
2020年7月
2020年7月25日(土)

キナーレ回廊内での水遊びは大人気(撮影:中村脩氏、十日町市提供)
大地の芸術祭2020夏開幕
8月30日まで
大地の芸術祭の里2020夏は23日〜8月30日開催。キナーレや農舞台での企画に加え百点余の野外アートを散策するスタンプラリーなども企画。共通パスポートは一般2500円、小中学生1千円。購入者にはキナーレグッズ「スノードームペン」プレゼント(なくなり次第終了)。なお県内小中高生は引換券でパスポート無料。総合案内所℡025‐761‐7767。
主な企画は次の通り。
【キナーレ】▼水遊び博覧会=オリジナルSUP体験、流れる水に手作りの船を流す体験型アート作品など【まつだい農舞台】▼里山フードコート=越後まつだい里山食堂の新作ランチに加え、アーティスト豊福亮氏がつうるエキゾチックなテイクアウト用フードコート、日にち限定の屋外・里山BBQなど【絵本と木の実の美術館】▼松本倫子「自由でOK!」展/松本秋則「風の奏でる竹の音」展=作家松本倫子氏が描く愛猫「ほっぺ」と、不思議美術家の松本秋則氏が手掛ける竹と音のインスタレーション【森の学校キョロロ】▼「比べてみました!虫のスゴ技展」=松之山周辺に生息の虫の多様性とその技に焦点を当て紹介

コモ市の学生がデザインしたゆかたを着用した十日町きもの女王ら(19日、光の館で)
「コモきものプロジェクト」45周年で
交流協会記念事業
コモ学生デザイン、十日町総合高校生がモデルで
絹織物産地の十日町市とイタリア・コモ市が昭和50年に姉妹都市提携調印式を行ってから今年で45周年。その交流事業の一環で服飾を学ぶカルカノ高校の生徒がデザインしたゆかたの柄を、十日町で製品化する「ゆかた制作プロジェクト」が完了。川西上野の芸術祭作品「光の館」で19日、十日町きもの女王や十日町総合高の女子生徒など22人がゆかたを着用して動画撮影を行った。
撮影時の所作指導をした十日町服飾専門学校の田村恭子理事長は「日本人にはない色使いとデザイン感覚。また、和柄もあり日本の美術を勉強していると感じました」と話し、着付けの授業を選択している十日町総合高の女子生徒10人は「奇抜な色柄もあり、新鮮な感じでした」と感想。十日町・コモ姉妹都市交流協会の村尾隆副会長は「若者が携わり、初めて手作り交流が出来て良かった。両市の協会は年配者が多い。留学生が行き来しているので若者の組織を立ち上げてもらい、長く交流が続くことを願っている」と語った。ゆかたは9月の十日町きものまつりで披露される予定で、その後、動画と共にコモに寄贈される。

8ヶ月ぶりの温泉再開の竜ケ窪温泉(18日、午後3時頃)
「やっぱり温泉だよね」
竜ケ窪温泉8ヶ月ぶり再開 8月末の土日祝日の限定営業
「やっぱり温泉はいいなぁー」。8ヵ月ぶりに営業再開した津南町の「竜ヶ窪温泉」。待ち望んでいた地元の人たちの声が聞こえる。営業不振で昨年11月21日から休業に入り、新たな経営体制を模索しているなか、町から施設管理費の支援を受け18日午後2時から再開。ただ8月末までの土日祝日、お盆期間の限定営業。運営する株式会社竜ヶ窪温泉の島田繁社長は「とりあえず、できる限りのことはする。町には新たな経営体制づくりの取り組みを加速するように話している」とする。18、19日には213人が訪れ、燃料節約の「源泉かけ流し」(湯音42度)温泉に来館者はくつろいでいた。
地元などからの再開要望に応える形で町が施設管理費を支出したことで今回の8ヵ月ぶりの営業再開が実現。源泉温度が高いため、夏場はかけ流しで対応でき、気温が高い8月末までの限定営業。地元の樋口めぐみさん(47)は子どもたちと来館。「再開を待っていました。やはり温泉はいいですね。営業再開を地域の皆さんが待ち望んでいます」と湯上りの汗を拭いていた。新コロナの影響で5道府県からの来場は遠慮願っており、入館時も記名・検温・手指消毒による感染予防を行っている。開館は午後2時〜8時、入館料は5百円。竜ヶ窪温泉℡025-765-5888。

