作品NO56「カクラ・クルクル・アット・ツマリ」ダダン・クリスタント(インドネシア/オーストラリア)=作家の故郷、バリ島の棚田がある農村の日常を妻有に再現。中里・清田山
カラ〜カラ〜カラカラカラカラ〜
私の大地の芸術祭
カラカラカラカラ〜、心地よい音が棚田に響き渡る。緑の田んぼが段々状に並ぶ、その真ん中の道の両側に立つ「竹の風車(かざぐるま)」。そよぐ風には「カラ〜カラ〜カラ〜」とゆっくりリズム。田んぼの稲を波打たせる風は「カラカラカラカラカラ」とせわしなくリズムを刻む。
「この音ですよ、なんとも心地よい。少しの風でも音を奏でる。自然そのものですね」。竹村茂夫さん(66)は、クルクル回る風車を見つめ、じっと耳を澄ます。「ほら、あの上を見て、人が動いているでしょ、実によくできている」。回る風車が本体を動かし、竹筒を打ち鳴らし、その上に乗る人が動き小躍りする仕掛け。牛もいる。かつて田んぼは人と牛の共同作業で営まれていた。その伝統を感じさせる。
アーティスト「ダダン・クリスタント」は故郷のバリ島の農村風景をここ妻有の棚田で再現。バリ島やミクロネシア諸島には竹細工の文化が根付き、「ガムラン」に代表されるバンブー楽器(竹製打楽器)の独特な伝統の音色がある。清田山にその素朴な音色が自然の風でよみがえる。
(詳細は2022年7月30日号をご覧ください)
中里まち協内に「学区適正化方針を考える会」が発足。左が高橋部会長(27日)
どうする周辺部、「中里の姿勢示す」
十日町市・中学校統合 まち教が特別部会設置、先行の「学校を考える会」も
十日町市教育委員会が中学校再編は『1学年2学級以上』を基準とした『第二次市立小・中学校学区適正化に関する方針』。6年後の2028年度までに中里・水沢中学の統合案を受け、中里地域まちづくり協議会(齋喜唯晴会長)内に特別部会「学区適正化方針を考える会」を設置し初会合を27日開催。部会長に高橋敏昭氏(72、芋川)、副部会長に南雲貴裕氏(35、田沢本村)を選任。月1回余会議し「中里地区の教育に関する姿勢を出す」のを目標とする。一方で中里地域では「市教委方針は地域への説明不足」とし、3年前に「学校を考える会」が活動。「地域教育のあり方は地域で考える必要がある」姿勢で会報を15号まで発行。「統合に賛成反対ではなく、中里地域の今後の教育がどうあるべきかを真剣に考える必要がある。協力していきたい」としている。
(詳細は2022年7月30日号をご覧ください)
定期投影を再開するドーム中里。運営する中里まち協の齋喜会長(右)と山崎副会長
プラネタリウムが復活
ドーム中里きらら 3年ぶり、「この地に必要」と
地域の子どもたちの願いで設置したプラネタリウムが復活した。十日町市中里Uモール2階の「ドーム中里きらら」。今年7月から学習上映を再開、3年振りに地域の星空がドームに映った。来月からは待望の定期上映が復活、第1回は来月7日午前11時からとなっている。地域に再び、プラネタリウムの煌きが灯される。
27年前の1995(平成7年)に設置するも2019年11月にいったん投影休止となっていたドーム中里。再開の道を模索するなか、中里地域まちづくり協議会(齋喜唯晴会長)が名乗りを上げ、同協議会副会長の山崎喜久一郎さん(63)がプラネタリウム担当に就任。同協議会で交流事業に取り組むふれあい郷育部で運営を行うことを市と交渉。本体である光学式プラネタリウムMS‐6やこれまで制作した番組など関連ソフトの無償貸付契約を6月に締結。3年振りの事業再開が決まった。
(詳細は2022年7月30日号をご覧ください)
8月6、7日の本番に向け練習する越智さん演出の「雪国一座」(24日、上郷クローブ座で)
「雪国一座」の登場でござ〜い
来月6、7日、上郷クローブ座 津南児童が歌舞伎、越智良江さん演出で
