2022年(令和4年)3月
2022年3月26日(土)
栄村初と寝る宅地造成建設予定地の一部(右後方は常慶院、栄村提供)
村政初の「宅地分譲」、人を呼ぶ
栄村 単身ワンルーム村営住宅も、一般会計1割投じ
人口1679人、高齢化率54・1%。2人に1人以上が65歳という高齢社会の姿がそこにある長野県最北部の栄村。十日町市、津南町への南の玄関口でもある。村制66年のこの村が、合併以降初の事業に新年度、挑む。それは「宅地分譲」。人口減少が進む過疎の村の典型ともいえるが、「脱都会」「地方移住志向」の流れを、栄村に受け入れるためだ。村は同時に21年ぶりとなる「村営住宅」も建設し、利用勝手が良い単身者用ワンルームを提供する。この新年度事業に村は一般会計予算の1割にあたる2億7千万円余を投入し、『定住・移住促進』に果敢に挑戦する。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
100年フード認定を説明する小林組合長(右、22日、市役所で)
「へぎそば」、100年フード認定
文化庁 十日町地域へぎそば組合25事業所、認定マークも
『へぎと呼ばれる器に、機織りに使う海藻フノリをつなぎに使い、手繰り盛り』を「へぎそば」と呼び、その妻有地域の伝統食が文化庁「100年フード」の認定を受けた。十日町地域(津南町含む)へぎそば組合は「この認定をさらにそば文化の発信とそば愛好者の増加につなげたい」としている。
文化庁が新設の「100年フード」は、『全国各地で世代を超えて受け継がれ、長く地域に愛されてきた自然風土や歴史に根差した多様な食文化のうち、比較的新しく、文化財として登録されていない食文化』を認定する取り組み。有識者委員会の審査により、全国からの応募212件のうち131件を認定。「へぎそば」は特に評価が高かった有識者特別賞15件に入り、認証の価値がさらに高くなっている。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
半世紀の集大成を披露した新保広大寺節保存会
発祥の地、半世紀の集大成
新保広大寺節・十日町市下条 保存会50周年記念大会
北は北海道から南は九州鹿児島まで数多くの民謡の源流となった下条地区水口発祥の『新保広大寺節』。昭和46年に発足し、昨年50周年を迎えた新保広大寺節保存会は21日、記念行事「全国新保広大寺大会2022」(藤巻誠実行委員長)を越後妻有文化ホールで開催。集まった観客500人余りは本家・広大寺節の特徴が感じられる各地の踊りと唄を堪能した。
大会は市内外の15団体が出演。広大寺節を昭和58年から授業に取り入れている下条中学校1年生24人が、八木節の原型となり伝播の経過が分かる細(こまか)広大寺など3曲をはつらつと踊った。生徒の村山紗和さんは「3カ月間、保存会の皆さんから伝統の踊りの稽古を付けてもらいました。1年生全員で一つに作り上げた踊りです。皆が堂々としていてすごく良かった」と笑顔を見せた。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
積雪250センチに挑む
雪下にんじん掘り競争
春一番の味覚を掘り出せ—。雪下にんじんシーズンに入った21日、津南原高原で「雪下にんじん掘り競争」を開催。会場はニュー・グリーンピア津南付近で、観測史上最高積雪419センチ(2月24日)を記録した津南原アメダス(標高452メートル)よりさらに高い、550メートルの地点。未だ残る250センチの雪を掘り、採った雪下にんじんの総量を競うゲームに8チーム40人余が出場。「雪が硬すぎる」と悲鳴をあげつつ、土が見え真っ赤な雪下にんじんが見えると「あったー」と歓声が。
250㌢余の雪から雪下にんじんを掘り出す(21日)
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
住民懇談で再選めざす
桑原悠町長 対抗勢力、近く新人擁立か
