
2020年8月
2020年8月29日(土)

全面改築が完成した県立十日町病院(23日)

花角知事らが完成祝ってテープカット(新病院講堂で)

初導入のLDR(居室型分娩室)2室も完備
地域医療の拠点完成、「病診連携」
県立十日町病院、総事業費150億円
LDR室初導入、包括ケア病棟、緩和病棟も
6年の歳月をかけて全面改築した県立十日町病院(吉嶺文俊院長)が完成し23日、花角知事ら関係者のテープカットで全館完成を祝った。来月11日から新館での医療活動を開始するため、来月7日から10日は旧病棟からの移転作業のため一般外来、救急診療は休止する。
新病院は従来と同じ病床275床と変わらないが、地域包括ケア病床を従来に倍以上の2病棟116床を確保。ただ新型コロナの関係で当面は1病棟58床体制で臨む。さらに緩和ケア病棟も設備し、居住タイプの個室や看取り家族用の宿泊室を設備。一方で同病院では初のLDR室(居室型分娩室)2室など新鋭設備を設ける。総事業費は今後2年間で実施の旧病棟解体、駐車場整備など含め約150億円となっている。
竣工式は新病棟1階講堂で行い、新コロナ対応で出席者を限り、県や地元自治体関係者など20人余で開催。花角知事は関係者の取り組みの労をねぎらいながら「県立病院の経営改革に取り組み、十日町病院の機能強化とあり方の明確化を含む機能強化プランの整備を進めている。さらに安心安全に暮らせるように地域医療の充実に取り組んでいく」と県の基本姿勢を示した。さらに県立病院と連携深い新潟大・牛木辰男学長は「十日町病院は2次救急の拠点であり3次救急の魚沼基幹病院を補うとと共に、在宅医療の後方支援医療機関である。新潟大としても医療人材の育成に取り組んでいきたい」と医師派遣などを視野にした方針を示した。
一方、関口市長は地域医療の重要性を強調。「公立病院として命の砦としての大きな役割を果たしてきている。地域医療・地域ケアを支え隊など十日町病院を応援する地元住民グループの活動もあり、臨床研修医師が十日町を選んで来て頂いていることは嬉しいこと。新コロナで安全安心の医療体制の確保がこれまで以上に重要性を増している」と、妻有地域における十日町病院の存在の重要性を強調した。

緩和病棟の個室は住環境を重視している

従来より広くなったリハビリセンター室

県立病院初の地下駐車場を整備

被爆者の体験と心情を語る吉永小百合さん(十日町市提供)

訪れた人たちは平和の鐘を鳴らし次々と募金した
戦争を語る、「二度と悲劇は生むまい」
「吉永小百合、村治佳織」、十日町ライブ
「父を返せ、母を返せ、子どもを返せ、平和を返せ」。被爆・戦後75周年。十日町市と原水爆禁止十日町市協議会では、30年余り原爆詩の朗読活動に取り組む女優の吉永小百合さんとギター奏者の村治佳織さんを迎え、「チャリティ朗読コンサート・祈るように語り続けたい」を23日、越後妻有文化ホールで開いた。
純白のスーツに身を包んだ吉永さんは「子どもたちに今日の会のことを伝えてほしい。ひとりの人間として平和を願っています」と語りかけ、村治さんのギター伴奏に乗せ、静か情感を込めて被爆者の辛い体験を代弁するように広島・長崎と福島第一原発被災者、国内の激戦地、沖縄の児童の詩など10編を読み上げた。吉永さんは「今日は観客の皆さんと一体となったようでした。今回は新型コロナで共演できませんでしたが、いつか必ず十日町の子どもたちとコラボしたいです」と話した。同会は取材含め撮影・録音禁止で行われた。
市内赤倉の庭野克子さん(75)は「私は終戦の1ヵ月前に生まれたが、今日は人生の節目になった。被爆の子どもたちの詩は心に響き、涙を誘われた」と言い、原水協の久保田愛策会長は「私は広島の被爆者二世。それを協会長となってから初めて知ったが、私の天命と思い、子どもたちに伝えたい。核兵器の現実を知ってもらおうと市内中学生を広島に派遣しているが、そのためにも平和募金をお願いします」と呼びかけた。
訪れた人たちは被爆地の長崎市から贈られた平和の鐘「アンジェラスの鐘」を打ち鳴らして次々と募金、総額は20万2233円に上った。