漁協・村山組合長

川魚の生食、新たな地域ブランドに
「経営改善と組合増員を」 中魚沼漁協・村山 徹組合長
清津川の伏流水で育てたヤマメやイワナを地域ブランドにしようとする動きが始まってる。中魚沼漁業協同組合(村山徹組合長、228組合員)が昨年から清津川わきにある漁協施設で育てているイワナやヤマメを、生食用で妻有地域の宿で提供できる体制づくりを進めている。すでに一部旅館では提供を始めており「味がしっかりあり美味しい」と好評だ。2年前に組合長就任の村山組合長は「地元で育てた川魚を提供することは、これが故郷の味、と言えることでもある。また良い魚が住める環境を守る意識作りにも繋がる」と意欲を話す。将来的には5年育てた大型イワナなど、付加価値の高い商品としての提供も検討。昨年に市観光協会にも加盟、生食用川魚の商標登録への協議も行っている。
同漁協では伏流水を使いイワナやヤマメ、ニジマスを飼育。この養魚を使った収益事業を模索するなか昨年、生食用でイワナやヤマメを提供するため、新潟県環境中央衛生研究所に検査を依頼。大腸菌や腸炎ビブリオ菌などの有無をチェックした所、すべて陰性。「生食用で出せるお墨付きを貰った。逆に『なぜこんなにキレイなのか』と聞かれたぐらい。清らかな100%地下水で育てているのが評価された」(村山組合長)とし、地元旅館やホテルなどに生食用サンプルを持ち営業した所、関心を持つ宿や飲食店が出て来ている。
かつては8百人余の組合員がいた同漁協。だが河川環境の変化や高齢化などで現在は2百人余。昨年から新体制となり『組合員のための組合に』と組織改編を進め、毎年2百万円余の赤字が出る運営形態の見直し、会員増への取り組みを始めている。その収入増と会員増を図る事業が生食用川魚の提供。組合員となった店に優先的に川魚を卸す予定だ。村山組合長は「まだ川魚を生で食べられる、と言う印象を持つ人は少ない。だが食べられることを知れば需要はあるはず」とみる。加えて「川からの利益を受ける方々が集まるのが漁協。組合は組合員のためにまずある。そして一番大事なのは地域と連携し、どう認知して貰うか。現状の情報開示などしながら進めて行く」と話している。
刺身での提供が始まっている(手前がヤマメ、奥がイワナ、林屋旅館で)

『雪美人』に会いに来てね
ユリ農家と女将コラボ なじょもんに特設モニュメント
新型コロナの影響で売上減が続くユリ農家と旅館女将の初コラボ企画「雪美人プロジェクト」は18日〜9月20日まで開く。津南町ユリ切花組合(中澤政明組合長、15軒)が作ったブランド『雪美人』を、町内の宿や飲食店などにユリを飾り、来訪者をもてなす。町なじょもんではユリ240本を飾った特設モニュメントを設置。初日はユリ農家と宿の女将が集い、開会式を行った。ユリモニュメントは会期中に随時花の入れ替えを行う予定だ。7月26日早朝はユリ栽培現場の限定ツアー、同日午前9時より津南産ユリや野菜直売市をなじょもんで開催する。
新型コロナで3〜6月にかけ大きく入込が落ち込んだ旅館。一方、同組合は昨年約139万本を生産、約4億円を販売していたが今期コロナで催事が減り、販売額が前年比2割以上の減少が続き苦境にあるなか「ピンチをチャンスに」と連携企画が実現。カサブランカに代表される日本一のユリ生産地を前面に押し出した企画。中澤組合長は「最後まで咲き切るのが津南ユリ。だが出荷時はつぼみで出すため、意外と花開いたユリを住民の方が見る機会は少ない。こういう新しい試みが始まるのは悪いことばかりじゃない。前を向いて頑張りたい」。一方、津南産物のPR活動を4年前から続けるつなベジ会・山岸麗好代表(しなの荘)は「本来は夏休みもあり宿は稼ぎ時な季節ですが、コロナで動きは芳しくありません。ですがこの企画は日本一、世界一のユリを自分たちの町が作り出しているのを知る良い契機になると思います」。問合せは町観光協会℡025‐765‐5585。
ユリ農家と女将「雪美人プロジェクト」。なじょもんにはユリモニュメントも(20日)