任期満了(7月8日)に伴う6月14日告示、19日投票の津南町長選は、現職で2期をめざす桑原悠町長(35)が3月議会で再選表明したが、対抗する勢力の候補擁立は具体化していない。
現職の後援会は先週19、20日、全国名水の龍ヶ窪がある赤沢台地4会場で町政報告会を開いた。雪下にんじん産地の同地は掘り出し最盛期にあたり、各会場とも20人弱の出席。新型コロナ感染対策を取り1時間内の報告会とした。桑原町長は在任4年間の取り組みを資料で説明し、町立津南病院を4年間で2億円余の経営改善として「当面、現在の医療機能を維持できる目途ができている」と話し、課題に上がる築後45年経過の病院改築では「中長期計画を策定中で、建て替えの場合、医療と介護の両立したあり方を研究し、財政面では知事と連携していく」などと方針を示した。
町政報告する桑原悠町長(20日、中子公民館で)
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
地域の困りごとに当たる東部地区振興会の「担い手」(同振興会提供)
高齢者支援に地域一丸
東部地区振興会 ゴミ出し、掃除など共助で
高齢者世帯が増加しているなか、要支援認定者や日常生活で困りごとがある住民を地域で支えようと、十日町市中心市街地の東部地区振興会(竹村茂夫会長)では、新たに福祉委員会を設け、先月から希望に応じてゴミ出しや買い物、洗濯、掃除など行う安心サービス事業に取り組んでいる。「ご近所で助け合う」という共助事業が注目されている。
同振興会が取り組んでいるのは、要支援1と同2の住民が対象の「訪問型サービスB事業」と希望者はだれでも利用できる「高齢者・障がい者安心サービス事業」。NPOやボランティア団体以外では、すでに2年ほど前から南部地区振興会で実施しているが、更に地域密着を重視し取り組む。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
パナソニック社員賞受賞が発表され喜ぶ児童たち
飛渡川、守る映像でダブル受賞
飛渡第一小学校 初挑戦の日本コンテストで
家電メーカーのパナソニック主催「キッド・ウィットネス・ニュース」(KWN)日本コンテスト2021で、飛渡第一小学校(佐藤満校長・児童6人)の映像作品『飛渡川の自然を守ろう』が初挑戦でダブル受賞した。表彰式ライブが20日、オンラインで行われ同校で結果発表を見守る児童と職員、保護者が喜びに沸いた。
児童たちは昨年6月からテーマを決めシナリオを書き、パナソニック貸与のビデオカメラで撮影。11月に完了し編集した。児童が地区内を流れる飛渡川の水質を調べると思った以上に汚れており、同地区には下水道が無く家庭排水が要因だった。流しに油類をできるだけ流さない工夫、環境に優しい洗剤の使用、流し口にはネットを取り付けることなどを呼びかけるなど5分間の動画にまとめた。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
小林幸一さん(左から2人目)が案内人で初開催の「豪雪写真ツアー」(12日、見玉公園で)
絶景をご案内
豪雪撮影ツアー
地元住民が秘蔵の撮影スポットを案内—。カメラ愛好家を対象にした「長野県最北端 秘境秋山郷豪雪撮影ツアー」は12、13日に行い、長野県内や埼玉県などから6人が参加。案内人は秋山郷の写真撮影歴40年余の小林幸一さん(64、津南町割野)。スノーシュー使い雪原を歩き行く見玉公園の絶景、未だ4㍍近い雪が残る秋山郷集落など豪雪地ならではのビュースポットを案内し好評だった。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
2022年3月19日(土)
小野塚氏(元副町長)、出馬濃厚
津南町長選 自民関係者、反町長派 擁立に動く「思惑一致も」