「4㍍を積もる雪の地で住み続けることを誓うか」など、妻有地域住民ならつい気になってしまうキーワードがふんだんに盛り込まれている。大地の芸術祭の演劇作品「明日足跡足音私(あしたのあしあととあしおととわたし)」(演出・越智良江さん)は来月6、7日に上郷クローブ座で開く。演者を務める町内小学生15人が『劇団雪国一座』を結成。歌舞伎舞台化したクローブ座で練習に励んでいる。いよいよ30日からは本番を意識したリハーサルがスタート。大舞台に向け汗を流している。
(詳細は2022年7月30日号をご覧ください)
3年振りのまつりで特設会場は盛り上がった(23日、大割野で)
「待ってたよ」、手作り祭典に集う
第43回つなんまつり盛況
「津南にもこんなに子どもがいるのか」。小中高生はじめ、幼い子を連れた親子連れなどで賑わった。第43回つなんまつりは23日に実施。3年振りに復活した、地元住民による手作り祭典。従来と大きく違ったのは、子どもの来訪者の増加。ステージイベントが始まる午後3時に祝砲が上がると、子どもたちが続々と来訪。そのまま人の流れが続き、特設会場を埋めた。新型コロナ禍で行動制限が続いたなか、久しぶりのつなんまつりを多くの住民が楽しんだ。
(詳細は2022年7月30日号をご覧ください)
2022年7月16日(土)
森 敗北、小林 議席6年ぶり奪還
参議院選新潟区
6万9千票差で初当選を達成した自民・小林一大氏(先月23日、第四北越銀行前で)、小林氏の当確が決まり喜ぶ関係者(10日午後9時50分頃)、4選めざしたが及ばなかった立憲・森裕子氏(先月23日、市役所前で)、落選が決まり涙声で語る太田裕子世話役(10日午後9時過ぎ)
立憲参院幹事長の現職・森裕子氏(66)の落選が全国を駆け巡った参院選結果。10日投開票の参院選新潟選挙区は自民新人・小林一大氏(49)が立憲の国会論戦の顔でもある森氏に6万9千票余の差をつけ初当選した。岸田首相が二度来県、凶弾に倒れた安倍元首相、さらに人気が高い小泉進次郎氏など自民本部の大物幹部が続々と来県、5月の知事選の勢いを倍加し、現職の厚い壁を砕き、初当選を飾った。
森氏の敗因は、知事選の修復ができず、特に「連合と共産」の板挟み状態が解消されず、最終盤までに6年前の「オール野党・市民連合」的な盛り上がりに欠いた。支援体制は連合新潟や社民が推薦し、共産も推薦と同等な支援体制で臨んだが、知事選での強硬な脱原発の姿勢に電力系労組が強く反発し、その関係性が修復できず、さらに6年前は統一行動した国民民主も共闘には加わらず、全国から「新潟モデル」とまで言われた6年前の野党統一行動には及ばず、そのまま結果に現われた形だ。
(詳細は2022年7月16日号をご覧ください)
長野選挙区で2期目を決めた立憲現職・杉尾秀哉氏(1日、栄村森地区で)、週刊誌報道もあり破れた自民新人・松山三四六氏(1日、森地区で)
現職の杉尾氏2選、無党派にも浸透
長野選挙区 自民・松山氏、約5万7000票届かず
現職の立憲・杉尾秀哉氏(64)が2選を決めた長野県選挙区(改選数1、6人出馬)。新潟と共に全国屈指の激戦区で杉尾氏が43万3千票余を得て自民新人・松山三四六氏(52)に約5万7千票差をつけ競り勝った。投票率57・70%、3年前の参院選(54・29%)より3・41ポイント上昇。栄村投票率77・72%、前回(76・26%)より1・46ポイント増。栄村投票総数1172票、有効投票数1147票、無効25票。
再選の杉尾氏は与党を6年間追及して来た実績を街宣で訴え、防衛費倍増姿勢や物価高対応政策をなどを批判。「選挙で勝ったら後は数の力で政策を進める、こんな政治が通ったら議会制民主主義は成り立たない。フリーハンドを与えてはいけない」と、与党でなければ日本政治は成り立たないと見せる論調を強く批判し、野党支持層や無党派層に浸透した。
(詳細は2022年7月16日号をご覧ください)
全国のJA初となるドライアイスを製造するラポート十日町の葬祭センター
合併視野にドライアイス事業