「DMOのイメージが描けない」と意見が出た検討委員会(26日、津南町役場で)
「DMO、イメージが見えない」
「桑原町長の具体策を聞きたい」、検討委員会で再び意見が
津南町の桑原悠町長の看板政策である「DMO観光地域づくり法人」の設立検討委員会の2回目を26日、町役場で開いたが、委員からは「具体的なイメージが描けない。このDMOを設立し、桑原町長はどんな津南町を作り上げたいのか、そこを具体的に聞きたいし、その分かりやすい説明がないと、町民への説明もできないし、この先にも進めない」とする意見が相次ぎ、3回目の検討委員会では先進事例などを紹介し具体的なイメージを共有したい方針だ。
この日の委員会では、前回の検討委員会立ち上げで出た「町観光協会とDMOの違いと関係性が分かりにくい」などの意見を受け、事務局が資料を示し説明したが、委員からは「具体的なイメージを共有できないと、この先の取り組みは難しい」など前回と同様な意見が聞かれた。この日の委員会は座長として根津副町長が進行し桑原町長は出席しなかった。
委員からは「町長選時から自らの政策に掲げる桑原町長の看板政策であり、DMOにより具体的にどういう津南町を作り上げようというのか、そのイメージを聞きたいし、そこを共有できないと次に進めない。具体的にどんな津南町を作り上げたいのか、しっかり描ける説明を聞きたい」とする意見が出た。
検討委員会はJA津南町、津南町森林組合、綱町商工会、町観光協会、民間団体など代表者で構成している。次回はDMOの先進事例などを紹介する予定で10月上旬までに開催の予定だ。

ムラオが発売の強アルカリイオン電解水と村尾社長
新除菌水、十日町から発信
強アルカリイオン電解水、ムラオが業務提携で発売
新型コロナ禍で生かされる、自然環境を汚さず人に優しい界面活性剤などの合成化学物質を含まない純水ベースの「強アルカリイオン電解水」を9月1日からミネラルウォーター製造販売する十日町市のムラオ(村尾隆社長)が県内で初めて製造販売する。同電解水の装置を開発製造する千葉・船橋市のE‐プランと業務提携した。村尾社長は「一般市販品より格安で提供したい。手洗いはもちろん、食品や工業分野など様々な分野で使用できます。十日町から県内各地に発信していきたい」と話している。
強アルカリイオン電解水(㏗12・5)は、13年前にムラオがミネラルウォーターを製造販売した時にE‐プランから装置を購入。ペットボトルの洗浄など製造ラインで使用していたもので、今回、新型コロナ禍に伴い、一般販売に着手した。水は同社が販売する、苗場山東側の深い地層で自然ろ過された天然水を使用する。同電解水は、すでにインフルエンザや大腸菌、サルモネラ菌などの除菌効果が実証され、トヨタ自動車など大手企業でも加工部品などの洗浄に使用しているという。
新型コロナ禍で、手洗いなどではアルコールや次亜塩素酸ナトリウムを使った除菌剤を使用しているのが一般的だが、手荒れや臭いなどの問題も発生している。これに対し同電解水は、99・83%が純水で無色・無臭。「全く問題は発生していない」という。ムラオでは、一般販売を前に市内の一部福祉施設に寄贈したところ「職員の手荒れがなくなった」と効果が出ているという。
今後、同社のミネラルウォーターを取扱っている越路商事の販路を通して販売していく方針で、村尾社長は「新型コロナ禍の中、まずは地元に貢献していきたい」と話している。
問合せはムラオ℡0120‐043216。価格は次の通り(税別)。
▽携帯用290㍉㍑720円▽標準ボトル500㍉㍑800円▽詰換え用2㍑840円