任期満了(7月8日)に伴う津南町長選は6月14日告示、19日投票で行うが、これまでに現職で2期目をめざす桑原悠町長(35)が町議会3月定例会で再選表明し取り組みを本格化させているなか、元副町長・小野塚均氏(66)を擁立する動きが具体化している。小野塚氏は取材に対し、「まだ何も決まっていない」としているが、自民党関係者などが擁立に動き、近く表明するものと見られる。さらに2年前からまちづくり議論と政策提言を進める住民グループが町長選を視野に動き、今後どう具体化するか関心が集まる。
元副町長・小野塚氏は任期満了の2020年6月末まで在職し、続投と見られていたが桑原町長は現副町長の根津和博氏(前病院事務長、元総務課長)を起用。この人事交代をめぐって論議が出た経過がある。今回、小野塚氏擁立に動くのは、前回選で桑原町長を支えた自民関係者や現町政を問題視する町議、保育園再編問題で活動するグループ関係者などで、「この4年間の桑原町政で明らかになったのは、桑原町長の行政運営、執行力には問題がある」と、行政職員から副町長に動き、行政経験がある小野塚氏擁立に動いている。
(詳細は2022年3月19日号をご覧ください)
人口5万割る、合併後1万3千人減
十日町市2月末、高齢化率40.25%に 昨年出生数228人、さらに進む人口減少
ついに十日町市の人口が5万人を割った、。住民基本台帳の十日町市人口総数は先月末付で4万9991人となった。2005年・平成17年4月の合併時人口は6万3768人。17年間で約1万3千人が減ったことになる。人口減少対策はまったなしの状況だ。
十日町市の高齢化率は合併時は28・77%だったが、先月末付は40・25%。確実に地域の高齢化は進んでいる。特に松之山地域は高齢化率55・41%、松代地域は50・23%と5割を超えており、山間地の集落維持が大きな課題となっている。一方、年間出生数は昨年2021年228人、一昨年2020年241人と、近年は250人を下回っている。
(詳細は2022年3月19日号をご覧ください)
卒業式後、体育館で最後のロングホームルーム、卒業証書を受け取る11期生(16日)
京大、北大、九大、筑波大など
県立津南中等校、55人卒業 難関私立、美大、獣医大、「個性ある進学」
『夢の実現』を掲げる県立津南中等教育学校(小林英明校長、320人)の第11回卒業式は16日に開き、感染症対策で卒業生55人とその保護者、在校生代表1人が参列する形で開催した。式典で卒業生代表の石澤真優さんは、喜劇王チャップリンの言葉『ただ君がほほ笑んだだけで、人生はまだ価値あるものだって分かるだろ』を英語で紹介。「何かに挑戦して自分の思った通りの結果でなくても、ただ笑顔でいるだけで人生は価値があります。だからどんなにつらく苦しくても、笑っていきましょう。笑顔だけは忘れずにいましょう」と声を詰まらせながら語り、「みんなに出会えてよかった。今までありがとう。これからもよろしくね」と6年間通った学び舎を後にした。
(詳細は2022年3月19日号をご覧ください)
東日本大震災と長野県北部地震への思いを新たにした「忘れない」
3.11、忘れない
十日町で慰霊の黙とう NPOひとサポ、本町通りで
「あの日を決して忘れない」—。2011年3月11日発生の東日本大震災と翌12日の長野県北部地震。あの日の出来事を忘れてはならないと11日夕、市民交流センター・分じろうやポケットパークなどでNPO市民活動ネットワークひとサポ(綿貫文人理事長)が追悼セレモニーを開き、中魚沼郡市青年僧侶の会による法要やキャンドルを灯して黙とうを捧げた。
(詳細は2022年3月19日号をご覧ください)
自分の番号を指さし歓声を上る受験生(11日、総合高で)
挑んだ15の春
高校で合格発表 松之山分校、最後の入学か
新潟県公立高校は11日、入試合格発表を一斉に行った。定時制と分校を含む十日町市内5校で受験志願者452人中、448人が合格を手にした。
このうち市内で唯一1倍を越えた十日町総合高では、校内から合格番号を貼った掲示板が出されると受験生たちが駆け寄り、自分の受験番号を見つけると「あった、やったー」と声を上げ抱き合う受験生もいた。村山愛菜さん(南中出身)は「入試の過去問題もやりましたが、今年の試験が一番難しく発表まで怖かった。言葉がでないぐらい嬉しい」と喜んでいた。