新園舎を設計する「ワシヅ設計」が提案したプラン
活躍光り過去最多27者を表彰
津南町学術文化スポーツ奨励賞
コロナで全国大会なく「こんな終わりは残念」の声も
過去最多の27個人団体を表彰—。第31回津南町学術文化・スポーツ奨励賞表彰式は先月、町役場で開催。全国レベルで活躍した個人団体に奨励賞、北信越大会などで好成績を収めた津南出身者に特別賞を贈った(=写真)。27個人団体の表彰は、同賞が平成元年度に始まってから過去最多。新元号に変わってから初めて同賞で、津南勢の活躍が光った。
一方、今年度は新型コロナウイルスの影響でインターハイが中止となるなど、全国規模の大会自体が開かれないケースが多い。今回奨励賞を受賞、高校からウエイトリフティングに取り組み今シーズンでの競技引退を考えていた塩沢商工3年・滝沢唯香さんは「最後の大会が中止となり、ショックでした。今でもやってほしい思いはあります。こんな終わり方は残念。ただ7月に県内大会があるので、そこでやり切って区切りを付けたい」と複雑な思いを語った。
受賞者は次の通り(所属や学年は昨年度)。
【学術文化】■特別賞▼江村娃那(津南小6)=第6回税に関する絵葉書コンクール関東信越法人会連絡協議会女性部会連絡協議会優秀賞
【スポーツ】■奨励賞▼津南チーム(半戸義昭代表)=第34回全国選抜ゲートボール大会出場▼武田淳次(一般)=第36回全日本シニアバドミントン選手権大会出場▼風巻光(一般)=第74回国体ウエイトリフティング109㌔級出場▼小林史弥(一般)=第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走大会出場▼津南中陸上部男子=第27回全国中学駅伝大会出場▼同女子=北信越中学校駅伝大会7位入賞▼津南中等校軟式野球部=第64回全国高校軟式野球選手権北信越大会準優勝▼月岡樹音(十日町高3)=第98回全日本スキー選手権大会、第32回全校高校選抜スキー大会出場▼磯部あゆ(十日町総合高3)=第58回全日本競歩輪島大会女子5㌔優勝、インターハイ5千㍍競歩6位入賞▼藤ノ木丈(十日町高2)=インターハイ3千㍍障害出場▼石沢宏郎(同)=第24回北信越新人陸上大会男子4百㍍ハードル3位入賞など▼林亮太(同)=同陸上大会男子4×4百㍍リレー7位入賞▼本山雄太(塩沢商工高2)=インターハイウエイトリフティング競技81㌔級、第74回国体81㌔級出場▼滝沢唯香(同)=第21回全国高校女子ウエイトリフティング競技選手権大会出場、第33回北信越高校選抜大会59㌔級2位など▼滝沢育矢(十日町高1)=第98回全日本スキー選手権出場、インターハイ4×10㌔リレー3位など▼中島ひな子(津南中学3)=皇后盃第38回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会第8区出場▼半戸宝良(同)=第57回全中スキーアルペン回転・大回転出場▼津端一徹(同)=同スキー大会5㌔クラシカル出場▼井ノ川純平(同)=同▼八重沢連(同)=全国U‐15バスケットボール選手権プレ大会選出▼中澤拓斗(同2)第57回全国中学校スキー大会5㌔フリー出場▼村山晏(同)=第17回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中高生の部、第4回全日本中学女子軟式野球大会出場▼桑原悠妃(津南小6)=日清食品カップ第35回全国小学生陸上競技交流大会・女子コンバインドB出場、第24回IBA学童女子選抜大会準決勝浸出■特別賞▼山岸柊斗(仙台育英学園高2)=第70回全国孤高駅伝競走大会出場▼山岸芽生(十日町高1)=第68回元旦競歩大会高校女子5㌔5位入賞▼久保田美有(津南小6)=JOC2020全日本ジュニアスキー選手権大会兼全日本小・中学校選抜—スキー大会選出
≫テレビ会議で授業を 新型コロナ感染症対策・中条中、ZOOM活用で研修会
≫全国チームケア学会で苗場福祉会がワークセンターなごみ製品を全国配布
≫広々と遊べるよ しばふ広場もオープン・めごらんど
≫縄文文化を発信・新たな企画も 笹山縄文の里が総会
≫浴衣でおもてなし 夏は初開催の「松之山ふぇすてぃBAR」
≫歯は一生の宝 松代小児童・健康づくり体験学習
≫使い捨て手袋5000枚 十日町青年会議所・妻有地域の保育園に寄贈
≫青パトで防犯に力 6地区22台・地域30人が資格更新
≫「虫」の魅力満載 多彩なスゴ技紹介・松之山キョロロ
≫ユーチューバーも着任 地域おこし協力隊に南雲さんと森さん
≫隊員受け入れ、地域で温度差 退任後の定住者がさらに人呼ぶ
≫「村民に自信と力を」栄村・桑原全利副村長 先月就任、初議会で意欲
≫空の写真展 山本貴一さん・来月末まで円通寺で
≫<新米ママ子育て日記443>「大葉、育っています」
≫<文月の表情>い〜い湯だな 1人用露天風呂も(十日町市)・リッチな気分 しなの荘ユリ風呂(津南町)
≫<本って最高・高橋しげ子204回>「アリーテ姫の冒険」
≫<野の花>不登校・引きこもり達へのエール(24)「秋田県のある町の社協活動」・「気になる十日町市の不登校率推移」
≫<マイふぁみりー⑤>「我家の天使?」大口 千秋
≫<とっておきの私の山行>石澤 和子 花に癒された「坂戸山」
≫<小宮山雅志の思い出雑記帳19>参観日の手紙①
ほか
2020年7月18日(土)