就任から3ヵ月。抱負を語る宮川村長(24日)
「積極提案ができる体制を」
栄村 宮川村長 就任3ヶ月、機構改革は来年度に延期
第7代栄村長として5月15日に就任した宮川幹雄村長(67、野田沢)。村のトップに立ち3ヵ月が過ぎた。「私は村職員歴が長かったが、いまは村民の代表としてここにいるという意識を大事にしている。村民の皆さんの気持ちをいかにバランスよく聞くか。いろんな意見をくれる方も大事だが、物言わぬ人の気持ちも把握しながら、村事業を進めて行きたい」。職員との対話を重視する姿勢を当初から示し、時間を見つけ自身も職員と意見交換する機会を作っているのは今も変わらない。「大切なのは『なんのためにやるのか』と言うこと。最終的には村のため、村民のため。その意識を議論することで繋げたい」と職員と一体感持った政策進行を第一に掲げている。
初議会の6月議会では最終日に副村長人事を提案。元総務課長・桑原全利氏(65、北野)が副村長に就任。その役目を「各課と政策議論を交わして貰っている。課長や係長、職員と一緒になり、トップが決めた政策に一体感を持ちながら進めたい」。桑原副村長と二人三脚で進めるのが、政策論議を深め職員の意識アップと資質向上を図ること。「村事業は続けるべきもの、できなくなるものはあるかもしれない。選択し続けるものは続けるが、課題は共有していかねばならない。職員の考えを引き出すのも副村長の役割。政策論議を続けアイデアやより効率的な見直しなど、職員が積極的に提案できるような雰囲気を作りたい。いっきには難しい。少しずつ変えていくしかない」と風通しの良い組織づくりを意識する。
持続可能な村農業を模索するための『営農支援室』を選挙公約に掲げ9月に機構改革を行う予定だったが、20日に行われた村議会全員協議会でいったん中止を表明。来年3月議会に提案する方針を示した。「素案はできている。ただ新型コロナ対応や各課の国県交付金事業を円滑に進めるためにも、現段階で人を動かすのは難しいと判断した。今年度で定年退職する課長もあり、新年度に合わせての機構改革としたい」とする。
9月7日からは9月議会が始まる。副村長人事提案では『5対4』の僅差で採決されたことは記憶に新しい。「6月議会と同じく、できるだけ自分の思いを丁寧に説明したい。村も議会も、互いに村の発展に繋がるようにしていかないといけない。質問にはしっかり答え、議論を重ねていきたい」。9月議会を経て、次は自身が中心となり初めて組む新年度予算編成に向け動き出すつもりだ。「来年度に向けた準備は工程表をしっかり作り年内に素案を固める。概要をできるだけ早く組みたい」と話した。
≫オンライン会議を 市民活動ネットワーク人さぽ「ZOOM」で初心者講習会
≫心癒す花盥(はなだらい)千手神社、人知れず奉納
≫バギー、土煙あげ爆走 川西モトクロス場で選手権
≫留学生が魅力を発信 国際大学から18人、大地の芸術祭など視察
≫自社の魅力、オンライン紹介 塩沢信用組合、ウェブ企業説明会に19社
≫仕事がやりがいに 農福連携事業、「大地」といこいの家
≫今年も4000万円超 連合大売り出し、6年連続37日間で
≫縄文の技「アンギン」、後継者求む 津南町ならんごしの会 発足20年目のカラムシ収穫や芋掻き作業
≫合格への道アドバイス 津南中等校、卒業生講話で9期生4人が
≫<新米ママ子育て日記447>「みんな起きているよ」
≫<葉月の表情>「おいよい響かず、八角神輿お祓い」(十日町)・「猛暑に咲く、恵福園の桜」(津南町)
≫<本って最高・高橋しげ子207回>「図書室の魔法」(ジョー・ウォルトン・作 茂木 健・訳、創元SF文庫)
≫<野の花>不登校・引きこもり達へのエール(29)「三つの喜び、自分の最高の喜び」
≫<マイふぁみりー10>「犬友つながりでハッピー」岡村 美佐子
≫<とっておきの私の山行>田中 博好 「天空のプロムナード」
≫<ドクター恵美子のこころとからだの学校⑦>「女性の7割が冷えを感じている」・「スマホ依存のデジ冷えにご注意」
ほか
2020年8月22日(土)

おいしい乾麺日本一に輝いた玉垣製麺所の妻有そば
そば乾麺、おいしさ日本一
玉垣製麺所「妻有そば」、日本蕎麦保存会が推奨
日本一おいしいそば乾麺に—。日本全国の「蕎麦鑑定士」と「蕎麦のソムリエ」が推薦する日本蕎麦保存会が主催する初の『おいしい そば乾麺大賞』に、十日町市・玉垣製麺所(玉垣哲郎社長)の『妻有そば』が選ばれ、全国舞台でグランプリを獲得した。
全国から推薦された市販されているそば乾麺を集計、データをもとに蕎麦の味を熟知した日本蕎麦保存会の審査員7人が、推薦の多かった上位そば乾麺を実際に食べ比べて、ランキングを決定した。同保存会の片山虎之介会長は「全国のそば乾麺ファンから、たくさんの推薦をいただいたそば。試食した審査員の評価も高く、全員一致でグランプリに決定しました」とコメント。同保存会でも「これからの日本のそば食文化を代表するそば乾麺の覇者として、日本蕎麦保存会が自信を持って推薦する」と評価。一般参加者からは「なめらかツルツル。蕎麦が苦手という方でもこれなら食べられるという。布海苔の香りがフワッと香り、ぜひざるで食べていただきたい」といったコメントも寄せられた。
妻有そばは昭和29年の販売から67年、一貫した製造方法で販売している。特徴は、抜群の喉越しの滑らかさ。その理由は、海藻の「ふのり」を練り込んでいるからで、配合分量や調製方法、加工デンプンの割合や特性、そして製造ラインでのキメの細かいコントロールが基本にある。また、玄そば(ソバの実)の保管は低温貯蔵。一流のそば屋が手打ちそばを作るための材料と同じレベルの、丁寧な扱いをしている。価格は1袋200㌘で税込259円。全国のスーパーはじめ香港やアメリカなど国外にも販路を広げている。
玉垣社長は「評価していただきありがたい。驚いている。この賞に甘んじることなく、さらに喜んでいただける商品づくりに邁進していきたい」と話している。
なお、第2位は「善光寺門前・信州そば」(しなの麺工房/長野県)、第3位特別賞は「ダッタンそば粉入りパスタ」(同)だった。