(詳細は2022年3月19日号をご覧ください)
長野県内メディアも関心を寄せ多数訪れた「3・12復興キャンドルの集い」(12日夜)
防災の日に灯す
キャンドルの集い 1200個で「3.12」に想い
大震災からちょうど11年の3月12日、再びキャンドルが灯った。最大深度6強を栄村で観測した長野県北部地震。その発生日を『震災を忘れない 栄村防災の日』とする条例制定を議員発議で全会一致で可決した栄村議会。条例制定により震災の記憶継承と防災意識向上を願い、JR森宮野原駅前で「キャンドルの集い」を12日夜に開催。震災関連死3人、住宅全半壊202棟で最大1787人が避難生活を余儀なくされた大震災を偲んだ。
(詳細は2022年3月19日号をご覧ください)
「よみうり文芸」で月間賞を獲得した村山さん(左)と反り目さん
津南文人、ダブルで受賞
村山芳司さん、反り目恋昇さん 「よみうり文芸」12月分で
「こうやって賞に入るのは嬉しい。これからも投句を続けるよ」。俳句や短歌、川柳を嗜む津南町のベテランふたりは満面の笑みをみせた。読売新聞新潟版で投句を受け付けている「よみうり文芸」と「越路時事川柳」の12月分の月間賞はこのほど発表。短歌の部で村山芳司さん(85、芦ヶ崎)、時事川柳の部で反り目恋昇さん(こいのぼり、本名・驍《たけし》、80、中深見)が獲得。津南町在住者が同時に月間賞に選出されるのは初めて。
村山さんは昨年9月は時事川柳で月間賞、さらに今回の短歌で月間賞は通算10回目。詠んだ短歌は『老々介護の妻の入院見送りし人はしばらく立ちつくしをり』(12月22日掲載)。知人が自宅で介護する妻を迎えに来た車を見送っている姿が印象に残り、老々介護の大変さに想いを馳せた短歌。高校時代から俳句に関心を持ち詠み始め、短歌はまだ10年余と経歴が浅いが、川柳と合わせ三刀流だ。
(詳細は2022年3月19日号をご覧ください)
2022年3月12日(土)
感性育む「雪里留学」、松之山の思い再熱
「松之山学園」受け入れ、寄宿舎も整備
35年前の松之山の思いは生き続け、新たな形で事業がスタートする。「山村留学」。1987年・昭和62年、少子化が進み、複式学級が増え、教育環境の維持と交流事業を通じて松之山住人の増加をはかろうと、当時の松之山町は小中学生を町外から受け入れる「山村留学」をスタート。2006年(平成18年)まで延べ176人が学んだ。この思いが再熱したのは、合併後、十日町市が開校した小中一貫校『まつのやま学園』の誕生。初代学園長に就いた久保田智恵美氏の学園運営に刺激を受け、退任後の住民との連携活動が契機となり、地域の「やる気」が再熱。新たに『雪里留学』として新年度スタートする。「この松之山の環境、この学園の雰囲気、いま求められている教育環境ではないのか」。校区内の寄宿舎で寝食を共にし、小学1年から導入する英語授業に取り組み、小学生と中学生が一つの校舎で学校生活を送り、地域や住民との交流で「感性」を育む。雪里留学の試みは、この地域が直面する教育のあり方への挑戦でもある。
(詳細は2022年3月12日号をご覧ください)
十日町事務所で国政報告する梅谷守衆議院議員(先月27日、隣は太田祐子後援会長)
「雪国減税」実現を、豪対特措法延長も
梅谷守衆院議員 地域医療再編、「住民理解が大前提」、県立松代病院維持
昨年10月の衆院選で初当選の立憲民主・梅谷守(48)衆院議員の十日町市・津南町地域の活動拠点「梅谷守十日町事務所」を十日町市本町通りに開設、専任事務職を配置し1日から業務を開始している。先月27日には梅谷氏が開設前事務所で地元マスコミに国政報告を行い、今冬の豪雪対応では「3月末で10年間の時限立法・豪雪地域特別措置法が期限を向かえ、延長のための立法を提案するため、与党自民と協議を詰めている。毎年の新年度予算に豪雪対策の予算措置を義務化するなど内容をさらに充実したい」と、妻有地域など豪雪地予算措置を当初予算に義務化する特措法延長に取り組んでいる。
