
2022年(令和4年)3月
2022年3月26日(土)

栄村初と寝る宅地造成建設予定地の一部(右後方は常慶院、栄村提供)
村政初の「宅地分譲」、人を呼ぶ
栄村 単身ワンルーム村営住宅も、一般会計1割投じ
人口1679人、高齢化率54・1%。2人に1人以上が65歳という高齢社会の姿がそこにある長野県最北部の栄村。十日町市、津南町への南の玄関口でもある。村制66年のこの村が、合併以降初の事業に新年度、挑む。それは「宅地分譲」。人口減少が進む過疎の村の典型ともいえるが、「脱都会」「地方移住志向」の流れを、栄村に受け入れるためだ。村は同時に21年ぶりとなる「村営住宅」も建設し、利用勝手が良い単身者用ワンルームを提供する。この新年度事業に村は一般会計予算の1割にあたる2億7千万円余を投入し、『定住・移住促進』に果敢に挑戦する。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)

100年フード認定を説明する小林組合長(右、22日、市役所で)
「へぎそば」、100年フード認定
文化庁 十日町地域へぎそば組合25事業所、認定マークも
『へぎと呼ばれる器に、機織りに使う海藻フノリをつなぎに使い、手繰り盛り』を「へぎそば」と呼び、その妻有地域の伝統食が文化庁「100年フード」の認定を受けた。十日町地域(津南町含む)へぎそば組合は「この認定をさらにそば文化の発信とそば愛好者の増加につなげたい」としている。
文化庁が新設の「100年フード」は、『全国各地で世代を超えて受け継がれ、長く地域に愛されてきた自然風土や歴史に根差した多様な食文化のうち、比較的新しく、文化財として登録されていない食文化』を認定する取り組み。有識者委員会の審査により、全国からの応募212件のうち131件を認定。「へぎそば」は特に評価が高かった有識者特別賞15件に入り、認証の価値がさらに高くなっている。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)

半世紀の集大成を披露した新保広大寺節保存会
発祥の地、半世紀の集大成
新保広大寺節・十日町市下条 保存会50周年記念大会
北は北海道から南は九州鹿児島まで数多くの民謡の源流となった下条地区水口発祥の『新保広大寺節』。昭和46年に発足し、昨年50周年を迎えた新保広大寺節保存会は21日、記念行事「全国新保広大寺大会2022」(藤巻誠実行委員長)を越後妻有文化ホールで開催。集まった観客500人余りは本家・広大寺節の特徴が感じられる各地の踊りと唄を堪能した。
大会は市内外の15団体が出演。広大寺節を昭和58年から授業に取り入れている下条中学校1年生24人が、八木節の原型となり伝播の経過が分かる細(こまか)広大寺など3曲をはつらつと踊った。生徒の村山紗和さんは「3カ月間、保存会の皆さんから伝統の踊りの稽古を付けてもらいました。1年生全員で一つに作り上げた踊りです。皆が堂々としていてすごく良かった」と笑顔を見せた。
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積雪250センチに挑む
雪下にんじん掘り競争
春一番の味覚を掘り出せ—。雪下にんじんシーズンに入った21日、津南原高原で「雪下にんじん掘り競争」を開催。会場はニュー・グリーンピア津南付近で、観測史上最高積雪419センチ(2月24日)を記録した津南原アメダス(標高452メートル)よりさらに高い、550メートルの地点。未だ残る250センチの雪を掘り、採った雪下にんじんの総量を競うゲームに8チーム40人余が出場。「雪が硬すぎる」と悲鳴をあげつつ、土が見え真っ赤な雪下にんじんが見えると「あったー」と歓声が。
250㌢余の雪から雪下にんじんを 掘り出す(21日)
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住民懇談で再選めざす
桑原悠町長 対抗勢力、近く新人擁立か
任期満了(7月8日)に伴う6月14日告示、19日投票の津南町長選は、現職で2期をめざす桑原悠町長(35)が3月議会で再選表明したが、対抗する勢力の候補擁立は具体化していない。
現職の後援会は先週19、20日、全国名水の龍ヶ窪がある赤沢台地4会場で町政報告会を開いた。雪下にんじん産地の同地は掘り出し最盛期にあたり、各会場とも20人弱の出席。新型コロナ感染対策を取り1時間内の報告会とした。桑原町長は在任4年間の取り組みを資料で説明し、町立津南病院を4年間で2億円余の経営改善として「当面、現在の医療機能を維持できる目途ができている」と話し、課題に上がる築後45年経過の病院改築では「中長期計画を策定中で、建て替えの場合、医療と介護の両立したあり方を研究し、財政面では知事と連携していく」などと方針を示した。
町政報告する桑原悠町長(20日、中子公民館で)
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地域の困りごとに当たる東部地区振興会の「担い手」(同振興会提供)
高齢者支援に地域一丸
東部地区振興会 ゴミ出し、掃除など共助で
高齢者世帯が増加しているなか、要支援認定者や日常生活で困りごとがある住民を地域で支えようと、十日町市中心市街地の東部地区振興会(竹村茂夫会長)では、新たに福祉委員会を設け、先月から希望に応じてゴミ出しや買い物、洗濯、掃除など行う安心サービス事業に取り組んでいる。「ご近所で助け合う」という共助事業が注目されている。
同振興会が取り組んでいるのは、要支援1と同2の住民が対象の「訪問型サービスB事業」と希望者はだれでも利用できる「高齢者・障がい者安心サービス事業」。NPOやボランティア団体以外では、すでに2年ほど前から南部地区振興会で実施しているが、更に地域密着を重視し取り組む。
(詳細は2022年3月26日号をご覧ください)