ラポート十日町 葬祭センターで年間12トン
ラポート十日町の葬祭センターは、2年後のJA合併を視野に、新たな事業として8月からドライアイス製造に着手する。遺体安置に使用するのが主目的で、当面は年間600件余りの葬儀に使用する約12㌧を製造する。将来的には食品やイベントなど様々な活用も視野に入れる方針だ。
ドライアイスは、葬儀場・虹のホール脇にある葬祭センター内に開設。すでに液化炭酸ガスの10㌧タンクを取り付けた。設備費は約1500万円で、1個2㌔のドライアイスを年間1万個製造し、これまで葬祭で使用していたドライアイスの費用約900万円(販売価格)を自前で賄う計画。JAの葬祭事業でドライアイスを製造するのは全国でも初。これまで小千谷・十日町・魚沼管内では長岡市などからの仕入れに頼っていただけに、新たな葬祭関係拠点が誕生することになる。
(詳細は2022年7月16日号をご覧ください)
北京五輪で着用のビブスを吉田中に寄贈した児玉選手 (6日、千手コミュニティセンターで)
五輪への道、挑戦と継続を
児玉 美希選手 母校の吉田中学校で講演
「中学時代は自信を持てずに、自分なんかが全国をめざして良いのかとコーチに聞いたのを覚えています」。6日、吉田中学校(小林淳司校長、46人)では総合学習の未来デザインタイムの時間に北京オリンピックにクロスカントリースキーで出場した同校出身の児玉美希選手を招き講演会を行った。
最初に中学時代を振り返り「自分に自信を持てない時代だった」と話した。しかし日々練習を重ねることで「目標持つことは自由でしょ」と思えるように。全中では中学1年で32位、2年で14位、3年で2位の成績、「勝ちたい気持ちが強く、がんばった分だけ伸びた。委員会や行事も手を抜かずに頑張った。そういうことからも学びが多かった」と部活だけでなく、中学での生活全般が充実していたと語った。さらに中学時代に始めた「練習の内容やコンディションなどを書き留めた練習ノートを書く習慣をつけたのは今でも良かったと思っている」と中学生にアドバイス。
(詳細は2022年7月16日号をご覧ください)
2回目となる津南産ユリ新幹線直送を行った(12日午前10時半頃、越後湯沢駅で)
「雪美人」、最速で都心に
津南町 新幹線直送便でユリを
JR東日本・越後湯沢駅から東京まで90分の速達便「新幹線直送」。昨年から津南町は野菜や花などを送り、津南産物PRを図っている。第6弾となる津南産ユリブランド・雪美人は12日実施。15箱約3百本を午前10時半に新幹線に積み込み東京へ。同日午後から青山フラワーマーケット系列のグランスタ東京、エキュート品川、京葉ストリート、新宿東口の4店で『旅する花』として店頭販売した。通常なら市場を経由し出荷から店頭に並ぶまで数日間かかるが、新幹線直送は鮮度抜群のままわずか3時間余で販売開始。日本一の高品質を誇る津南産ユリが、最高の鮮度で都心店に並んだ。
(詳細は2022年7月16日号をご覧ください)
上映する瞽女にちなんだ絵画など展示する渡部さんと国見さん(左から)
瞽女の作品 展示と販売
段十ろうで洋画など
映画「瞽女GOZE」きょう16日、越後妻有文化ホール・段十ろうで開かれるのを前に、映画と合わせ座談会に出席する洋画家・渡部等氏と日本詩人クラブ会員・国見修二氏が12日から同会場で絵画と詩を書にした作品展を開いている。
(詳細は2022年7月16日号をご覧ください)
2022年7月9日(土)
全国注視の新潟・長野、与野党激突
あす10日投票日、野党現職と自民新人
「命、暮らし、地域を守る」と現職の立憲・杉尾秀哉氏(1日、森宮野原駅付近で)、「日本一の信州」を掲げ議席奪還を図る自民・松山三四六氏(1日、森宮野原駅付近で)、「賃上げこそ日本を救う」と立憲現職・森裕子氏(先月23日、市役所付近で)、「危機の今こそ安定政権が大事」と自民新人・小林一大氏(先月28日、町役場で)