町観光協会が電動アシスト付自転車を導入しレンタサイクルを開始した
奥信越サイクリング街道を
津南町観光協会 レンタサイクル事業を開始
日本一の河岸段丘地形を自転車で—。津南町観光協会は電動アシスト付自転車を使ったレンタサイクル事業を今月15日から本格スタート。駅やバス停から二次交通が弱い町だが、新たな観光体験要素として活用する方針。すでにレンタサイクル事業に取り組んでいる広域観光圏・信越自然郷の参加、各市町村で車両乗り捨て利用が可能な栄村秋山郷観光協会、駅から手軽に乗れる「里チャリ」事業に取り組む十日町市観光協会などとの連携を視野に、サイクリング街道として奥信越をアピールする方針だ。
町観協では今年、1台30万円余の最新型の電動アシスト付自転車を4台導入。貸出・返却場所は町役場敷地内にある町観協会案内所。今後は町内の自転車グループ・津南バイシクルクラブと連携したモデルコース設定やサイクルツーリズム商品開発、給水サービスや空気入れなど自転車移動者を支援する「ペダルオアシス」となる飲食店や旅館、小売店などに協力を求める。ペダルオアシスとなった店などは町観協の特設サイトで紹介する。自身も電動アシスト付自転車で中津川から赤沢台地に続く長坂など走ったことがある桑原町長は「実際に走ると緑と風を感じ、精神的にリフレッシュできた。特徴ある河岸段丘の標高差を感じられるもの。大地の芸術祭での活用なども視野に進めたい」と話す。
導入の自転車のうち2台は津南出身者である吉野正さん・直江さん夫妻(東京都在住)が寄贈。吉野さん夫妻は東京でずっと働いていたが80代半ばを過ぎ「故郷が元気になるよう貢献したい」という思いを持ち、偶然親族が町観協理事を務めていたため相談。レンタサイクル事業の取り組みを知り、自転車の寄贈を申し出た。
利用料は一日・1台2500円、4時間以内1500円、2時間以内千円(別途保証料3百円)。自転車返却できる町内サイクルステーション、ペダルオアシスとなる事業所を募集中。問合せは町観光協会℡025‐765‐5585。

国道405号沿いのひまわり畑は今週末に満開となる見込みだ(18日、反里口で)

昨年畑に漉き込んだひまわり種が開花し見頃を迎えた(17日、なじょもんで)
津南を彩り 町花ひまわり
広場中止も各所で
津南町の町花である「ひまわり」。30年目の沖ノ原ひまわり広場は新型コロナウイルスの影響で開催中止となったが、町内各所で住民らが植えたひまわりがお盆頃から見頃を迎えた。国道405号沿いの反里口地内では、秋山郷花街道の会(桑原加代子代表)によるひまわり畑が開花。これまで休耕地に菜の花を植えていたが、近年はひまわりを移植。ひまわりの背景には苗場山麓ジオパークのジオサイトのひとつ、見玉公園の柱状節理・石落としが見える場所。今週末に満開となる見込み。
町なじょもんのひまわり畑はお盆期間中に見頃を迎えた。約1ヘクタールのひまわり畑。実は今期は播種しておらず、昨年に土に漉き込んだ種が今夏になり開花したもの。例年ひまわりはお盆過ぎに刈り取り、重機で整地しているのが実情。今夏は特に手を加えなかったが、高さはまちまちだが小ぶりの花を付けたひまわりが多数に咲いた。偶然咲いたこのひまわり畑。密かな人気スポットとなっていた。