減収事業所、医療関係に給付金
新型コロナ対策支援
十日町市8億6一千万円専決、ひとり親世帯追加給付
年度内新生児に5万円定額給付
20%プレミアム券で3億円効果
国の2次補正(新コロナ対策支援)による地方創生臨時交付金が自治体に交付され、十日町市は8億9924万3千円、津南町2億8135万3千円、栄村1億1809万円が交付されている。津南町と栄村は住民支援策など検討し9月定例議会での補正対応を予定している。十日町市は今月10日、総額8億6188万円の専決処分を行い、市内事業所や市民生活支援、医療関係への支援など29項目の各分野に渡り、給付金や補助金など市としての第3弾の支援策を市長専決処分している。この中で県内でも先駆けとなる医療介護施設への直接支援の給付金事業を打ち出し、診療所・歯科医院・薬局の一定減収に対し、25万円〜50万円の定額給付金を支援するなど、医療分野支援の積極姿勢を見せている。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
医療分野の給付金事業は「医・歯・薬事業継続定額給付金」で、新コロナウイルス感染拡大の予防で受診控えなどの原因で、診療所・歯科医院や薬局などの診療報酬や薬売上が減少した医療機関が多く、今回の国交付金を受け市第3弾として事業化した。対象は「今年4月〜6月」の間、いずれかの月が前年同月比30%以上、50%未満の減収を対象にした事業。市内に所在の診療所(給付金50万円)、歯科医院(同50万円)、保険調剤薬局25万円)に給付する。全体予算1200万円を予定している。
さらに、新潟県が地元医師会に業務委託する新コロナウイルスのPCR検査機関「地域外来・検査センター」(検体採取)の運営に関わる医師・看護師・事務職に県基準単価報酬のさらなる上乗せ加算支給を行う。地域外来・検査センターはすでに長岡市と柏崎市に設置され、今秋までには十日町市にも設置される見込み。市では、専決で財源確保を行い同センター設置に即応できる体制を整える。運営に関わる医師(県基準時間単価1万1千円加算)、看護師(同3千円)、事務職(同2200円)の規定報酬にさらに加算する。全体予算は421万円を予定。
福祉分野では、介護施設の家族などとの面会規制が大きな課題になっているなか、今回の第3弾で「オンライン面会」の環境整備を支援する。介護施設・障がい者施設でのオンライン面会実施のための運営費支援を行う。1施設10万円を助成し、市内27施設、予算270万円を予定する。
さらに、「国民10万円定額給付金」に該当しない4月28日以降に生まれた新生児に対する「新生児特別定額給付金」で1人5万円を給付。対象は4月28日〜来年4月1日誕生の新生児(母が今年4月27日から継続して市住民登録する世帯が対象)。予算1375万円を予定する。ひとり親世帯臨時特別給付金の追加支援もする。1世帯5万円、第2子以降1人3万円、収入減収世帯追加5万円給付で支援。全体予算4629万円を予定する。
一方、事業所支援では国の持続化給付金の該当外の減収を救済する事業継続定額給付金で支援する。今年4月〜6月の間、任意の月の事業収入が前年同月比30%以上、50%未満の事業所を対象に、従業員20人以下10万円、50人以下30万円、50人超50万円を給付。さらにプレミアム商品券第2弾として20%プレミアム(6千円分を5千円で購入)を5万冊発行。年末・年度末商戦に合わせて発売の予定。全体の経済効果は3億円となる。