参院選はあす10日が投票日。新潟・長野選挙区(共に改選数1)は全国屈指の激戦区。事実上の与野党一騎打ちとなり、野党の議席死守か、与党の議席奪還か、全国の縮図となっている。衆議院解散がない限り3年後の2025年参院選まで大型国政選挙はなく、住民選択を全国が注視する。
新潟選挙区は野党共闘の立憲現職・森裕子氏(66)と自民新人の小林一大氏(49)が大激戦。防衛費2倍化反対など政権を厳しく追及する森氏は「物価高から国民の暮らしを守る。岸田インフレと闘う。6年前に皆様から頂いた尊い市民と野党の1議席を何としても守らせて欲しい」など訴える。
一方、小林氏には岸田総理や茂木幹事長、小泉進次郎氏など続々と大物が新潟に応援に入り浸透を図る。小林氏は「経済不安、地域医療や教育の不安。その一つひとつの政治課題に何としても解決の道を作りたい。それには必ず政治の安定が必要」と強調する。
長野県選挙区は6人が立候補するが、自民新人の松山三四六氏(52)と立憲現職・杉尾秀哉氏(64)が激しく競り合う。選挙戦はタレント・ラジオパーソナリティを長年務めた知名度の高さを前面に出す松山氏、与党が掲げる防衛費2倍など批判し住民の暮らしを守るとする杉尾氏は政策論を重視する。
(詳細は2022年7月9日号をご覧ください)
存続問題が大詰めを迎えている十日町高校・松之山分校
『松高』、存続問題が正念場
県教委3カ年計画近く公表、先月に佐野県教育長来訪
「小規模校の良さが出ているのに、なぜ閉校なのか、大切な地域の教育環境が壊れる」。県立十日町高校・松之山分校、地元では『松高』の名で親しまれる教育の場。少子化で生徒数の減少が続く新潟県にあり、県教育委員会は公立高校の再編に取り組み、毎年6月末には向こう3ヵ年の再編整備方針を示す。だが、今年度の方針公表は今月中旬になる見込みだが、関係者によると「今度の3ヵ年計画に再び松之山分校募集停止が出る」と見られる。地元では「これ以上は無理か」とする声がある一方、「特色化で存続する好機」とする声もあり、地元行政を含む「募集停止」への対応の本気度が試される事態になっている。
(詳細は2022年7月9日号をご覧ください)
安吾まつりで安吾と松之山の関係性に迫った七北氏(左)と梨本氏の特別対談
安吾、松之山体験が影響
第13回坂口安吾まつり 桐生市など全国から参加
坂口安吾ゆかりの新潟市や桐生市などから定員いっぱいの40人余が集った第13回坂口安吾まつり。恒例の松之山朗読会による地元民話語り、安吾の長男・坂口綱男氏の悲話トークに加え、今回は『坂口安吾全集』に関わり、現在は春陽堂書店ホームページに小説『坂口炳吾』を連載の作家・七北数人氏と、安吾作品の舞台など手がける映像作家で写真家の梨本諦鳴(たお)氏が特別対談。この中で七北氏は、松之山を舞台にした『小谷村』(1941年)を例に「黒谷村はへんてこな人間が描かれ、主人公も精神が浮いているかのような書き方をしている。死の世界に憧れるではないが、いつか安吾が帰って来る場所というニュアンスがあるのでは」と言及。一方、梨本氏は「生まれた新潟ではなく、松之山は自分をちゃんと見てくれる最初の地として、人間としてのふるさと感がここ松之山にあった」などと指摘し、関心を呼んだ。
(詳細は2022年7月9日号をご覧ください)
真新しいピアノの音が体育館に響いた(5日、十日町小学校で)
グランドピアノ みんなの思いが形に
十日町小150周年・開校20年ふれあいの丘支援学校・発達支援センター10年
真新しいピアノの音色が体育館に響いた。今年150周年の十日町小学校、開校20年を迎えるふれあいの丘支援学校、さらに開設10周年の発達支援センターおひさま、この3施設で活用できる周年記念で設置したピアノ。5日、十日町小学校(松澤ゆりか校長、263人)でグランドピアノのお披露目会を行った。
「後援団体や地域のみなさんの思い」と共にグランドピアノは先月29日に同校に設置。