クイズなどで英語を学んだイングリッシュキャンプ
クイズで英語を楽しく
イングリッシュキャンプ 新型コロナの影響で小学生のみ
英語コミュニケーション能力の育成で小学校では英語教育が必修となり、大地の芸術祭で外国人との交流が活発化しているなか、十日町市教委・教育センターは19日、小学5、6年生を対象にした「イングリッシュ・キャンプ」を千手中央コミュニティセンターで開いた。参加した子どもたちは「楽しく英語を学べました」と喜んでいた。
同キャンプは今年が5年目。昨年まで小学生と中学生の部に分けて開き、合わせて70人を超える児童生徒が参加していたが、今年は新型コロナの影響で参加人数を32人に抑え、中学生の部は中止した。
講師はALT(外国語指導助手)やCIR(国際交流員)らが担当。英語による動物あてクイズや数あてパズルなど実施。参加したひとり、岡田奈那子さん(中条小5年)は「小さい時から英語を習っていて好きなので参加しました。遊びながら学べるのでとっても楽しいです。いつか外国に行っていろいろ会話してみたいです」と話していた。
≫くつろぎ花壇 津南駅前
≫今年産米1,000円減、仮渡金1万6,500円 JA十日町、新型コロナ影響、消費減、生産者減収
≫おうちde婚活 来月27日オンラインで、参加募集
≫特別定額給付金、給付率99%以上 十日町市・津南町・栄村、実績集計
≫「どうやればいいか」模索 新型コロナ禍、芋川有志の会 第14回川っぺり音楽祭を開催
≫日本遺産で活性化を 市文化観光推進協議会など設立
≫「踏みちゃん」寄贈 宮本警報機が開発製造
≫全員経営で稼ぐ意欲を ビジネススクール、元京セラ副会長の講演も
≫親子で作ったツリーハウス 川西・二六公園保存会
≫ゼラチンで作るぷるぷる石鹸 下条っ子寺子屋塾
≫親子で熱中、縄文土器作り 笹山縄文館
≫開花めずらしいサンスベリアが 下条・村山さん宅
≫中世は城下町か 栄村月岡「元寺」 「伝常慶院跡」初調査
≫華やかカサボコ 赤沢秋季祭礼
≫新型コロナ打撃続く、お盆期間入り込み6割減も ホテル・旅館・温泉施設など
≫<新米ママ子育て日記447>「これも成長…?」
≫<葉月の表情>「顔もどっかーん、中在家ジャンボカボチャ」(十日町)・「たくさん採れたよ、ジャガイモ収穫体験」(津南町)
≫<本って最高・高橋しげ子207回>「図書室の魔法」(ジョー・ウォルトン・作 茂木 健・訳、創元SF文庫)
≫<野の花>不登校・引きこもり達へのエール(28)「働く場、これからできるだろう」
≫<マイふぁみりー⑨>「我が家に来てくれてありがとう」滝沢 淳子
≫<とっておきの私の山行>渡貫 一芳 「テント泊で楽しむ山・立山」
≫<小宮山正志の思い出雑記帳21>「絵本の秘密」
ほか
2020年8月15日(土)

より良い保育を進める町民の会・大島代表が園増築中止を求める署名原本を手渡した(7日)
「大規模園中止を」、署名原本を提出
より良い保育をすすめる町民の会
署名の集め方を疑問視する町長
保育園再編整備の再考を求める署名3157筆の原本を提出した。ひまわり保育園増築により町内各園の統廃合を進める保育環境整備方針の津南町。その再考を求める「より良い保育をすすめる町民の会」(大島知美代表)は7日に町長室を訪ね、『大規模保育園建設中止』を求める町民署名の原本を桑原町長に手渡した。ただ大島代表と町長の間で不穏さを感じさせるやりとりがあった。署名の集め方に関し、桑原町長は「残念な声も入ってきている。夜中署名してくれと回ってきて、文面も読ませることもないまま、とても強い調子で『書いてくれ』と。その方は少し怖くなって書かざるを得なかったという。それだけでなく『とにかく家族全員の名前をここに書いてくれればいいから』ということもあったと聞く」と強引な署名活動があったかを問うと、大島代表は「それはそれぞれの捉え方」としたが、「会に持ち帰り、そういうことをされた方がもしあったらぜひ反省して貰いたいと申し付ける」と答えた。署名の集め方に疑問符を感じさせるやり取りだった。
今後、同会は署名活動を継続しながら、9月議会定例会に同趣旨の議会請願を提出予定。有権者の過半数を超える4千人署名を集める方針。一方、すでに増築実施設計は3月議会で予算可決。増築設計は審査によりワシヅ設計(長岡市)に決定、年末までに最終案を出す予定となっているが、大島代表は「大規模園となると津南病院通りが午前8時台に通園で2百人余の車が集中するなど、そういうことを協議していない中での予算執行は乱暴すぎる。新型コロナ対応も考える必要があるなか、一度立ち止まり、教育関係者以外の声も聞き考える時期」と話す。
一方、町では署名簿を確認後、同会に要望書の回答を行う方針。桑原町長は「過疎化が進み町財政を心配する方もあるかと思う。ただ町全体を考えれば出生は下げ止まり、年50人余で推移。現状の5園でこのまま進めるのは問題があると思っている。その解決のため今の計画があり、町民に正しい情報が伝わるようにしていきたい」とする。
先月28日に大規模保育園建設の中止や保育士確保のための奨学金制度創設など求める要望書を提出した同会。この時、集まった署名3157筆は提出せず、中間報告の形で要望書だけを町と議会に渡した。その理由を「署名簿提出で不都合が生じる方もある」(大島代表)としたが、署名を求める説明文には『署名の提出先は津南町長・桑原悠様です』と言う前提があり、町は「集まった署名の提出がなければ要望書に回答はできない」と今月4日に同会に通知。大島代表によると、確認が必要な署名者と連絡を取り今回の原本提出になった。