(詳細は2022年3月12日号をご覧ください)
林屋旅館で「十日町雪氷まつり」で氷彫刻を13日まで展示
雪国らしさ、氷アートで演出
林家旅館・林 正樹さん 13日まで初企画「十日町雪氷まつり」
氷のアートが旅館を彩り—。十日町市中里の林屋旅館の初企画「十日町雪氷まつり」が7日からスタート。氷を削り出し動物など生み出す氷の彫刻師・林正樹料理長(49)が白鳥やイワナ、鯛など手作り。駐車場や宴会場、ロビーから見える場所に作った雪洞に作品を飾り、夜はライトアップ。氷のアートが関心を呼んでいる。
氷彫刻に取り組み20年余の林料理長。県氷彫刻大会優勝、明治神宮全国氷彫刻展で入賞したこともある腕前。新型コロナ禍で十日町雪まつりや雪原カーニバルなど冬イベントが中止になり、観光業は打撃を受けるなか「せめて館内だけでも雪まつり気分にすれば雰囲気が明るくなるかな、と。氷彫刻ができるので以前からやってみようと考えていたことを、今回実行に移しました」。会期中は毎日創り、続々と新たな作品を生み出している。「カマクラ内部は温度が2〜3度のため氷の形が保たれるので、しばらく保存ができます。これも雪国ならではの特徴。来た方に楽しんで貰えれば嬉しいです」。
(詳細は2022年3月12日号をご覧ください)
美味しさと共に三者それぞれの思いがこもった焼き菓子
春の焼き菓子、高校生デザイン
感謝を主題に駅や工場とコラボ
「高校生とJR十日町駅、洋菓子工場がコラボした焼き菓子をどうぞ」—。JR東日本グループで千手発電所近くの十日町すこやかファクトリー(細淵公彦工場長)が製造した焼き菓子と、十日町高校美術部、十日町総合高校農業クラブがデザインしたパッケージが一つになった商品が完成し、市総合観光案内所Tocco(とっこ)で昨年のクリスマスイブに販売を開始し、パッケージは春バージョンに変えた。話題性もあり、関心を持った観光客や市民が買い求めている。
(詳細は2022年3月12日号をご覧ください)
新潟と長野対決で丸太早切り競争を生中継した(4日、町総合センターで)
生中継で県境対決
特別番組「一番Get!」丸太早切り競争
新潟県と長野県対決、今年も—。テレビ信州「ゆうがたGet!」とテレビ新潟「新潟一番」のスペシャルコラボ番組『一番ゲット〜絶景×グルメいただきマッスルSP』は4日夜に放送。番組終盤に両県代表の筋肉系ユーチューバーによる丸太早切り選手権を津南町総合センターから生放送。長野・栄村と新潟・津南町の住民助っ人を呼んでの県境対決が実現。太さ40㌢余の杉丸太にノコギリで挑み、番組を盛り上げた。
(詳細は2022年3月12日号をご覧ください)
ニュー・グリーンピア津南(ホームページより)
所有形態を検討、NGP津南正念場
津南高原開発7ヶ年経営改善計画提出
新型コロナで経営に大きなダメージを受けている津南町の公設民営施設、ニュー・グリーンピア津南(NGP津南)を経営する津南高原開発(樋口明社長)は1月末に「経営改善計画(R4〜R11年)」を町に提出し、賃借料免除延長や指定管理施設スキー場の町振り替えなどを求めた。この計画が3月町議会で取り上げられ桑原悠町長は「これまで経営側に関心が向いていたが、所有する町としても検討、勉強が必要。所有形態はどうあるべきか、所有者としてどういう役割を果たすべきかなど考え検討し、町民への説明と理解を求めることが2期目への課題と考えている」と、懸案のNGP津南の今後の取り組み姿勢を示した。
(詳細は2022年3月12日号をご覧ください)
「カギになるのは住民自治の進化」と話す斎藤主税事務局長
進化で集落維持を
中山間地活性化研修会 都岐沙羅の斎藤氏が講演
「集落の営みを守るために、困りごとを楽しみながら解決できる知恵と工夫を」。妻有地域の中山間地域活性化研修会が7日、越後妻有文化ホールで開かれ、この中でNPO法人都岐沙羅(つきさら)パートナーズセンターの斎藤主税事務局長が人口減少で厳しさを増している集落維持について講演。「カギとなるのは住民自治の進化だ」と話す。