(詳細は2022年7月9日号をご覧ください)
津南駅前の雪国を一斉スタート、ゲストの永田選手(左奥)も全コースを走る(3日、押付で)
40年の伝統、「元気にする」笹沢駅伝
小学1年から70代、地域内外23チーム集い
「地域を元気にしよう」と津南町の信濃川左岸、川西地域の二つの小学校(旧三箇小と旧外丸小)をつなぐ駅伝大会が始まったのは40年前の昭和58年(1983年)の7月。各区間に小学生から40歳以上など出場資格を設け、文字通り地域総出の駅伝『笹沢駅伝大会』の40回記念大会は3日、コロナ禍で3年ぶりに開催。コースの最大の難所の急坂の地名・笹沢を冠した駅伝大会は、毎回地域内外から多数出場し今回は23チームが参加。全8区間7・3㌔を沿道の声援を受け6歳の小学1年生から72歳までのランナーがアップダウンに富んだ地域を駆け抜けた。記念大会には昨年の東京パラリンピック男子マラソンの銅メダリスト・永田務選手(38)がゲスト出場し、全コースを参加者に声を掛けながら走り、講演では「走る楽しさを小さな時から体験できるこの駅伝は素晴らしい」と40年の歴史を積み重ねる笹沢駅伝を称賛した。
(詳細は2022年7月9日号をご覧ください)
桑原悠町長にインタビューする小島蒼空さん(6日、津南町役場町長室で)
「中学時代、どう進路を決めましたか」
町立津南中2年・職場体験リポート 小島蒼空さん、桑原町長にインタビュー
中学生の職場体験がこの時期、地域で行われ、津南町立津南中学校でも今月6日から8日まで地元企業や福祉施設、サービス業関連などで実施。妻有新聞社も職場体験を受け入れ、将来は新聞編集の仕事をめざす2年生の小島蒼空さん(13)が新聞づくりを体験した。6日には先月再選した桑原悠町長(35)へのインタビューを行い、記事にまとめた。
……なぜ津南町の町長になろうと思ったのですか。
私は津南町が大好きです。小学から習字を習い、6年の時、先生から『郷土を愛す』という課題が出され、先生は、これはあなたにぴったりの言葉ですと言われたのを覚えていて、原点は郷土愛、津南町が好きということですね。2人の子の母となり、この町で育つ子どもたちのために、もっとより良い津南町にしたいと思いました。
(詳細は2022年7月9日号をご覧ください)
「原発論」棚上げ、与野党対決に特化
現職・森裕子氏と自民・小林一大氏競り合う
「野党共闘で暮らし守る」と4選めざす森裕子氏(先月23日、市役所で)、「自民の参院議席奪還を」と小林一大氏(先月28日、町役場で)
新潟県の大きな課題で、5月の県知事選で争点となった柏崎刈羽原発再稼働問題だが、今月10日投開票の参院選で触れる言葉が主要候補から聞かれない。ロシアのウクライナ侵攻でチョルノービリ(チェルノブイリ)原発が攻撃を受けるなど、ますます原発立地は大きな課題となっているが、与野党候補が「どう原発問題を捉えているか」の姿勢は見えず、世界最大級の柏崎刈羽原発再稼働問題は、論戦から棚上げ状態になっている。
主要候補の参院3期現職の立憲・森裕子氏(66)、自民新人・小林一大氏(49)は共に原油高や物価高などから住民の暮らしを守るとし「岸田インフレから皆様の生活を守る」(森氏)、「国民の暮らしを守る対策は与党にしかできない」(小林氏)と、与党か野党かを迫る主張を共に展開している。
(詳細は2022年7月2日号をご覧ください)
学校のあり方を模索しながら意見をまとめてきた委員たち
「新たな学区再編案提示すべき」
十日町市学区適正化 下条中学統合を考える会「市全体で再編協議会を」
十日町市教育委員会が中学校を「1学年2学級以上」を基準とし、令和10年(2028)4月までに再編する「第2次市立小・中学校の学区適正化に関する方針」。その中の一つ下条中と川西中を中条中に統合する方針について、下条地区振興会(上村栄市会長)は令和2年度に「下条中学校統合を考える会」(村山実委員長・委員18人)を立ち上げて地区内中学生、むつみこども園と小中学校保護者、地区全世帯を対象に独自のアンケートを行い、それに基づいて協議を続けてきた。