第1回DMO設立準備委員会で桑原町長は「来年度には作りたい」と意欲(7日)
「DMO」、来年発足を目標に
第1回設立準備検討委員会、11月までに具体案模索
観光地域づくり法人(DMO)の設立に向け一歩踏み出した。新型コロナウイルス感染拡大で『観光』の在り方が改めて問われる状況となっているなか、町観光地域づくり課DMO推進室の呼びかけで7日、DMO設立検討委員会がスタート。メンバーは津南町の農協、商工会、森林組合、観光協会などのトップに加え、昨年に行った津南未来会議参加者を加えた10人で構成。今後5回余の会合を行い、DMO設立に向けて必要な組織体制や取り組む事業内容を協議。11月をメドにとりまとめ、町議会などに概要を説明する方針だ。
DMO設立を選挙公約に掲げている桑原町長は「DMOとは観光が頭にあるが、決して観光のためだけの組織ではなく、農業者も、商業者も、児童生徒も高齢者も地域作りのなかで巻き込む仕組みを作ったり、公のマインドと民のスピード感を持ってどんどん町づくりを進めて行く組織と考えている」と見解。人口減少が進む町の現状を踏まえ「地域経済力を維持し、持続可能な町として、町民が誇りを持ち生きていくにはこのような組織が必要であると考えて来た。来年度にはぜひ立ち上げたいと思う」と期待感を話した。
会議の中で大きな課題として挙げられたのが『既存の観光協会との関係性』。町観光協会は観光業者だけでなく、建設業や農業者も加入しており「すでに我々は観光協会に入っている。これ以上に事業者負担を増やすのは難しいもの。新たな組織を作るなら、価値ある組織にしていかねばならない」(町森林組合・涌井九八郎組合長)。観光協会とDMOの役割の明確化、町民にとってもわかりやすいDMOの説明が必要などの声が出た。一方、「現状を見るなか、地域づくりを観光協会でやるのは難しい。専門的担当もおらず、利益を得る手段がない」(町観光協会・樋口明会長)とDMOと観光協会はイコールにはならない状況を指摘。加えてDMOのあり方の一端として「既存の組織であまり見えてこないのが起業支援。これをやる必要がある。津南は資源は凄くあるが、次世代の起業者を育てるために積極的に関わるべき」(津南未来会議メンバーのデイブ・パドック氏)などの意見が出た。
今後は昨年10月に提出された津南未来会議の提案書を元に、事務局のDMO推進室で法人の業務内容など設立プランの叩き台を作り、協議を進めていく方針だ。

見事な庭を見ながら坐禅を組むことができる

東結真さん
歴史ある禅の庭園
四日町・真浄院 一般開放、夜はライトアップ
今年のお盆に向けて3年前から整備を進めてきた、市内四日町にある真浄院本堂裏手の庭園。同寺の若和尚の東結真さん(38)は「どなたでも自由に歴史ある禅の庭をご覧になり、ゆったりとした時間をお過ごし下さい」と話しており、夜はライトアップも行う。
庭園中央には池を配し、他にも二つの古い池の遺構がある。古色を帯びた石、苔むした灯篭、二つの築山、敷石には石臼を多用している。真夏ながら木々を抜けてくる風が心地よい。この庭は江戸時代後期の文人で書家、儒学者の亀田鵬斎(ぼうさい、1752〜1826)の作庭と伝えられる。鵬斎は越後を旅行して出雲崎では良寛和尚に会い、十日町にも滞在した。
東さんは先代住職の甥で大阪寝屋川市生まれ。スリランカで欧州各国の旅客を対象にした観光業を経営していた。先代の住職が5年前に亡くなり、70年にわたり真浄院の寺務に携わった90代の祖母からの「寺を継いでほしい」との願いを受け僧籍に入ることを決意し会社は仲間に任せて帰国。曹洞宗本山の永平寺で修行し平成29年に若和尚として真浄院に。祖母からは「この庭は大事にしなさい」と言われ、東さんが忙しい時は祖母が庭の手入れをしていた。
十日町出身者の永代供養のお布施を基にして本格的に庭の整備を始めた。「子どもの頃にこの庭で遊んだ」という多くの檀家が庭の整備のアイデアを出し、様々な作業に汗を流した。杉が茂り暗い印象だったので不要な木は伐採して枝下ろしもし、新たに庭木も植えた。
「新型コロナで京都には行けなくても地元に歴史ある景観があることを、特に若い人に知ってもらい、思い出の一つにしてほしい。この庭での印象が都会に出ても故郷へUターンするきっかけになればありがたい。また、町内にある茅葺き屋根が見事な神宮寺も巡り歴史文化を感じてもらえれば」と語る。寺と庭を守り続けた祖母が先月、98歳で亡くなった。「美しくなった庭を祖母に見せられたことが一番の孝行でした」と言う。
同寺では毎週月曜日の朝6時10分から予約不要で坐禅を行っている。夜の坐禅は随時行い、神宮寺観音堂では月1回の坐禅を行うが事前に真浄院、℡025‐752‐2804まで連絡。