今後の地域づくりについて「何気ない会話やつぶやきの中にヒントがある。世間話は重要な仕事」とし、「最初は妄想でオーケー。その後に構想を練って、やってみる、試してみる、ダメならやり直してみる、の『てみる』が大切だ」と強調した。
(詳細は2022年3月12日号をご覧ください)
2022年3月5日(土)
「百年の計、持続する津南町を」再選表明
桑原悠町長 2期目で保育園再編整備実現へ、移住定住に力点
7月8日任期満了を迎える津南町の桑原悠町長(35)は、町議会3月定例会初日3日の施政方針表明で「昭和30年に津南町が誕生し、先人の果敢な挑戦と不断の努力、町民のご理解ご協力で町の基盤が築かれてきた。2期目に向け、町民の皆様から町政の舵取りをご付託いただけるなら、この歴史を受け継ぎ、津南町百年の計を掲げ、持続発展する津南町であり続けるために、歩みを止めないで挑戦し続けることを誓います」と2期目に臨む姿勢を表明し、6月14日告示、19日投票の町長選に再選表明した。4日現在で町長選出馬を決めたのは現職桑原町長だけだが、保育園問題など桑原町長の行政運営を疑問視するグループなどが新人擁立の動きを見せており、今後どう具体化するか大きな関心が集まっている。
(詳細は2022年3月5日号をご覧ください)
北川フラム氏がスライドで新作を紹介した大地の芸術祭実行委
カバコフ氏、「世界の喜怒哀楽つなぐ」
大地の芸術祭、4月29日〜11月13日 ロシア侵攻、北川氏「本当に残念だ」
国際法を無視し、ロシアが武力でウクライナを侵攻したことに関連し、大地の芸術祭総合ディレクター・北川フラム氏は25日、越後妻有文化ホールで開いた大地の芸術祭実行委でイリヤ&エミリア・カバコフ氏の作品について触れ、「カバコフさんはウクライナ出身のロシア人。今回、世界の人たちがつながる、世界の喜怒哀楽を映すあかりになると作品を制作しましたが、大変なことが奇しくも起きてしまった。ロシアのウクライナ侵攻を本当に残念がっている」と話した。
芸術祭に参加しているイリヤ&エミリア・カバコフさんは今回、民族や宗教、文化を超えたつながり、平和、尊敬、対話、共生を象徴する『手をたずさえる塔』を松代・城山に制作。北川氏は「カバコフさんは54歳までロシアの強圧化で作品を発表できなかった。一昨年、コロナのパンデミックが起きた時に妻有に連絡を寄こし、『こういう時だからこそアーティストが頑張りましょう。そのためのひとつの発信地としての妻有があるんだから、自分もそこに全力で関わりたい』とほとんどサービスで新作7点を提供してくれました。これは大変なことです」と語った。
(詳細は2022年3月5日号をご覧ください)
追悼公演に出演する津南町の福原さん(前列左)と十日町市の馬場さん(同右)
演劇の魅力、追悼公演
劇団U-DO・小千谷市で 福原優子さん、思いを込めて
「演劇の魅力を教えてくれた、亡き主宰者に追悼の意を込めて」—。小千谷市を拠点に活動する劇団U‐DO(うど、団員8人)に所属する福原優子さん(51、元劇団御の字団員)が、同劇団を主宰し昨年夏、53歳で病死した同市の田中みゆきさんを追悼する劇『きんきら』を仲間と共に今月19〜21日の3日間、小千谷市民会館で公演する。福原さんは「きんきらは田中さんが残した脚本。彼女の生きた証を精一杯演じます。ぜひ観に来て下さい」と呼びかけている。
山菜のウドから名付けたという同劇団。福原さんは「コロナ禍で活動が制限されているなか、市民演劇の小さな火を灯し続けたいと公演します。泣いたり笑ったり、ぜひ足を運んで楽しんでほしいです」と話している。
チケットは予約一般千円、小中学生500円(当日200円増)。予約はメールgeki.dan.u.do.18@gmail.com、小千谷市民会館でも扱っている。
(詳細は2022年3月5日号をご覧ください)