これまで同会の討議の中で「下条だけが熱くなっても統合は相手があること。川西や中条で当会のような統合を検討する会があるのか分からない。市から3地区が集まる場を作ってもらえないか」や「小さな統合ではなく、将来を見据えて市内に2〜3校の中学校を新設した方が良い」などの意見が出ていた。3月28日に年度末の委員会を開き、これまでの考え方をまとめて地区振興会へ報告書を提出した。
(詳細は2022年7月2日号をご覧ください)
咲き始めた八箇あじさい公園の整備に取り組む地区住民ら
香るあじさい
文月の表情・八箇あじさい公園除草作業
梅雨を待たずに夏本番が到来。先月24日には十日町市で37・1度に達し、思わぬ日本一を記録した。夏に人気の八箇地区・あじさい公園では、青や紫などのアジサイの花がぽつりぽつり咲き始めた。「今年も多くの人が訪れてほしい」と同地区振興会では先月26日、7月の『あじさい祭り』に合わせ地区民総出で除草作業に汗を流した。
(詳細は2022年7月2日号をご覧ください)
夏、七夕だよ
千手温泉 地元の園児たちが
「警察官になりたい」「お花屋さんになりたいな」—。川西地区の千手さくら保育園とうえのこども園の園児が先月23日〜24日、千手温泉・千年の湯を訪れて願い事を書いた短冊と、長さ6メートル程の竹に七夕飾りを結び付けた。
うえのこども園の園児も短冊を下げ飾り付けをした(先月24日)
(詳細は2022年7月2日号をご覧ください)
飢饉で廃村となった秋山郷の集落跡を巡る調査(旧甘酒村の石碑前で)
「食」と「廃村」、キーワードに
秋山郷新ツアー、今月11日第1弾 旧ドライブイン苗場を拠点化、10月にも
新型コロナ禍により大型バス利用の従来型観光は大きな見直しが迫られ、より地域を深く知るツアーに注目が集まるなか、新潟長野両県にまたがる「秋山郷」を舞台とした新たな観光ツアーを作る取り組みが始まっている。重点は『食』。秋山郷では江戸時代の天明の飢饉(1782〜1788)と天保の飢饉(1833〜1839)で4集落が廃村、自然環境の変化で起こったこの廃村の歴史を背景に全世界でSDGs(持続可能な開発目標)推進が叫ばれる現状を踏まえ、生命に直結する食の大切さや自然環境の恩恵を改めて考えるツアー企画を両県有志で7月11〜12日に行う。豪雪に耐え今も雪国の知恵が色濃く残る秘境・秋山郷の新たな魅力発信に繋がるか関心を呼んでいる。
(詳細は2022年7月2日号をご覧ください)
弦楽生演奏を間近で堪能でき人気だったムジカ・ルーチェコンサート(竜神の館で)
弦楽重奏で至福タイム
竜神の館 ムジカ・ルーチェ公演
異世代が奏でる弦楽の調べに参集の50人余が聞き入った。竜ヶ窪温泉・竜神の館で先月、越後魚沼弦楽合奏団「アンサンブル・ムジカ・ルーチェ」(池田芳幸団長)のコンサートを開催。バイオリン、チェロ、コントラバスなど、最年少11歳から最年長71歳の17人が演奏。幅60年にもなる異世代が醸す音楽。バロックやクラシック・ベートヴェン『運命』、さらに人気映画メドレーや現代ハードロックありと多彩な演奏を観客と目と鼻の先で披露し魅了した。
(詳細は2022年7月2日号をご覧ください)
協力隊・南雲さん企画で2年目の長坂ひまわりロードの種まきを行った(先月19日)
キレイに咲いてね
津南町長坂 今年も「ひまわりロード」
今年も「ひまわりロード」を作る。津南町赴任3年目の地域おこし協力隊・南雲留里子さん(赤沢)企画で、上段地区に繋がる大動脈「長坂」の広場付近に今年もひまわり種を植えた。地元住民に参加を募り、2回目の植栽を先月19日実施。親子連れなどと一緒に「キレイに咲いてね」と願いながら種を植えた。
(詳細は2022年7月2日号をご覧ください)
2022年7月2日(土)