「伊達つつじ原のヤマツツジは日本一の規模」と話した新潟植物園の倉重園長(写真は4月の視察時、右)
日本一のツツジ原に
県立植物園 倉重園長 伊達・蘇らせる会が講演会
大正時代から昭和初期にかけて人気の花見所として賑わっていた歴史がある「伊達のつつじ原公園」(十日町市伊達地内)のツツジを再び鮮やかにと、同公園を維持管理している「つつじ原を蘇らせる会」(宮澤邦夫会長)は7日、水沢公民館に県立植物園の倉重祐二園長を招き、『復活講演会』を開いた。倉重園長は「伊達の公園は日本一のヤマツツジ植栽地。ぜひ地域づくりを」と呼びかけた。
同公園のツツジは、5年ほど前から徐々に花が咲かなくなり、昨年は壊滅状態に陥った。そのため、十日町地域振興局の協力を得て4月に倉重園長から現地視察をしてもらった結果、「適切な時期に害虫防除すれば再び花が咲くようになるはず」と指南を受け、今回の『つつじ原公園復活に向けて〜ツツジの歴史と栽培を知る〜』講演に結びつけた。
倉重園長は、「ヤマツツジの花は食べられますが、レンゲツツジは毒があって食べられません。気をつけて」などとツツジの種類や性質、さらに箱根•山のホテルなど国内で人気のツツジ公園を紹介しながら「これだけヤマツツジが群生しているのは日本一。集落内にもヤマツツジを植えるなどして地域あげてツツジの里にしてはどうか。きちんと管理すれば3百年、4百年と持ちます」などとツツジによる地域おこしを呼びかけた。
なお、同蘇らせる会は、地域の宝を復活させようと平成9年に伊達地域の有志で発足。地道な復興作業を続け、維持管理に当たっている。公園の面積は約2㌶で、自生しているヤマツツジや植栽したレンゲツツジなど2千株以上があるといわれている。

津南産スイートコーンを求め開店前から並ぶ状況が続く津南食彩館(10日午前9時前)
人気波及、開店前に列
津南食彩館 スイートコーン求め
トウモロコシを求め長蛇の列が連日発生している。「甘さが違う」と高い評価を得ている津南産スイートコーン。夏に入ると町内の直売所などではスイートコーンを求めるお客が多数。津南観光物産館敷地内にある直売所・津南食彩館では、7月末から土日は開店の午前9時前から20人余の長蛇の列が続き、時には平日も列ができることもある。
新型コロナウイルスの影響で外出自粛傾向にある今夏。来訪者は地元の津南町はじめ、近隣市町村からスイートコーンを求める客が多い。栄村から来訪の60代男性は「お盆に関東にいる孫が新型コロナで来られないから、せめてとうもろこしを送ろうと思って来た。すぐに売り切れると聞いたから開店前から並んだ」と10本余のスイートコーンを両手に抱えていた。食彩館の事務局を務めるフジミヤ・宮沢金作社長は「去年から開店前に列ができていたが、今年は特に多い。津南のトウモロコシの評判が高まっていると感じている」と話している。
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ほか
2020年8月8日(土)

アンジ ェラスの鐘を鳴らし黙とうする原水爆禁止十日町市民大会(8日朝、キナーレ前で)
平和の思いを堅持
ヒロシマの日、核兵器廃絶を誓う
広島、長崎に原爆が投下されて75年。被爆者の平均年齢は85歳に迫り、惨禍の風化が懸念されているなか、原水爆禁止十日町市協議会(久保田愛策会長、加盟24団体)は『ヒロシマの日』の6日、キナーレ・平和の火前で66回目となる原水爆禁止十日町市民大会を開き、「核兵器のない社会を求め、平和の大切さを発信していきたい」と、改めて核兵器廃絶を誓った。
新型コロナウイルスの影響で、出席は主催団体関係者のみに限定して開き、70人余りが参集。久保田会長は「今年は新型コロナの影響で平和派遣団の参加はできないが、平和を願う思いは変わることはない。また平和の塔の火は中越地震などで何度か消えたが、(旧)星野村から原爆の残り火をいただいた事実、平和への思いは消えることはない。核兵器廃絶、平和への思いを堅持していきたい」とあいさつ。関口市長は「先日のベイルート爆発事故のキノコ雲はショッキングだった。あの数十倍、数百倍の原爆が広島、長崎のまちを襲った。この愚行を繰り返してはならない」と呼びかけた。
会場ではアンジェラスの鐘を点鐘して黙とう。広島市長の平和宣言のラジオ放送に耳を傾けた。また昨年度、広島平和式典に十日町派遣団として参加した保坂紗良さん(川西中3年)と丸山息吹くん(同3年)外山皓涼くん(南3年)中村春陽さん(松代3)柳虎次郎くん(同3)の5人が感想発表。それぞれ「広島を訪れ、被爆者の声、資料館の写真を見て原爆の悲惨さを知りました。核兵器のない平和な世界を求めていきたい」などと語った。

