
2021年(令和3年)10月
2021年10月30日(土)

<左>冬型の寒いなか支持者と梅谷守氏(20日、川西支所前で)
<右>5選めざし支持者を回る高鳥修一氏(21日、水沢で)
政権交代か、継続か 梅谷氏か高鳥氏か
衆院選31日投票
任期満了まで7日間を残し今月14日解散、19日公示で実施の衆院選はあす31日、投開票を迎える。新潟6区は4期の前職と三度挑戦の新人の事実上の一騎打ちとなっており、前回2017年以上の激戦になっている。 野党市民連合の立憲・梅谷守氏(47)は前回同様に大票田の上越市地域で有利な戦いを展開し、前回戦の敗因につながった糸魚川市地域、十日町市・津南町の劣勢挽回に組織をあげて取り組んでいる。5選めざす自民・高鳥修一氏(61)は党本部から安倍元首相や甘利幹事長、高市政調会長ら大物が続々と来訪し、高鳥支持拡大を訴える。情勢は前回以上の激戦もようで、両陣営とも比例復活を考えず、最後の訴えを続けている。
いよいよ明日、結果が出る。
(詳細は2021年10月30日号で)

若い世代、女性議員をもっと
議員定数を考える③ 議員活動・仕事・家庭、両立の困難性、議会改革を
「十日町には活動する若い人が多くいる。若い世代からもっと市議会に出てほしい」。「議員の平均年齢を知り驚いた。津南町議会にも30、40代議員がもっとほしい」。
議員の世代別は一目瞭然。十日町市議会は今春改選で若返った。だが50代以下は10人、定数の半分に満たない。女性議員5人と過去最多、県内市議会で女性議員率は県トップだ。
一方の津南町議会は数値の通り「高齢者議会」。定数の65%余が70代という現実は津南町のあり様にも響く。女性議員率は聖篭町に次ぐ2位。ただ40代1人、50代ゼロの現状は深刻な課題だ。
(詳細は2021年10月30日号で)

ソニーと東大生ら連携で行う「私立温泉大学」で住民に聞き取り調査する参加者(9日)
松之山温泉、東大生らと連携協定
東京藝大、ソニー、住民懇談も 地熱発電など地方創生モデルに
「松之山温泉をもっと楽しく」をテーマに、大手メーカー・ソニーと東京大学生、東京藝術大学生らが連携、起業も視野に地方創生を考えるプログラム「IGNITE YOUR AMBITION」。その一環で「私立大学温泉」がこのほど開講。日本三大薬湯の松之山温泉を舞台にオンライン講座と現地視察を通し、地方活性化を考える公開講座。東大生はじめ高田高校生や一般参加者など20人余が参加し、アイデアを練っている。現地視察会は9日に行い、10人余が松之山温泉に来訪。講座参加者が温泉街を巡り住民と直接対話。土産屋では『松之山でしか買えない商品がもっとあるといい』との要望など聞いた。
(詳細は2021年10月30日号で)

グッドデザイン賞を獲得した開館1周年の十日町市博物館(同館提供)
十日町市博物館・清津倉庫美術館
2021グッドデザイン賞
妻有地域の2建築が2021グッドデザイン賞を受賞した。64年前の1957年に創設の日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨する仕組みであるグッドデザイン賞。今年度審査のなか「公共の建築・空間部門」で、「十日町市博物館」(2020年6月開館)と、大地の芸術祭の拠点施設で旧清津峡小を改修した「磯部行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[Soko]」を選出。なお今年度の審査対象は5835件、うち受賞は1608件。
(詳細は2021年10月30日号で)

青柳会長(中央右)らが小川会長に売上金全額を贈呈した
協会員の思い、市に196万円寄付
生誕地まつり中止、立正佼成会
「生誕地まつり」は一昨年は台風、昨年は新型コロナ感染の影響で中止。今年の第45回祭も立正佼成会のコロナに対する活動方針を尊重して中止を決めた。だが同祭実行委員会(青柳安彦会長)は十日町と全国教会の絆を結び続けようと「全国特産品の生誕地バザー」を企画。実行委の呼びかけに全国118教会が応じ特産品を無償で提供し8〜10日、市街地9ヵ所で販売し市民に大好評だった。
青柳会長と木下悦男十日町教会長、事業を主管した十日町市商店街連合会の西野伸一会長が27日、市社会福祉協議会(小川信彦会長)を訪れ「役立てて下さい」と売上金全額の196万4百円を贈呈した。
(詳細は2021年10月30日号で)

秋山マタギの狩猟道具や昭和40〜50年代の貴重な写真など飾る(23日、かたくりの宿で)
「秋山マタギ」文化を発信
かたくりの宿に特設コーナー
秋山マタギを知る—。津南町結東「かたくりの宿」で「秘境秋山郷のマタギ展」が23日にスタート。旧中津峡小を改装した同宿ロビーに、実際に秋山マタギが使用した村田銃の弾丸やその製造器具、平槍と三角槍などの道具、クマ毛皮の敷物、さらに昭和40〜50年代を中心としたクマ猟の様子など記録した貴重な写真25枚を飾るなど、失われつつある秋山マタギ文化の一端を感じる興味深い展示となっている。会期は来月30日まで。鑑賞無料だ。
(詳細は2021年10月30日号で)