コロナ禍で高校生活を送り卒業する生徒たち(1日、十日町総合高で)
卒業、旅立ち 県立高校、十日町・津南の中学校で
高校生437人、十日町市中学校11校408人、津南中学校42人が巣立つ
巣立ちの春を迎え、県立高校の卒業式が相次いで開かれ、十日町市内では十日町高全日制231人、定時制14人、松之山分校15人、十日町総合高142人、松代高35人の合計437人が学び舎を後にした。
新型コロナ感染の影響で卒業式を延期した学校もあったが、支援学校を含む十日町市立中学11校では生徒408人が今月上旬に卒業。それぞれが期待を胸にして新たな一歩を踏み出した。
津南中学の第53回卒業式は1日に開き、卒業生42人(男17、女27人)が卒業証書を受け取った。
(詳細は2022年3月5日号をご覧ください)
豪雪地ならではの雪の恵み活用の雪室に搬入が始まった(1日、津南原で)
雪は資源
農産物予冷・貯蔵施設雪室
自然の再生可能エネルギー「雪」を使った農産物予冷・貯蔵施設「雪室」。豪雪地ならではの地域資源活用。津南町内に雪室は4施設あり、今月中にたっぷりの雪で満たされ、美味野菜や花出荷調整などで活躍する。雪の恵みを示す、ひとつの象徴でもある。
雪室への雪貯蔵第一弾は津南原にあるJA津南町の花集出荷施設で1日開始。ロータリーとタイヤドーザーを使い、敷地周辺から集めた1200トン余を搬入。雪室内は通年で室温5度、湿度90%でユリ切花や球根保存などに使われ、日本一のブランド『雪美人』を支える。
(詳細は2022年3月5日号をご覧ください)
築40年余となり立替や修繕が課題の町立津南病院。中長期計画での方針に関心
老朽化、建替も試算
町立津南病院 中長期計画策定へ中間報告
築40年余が過ぎ、老朽化が課題になっている津南町立津南病院(林裕作院長)。「地域のかかりつけ医」の役割維持を検討するため、中長期計画の策定に向け「策定部会」(部会長・小林武病院事務長)を昨年立上げ計6回の会議を行ったが「今年度中に中長期計画策定をめざしたが、病床や外来診療をどうするかを含め次年度も検討を続ける」(小林事務長)と計画策定を先送りする方針を先月24日に行った町議会全員協議会で説明。同日に検討経過の一部を報告した。その中で立替・修繕に触れ、試算では現状の病院機能維持を前提とした建替えは「約15〜20億円」、修繕は「約7億8千万円」となる見込みを明らかにした。毎年の町一般会計予算からの多額の繰入金に加え、将来維持を見据えた維持・修繕にも大きな費用が必要で、今後どう中長期計画を策定し持続可能な病院運営方針を示すかに関心が集まっている。
(詳細は2022年3月5日号をご覧ください)
『長野県栄村誌』刊行で感謝状を受け取る監修の笹本氏(18日、村役場で)
郷土愛を育む栄村誌
念願の刊行、全世帯に配布
5年の歳月をかけ先月、念願の発刊となった『長野県栄村誌』。刊行を記念し18日、栄村役場で「祝う会」を開催。完成に向け尽力した監修の笹本正治氏(長野県立歴史館特別館長)、村史編纂室の樋口和雄編纂主任と望月静雄専門員、発刊元の信毎書籍(竹内定美社長)の4個人団体に感謝状を贈った。宮川幹雄村長が教育長時代の平成29年(2017)に始まった村誌編纂。5年間で約5千万円の事業費で製作。宮川村長は「村政60周年と共に何とかしたいと言っていた村誌編纂。その後大地震もあり、編纂への想いを新たにした。素晴らしい村誌が完成したが、どのように活用するし村活力に繋げるか課題。皆様方には今後も栄村に想いを寄せて欲しい」と願いを話し、感謝状を手渡した。
発刊した村誌は歴史編704ページ、自然編217v。全国でも珍しいオールカラー自治体史だ。監修の笹本氏は「読み継がれることよりも、この本を超えていくのが大事。村誌を通じ、この村がいかに素敵な場所かを伝えなければ誰もここには残らない。栄村が栄え、日本のモデルになるようにこれからも協力していく」と約60年振りに完成した新たな村誌を基盤に郷土愛を育むことを願った。
(詳細は2022年3月5日号をご覧ください)