わたしの主張で最優秀賞の丸山君(右から2人目)と優秀賞の荒木さん(左から2人目)、長谷川さん(右)、特別賞の山田君
「一人の人間として」で最優秀
わたしの主張・地区大会 川西の丸山くんが県大会出場に
中学生が身近な出来事や日頃考えていることを発表する第41回「わたしの主張」十日町・中魚沼地区大会が4日、越後妻有文化ホールで開かれ、管内の中学12校の代表が登壇。最優秀賞は川西中学校3年、丸山息吹くんの「一人の人間として」が選ばれ、丸山くんは9月19日、同文化ホールで開催の県大会に出場する。
丸山くんは、小説「握手」を読んで「人種や国籍を無意識のうちに意識していた」と気付いたことや、アメリカでの人種差別問題、さらに広島、長崎に投下された原爆などを取り上げ、「一人の人間として、人類の平和に貢献したい」と主張した。
審査委員長の蔵品泰治教育長は「それぞれ自分の考えをしっかり持ち、将来の夢など堂々と発表し、優れた内容だった。丸山さんの作品は、人種差別や戦争など国の区分より同じ人間としてあるべきと訴え、共感と感銘、説得力があった」と評価。丸山くんは「最優秀と聞き驚きました。これまでの中で一番よい発表ができたと思います。身振りや手ぶり、声のトーンなど更によくして県大会に挑みたいです」と意欲を話した。
結果は次の通り。
▼最優秀賞=「一人の人間として」丸山息吹(川西3)▼優秀賞=「『働く』ということ」荒木千雪(津南中等教育学校3)「二つの夢を追いかけて」長谷川叶芽(下条3)▼特別賞(記者クラブ賞)=「『いじる』『いじめる』の違い」山田優光(中条2)▼奨励賞=「『普通』という幸せ」滝澤娃斗(津南3)「信頼される人になるために」柳愛侑(吉田3)「身長と僕」髙橋哲太(まつのやま学園9)「私の小さな手助けが」山田敬(水沢3)「心の変化」小林由清(十日町3)「グローバルな考え方ができる人間に」山賀凪(松代2)「他国に対するイメージは?」服部姫生(南3)「小さな家族と大きな世界」石田寿唯美(中里3)
●最優秀賞、優秀賞作品4点は妻有新聞8月8日号、8月15日号で全文を掲載

住民の「夢」を集め12厘のひまわり大輪を作成し展示する(6日夜、町役場で)
夢いっぱい咲く
津南まつり幹事会 150枚をひまわり大輪に
ひまわりに夢を載せて—。新型コロナウイルスの影響で中止となった第41回津南まつりと30年目を迎えるはずだった沖ノ原ひまわり広場。夏の津南名物がすべてなくなるなか、夏まつり企画運営を担当する実行委の幹事会(江村大輔幹事長、12人)は『つなん『夢』プロジェクト〜みんなの夢で満開のひまわりを咲かせよう』を実施。町民にひまわりをイメージした紙の花びらに夢を書いて貰い、みんなで大輪の花を創り上げる企画。このほど150枚余の夢花びらが集まり5日、オリジナルひまわりアートを製作。住民の想いが詰まった12輪のひまわりが入った世界で唯一の作品。6〜21日は町役場ロビー、21〜31日は町総合センターに展示する。
「夏の津南を象徴するイベントが無くなった。でも何か町民が明るくなる取り組みはできないか」と知恵を出し合ったメンバー。現幹事会体制になり2年目の今回、まつりテーマを『夢』に設定としており、そのテーマを引き継ぎ、同プロジェクトをスタート。書かれた夢は多彩。『コロナに負けない体になりたい』など現在を象徴するもの、『40歳までにもう一人産みたい』といった願い、『津南町に友だちみんなが帰ってきますように』など、一人ひとりの気持ちが溢れている。江村幹事長(35、巻下)は「ひとつのことを創り上げるのは達成感があるもの。チームとしてまつりが中止だから何もやらないよりも、この企画をすることで幹事会メンバーの気持ちも繋ぐことができたと思う。一緒に面白いこと、やりませんか」。幹事会は随時メンバー募集中。問合せは町観光地域づくり課まで。