地域の芸術家たちの作品が並ぶ第65回町美術展(町文化センターで)
力作ズラリ144点 鮮やか「折り紙万華鏡」も
第65回津南町美術展
水墨画、書道、絵画、写真、木材を使ったクラフトアート、さらに先祖伝来の技術を駆使したネコツグラなど、住民が心を込め創作した144作品がズラリと並んでいる。第65回津南町美術展は26日から町文化センターで開幕。長生学園のクラブ活動で作ったものや町民が趣味として取り組んでいる芸術の発表の場となっており、津南文化の秋を楽しむ機会となっている。同展は来月7日まで。入場無料。
(詳細は2021年10月30日号で)

希少動植物調査員による栄村の貴重な生態を紹介するコーナーを設置
「すごいぜ!栄村」 57年ぶり確認ナンバンギセルなど
栄村希少動植物調査員、活動展示
昨年から活動を続ける栄村希少動植物調査員(涌井泰二、廣瀬明彦の両氏)の活動成果の一端を紹介するコーナーを第43回栄村総合文化祭(23日〜11月21日)に合わせ今年も展示。「すごいぜ、栄村! 栄村の希少な動植物Part2」としてカラー写真と解説付きで詳細説明している。同調査員により長野県絶滅種で1964年以来57年振りに発見のナンバンギセルが見つかるなど、栄村には貴重な生態系が現存していることが明らかになっている。
展示では長野県で生息するチョウ類150種余のうち、村内では県全体の8割近くの115種の確認記録がある点を紹介。
(詳細は2021年10月30日号で)
2021年10月23日(土)

<左>冬型の寒いなか支持者と梅谷守氏(20日、川西支所前で)
<右>5選めざし支持者を回る高鳥修一氏(21日、水沢で)
6区激戦、「政権交代か、継続か」
衆院選31日投票 三度の対決「梅谷VS高鳥」、無党派層が焦点
任期満了まで7日を残し解散し、総選挙となった衆院選。19日公示、31日投開票で行い、新潟6区は与党現職と野党市民連合の対決で、三度連続の同じ決戦となっている。公示当日に滑り込み届出した新人を含め、候補3人の舌戦がコロナ禍で行われている。7年間の思いを前面に街宣する立憲民主・梅谷守氏(47)はこの4年間、「とことん」を旗印に6区全市町村を集落単位で歩き、「命と暮らしを守る政治を実現する」と訴え、その総決算の衆院選として臨む。4期の自民前職の高鳥修一氏(61)は6区市町村ごとに組織化する自民支部の厚い組織をフル稼働して再選をめざす。「自民政権でなければ皆さんの生活を支えることができない」と生活支援策などを訴える。20日に梅谷氏、21日に高鳥氏が十日町市・津南町に入り街宣し、支持者に政策を訴えた。
(詳細は2021年10月23日号で)

工芸・市展賞 「ウイリアム・モリスに魅せられて」小林髙子=写真は作品の一部
光る感性、魅せる創造
第63回十日町市美術展 工芸で小林さんが3回連続始市展賞に
第53回十日町市美術展の審査が19日に行われ、6部門で44点の入賞が決まった。工芸の市展賞は小林髙子さん(73、駅通り)が3連続受賞した。部門は出品点数の減少などから洋画と版画、彫刻と現代美術を合わせた。出品者は前回より2人増の167人、出品点数はコロナ禍で会場の混雑を 避けるとして1人1点に制限した。同展は21〜24日まで越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」で展示される。入場は自由。
(詳細は2021年10月23日号で)

議員報酬と定数、その悩ましき関係
議員定数を考える② 「生活給か、活動費か」、若い世代「生活できない」
「議員は年間どれくらいの報酬をもらっているのか」。議会が話題になると住民からよく聞かれる。十日町市の場合、月額報酬は議員30万円、議長は39万2千円。一般議員で見ると期末手当を含めると年間約450万円になる。「多くはないが、この地域では充分な生活費ではないのか」、この数字を見る限り、地域の平均所得と比べると低い方ではない。ただ、当事者の市議にしてみれば「支出は相当ある」のが本音だ。寄付にあたる冠婚葬祭は禁じられているが、会合など様々な会費はすべて自腹だ。政務活動費も支給されるが、十日町市は年間15万円(会派支給)だが、使途が限られている。
一方、津南町は月額20万円、議長28万5千円。期末手当を含む一般議員は年収約300万円と、政務活動費は月額5千円(年6万円)で、市議とは大きく開きがあり、「生活給」とはいかない。定数論議で出るのが「議員数を減らし、議員報酬をアップすれば、議員のなり手が出るのでは」。若い世代の議員が少ないのは「とても生活できる収入ではない」という声が圧倒的だ。「生活ができる報酬が必要」の声は当然ともいえるが、報酬と生活費は本来、別のものでもある。
(詳細は2021年10月23日号で)

稲荷県教育長(正面左)と松高支援会が懇談(15日、松之山で)
「分校の魅力、地元の思いはわかるが…」
稲荷県教育長、松之山分校支援会と懇談、話し合いは継続
2023年度募集停止の方針を県教育委員会が3ヵ年計画に明示する県立十日町高校・松之山分校。存続を求める地元「松高支援連絡会」関係者20人余と県教委・稲荷善之教育長との懇談会を15日、松之山自然休養村センターで非公開で行い、地元からは存続を求める強い意見が続出した。稲荷教育長は取材に「松之山分校の魅力や地元の思いは私なりに受け止めた。その整理をしたうえでまたお邪魔したい。今日で終わりではない」と今後も懇談を継続する方針を示した。松高連絡会の小野塚良雄会長は「高校がなくなることで地域の活力が削がれるのは確実。県教委からは松高の重要性をしっかり考えてほしい」と、存続要望の運動をさらに広げると共に、県教委との継続的な話し合いを深めていく方針を確認した。
(詳細は2021年10月23日号で)