津南中等校PTAが開いた懇談会で挨拶する加藤会長(16日、津南町役場で)
「通学支援を」、津南中等PTAが
行政・県議らと初懇談会、「魚沼広域の問題」
「通学支援をお願いしたい」。津南中等校PTAが今月実施のアンケートの多くの声…。県教委の募集停止方針から「検討事項」になった津南中等校の今後を考える懇談会を16日、津南町役場で開き同校PTAが開き、尾身・小山両県議、桑原津南町長や町議会、同校小林校長、PTA3役が出席。加藤範子PTA会長は「定員割れが続くと再び募集停止が出る危機感を抱く。この問題は魚沼全体の教育環境をどうするかの問題で、地域の人材を育てるためには地域のバックアップが必要」と支援を訴えた。
アンケートの多数の意見は予想通り『通学支援』。「有料スクールバス運行の助成金を」「前期課程・中学生の通学補助を」「飯山線の通学しやすいダイヤ改正を」「冬季の寮や下宿、首都圏からの生徒募集の通年宿舎を」「後期課程・高校生の給食提供を」など寄せられている。
加藤会長は「歴史が浅い津南中等だが素晴らしい学校文化を築き、このノウハウを他の学校で使っても、こうなれるなどという甘いものではない」と学校・生徒・保護者・地域の総合的な連携による教育環境の成果を強調する。これを受け尾身県議は「魚沼エリアの中で唯一の中高一貫校をどう守るかである。必要な学校だ」、小山県議は「教育環境が時代と共に変わってきており、あり方を考える必要がある」と述べた。桑原町長は「教職員、保護者、地域がタッグを組み全力で支えていく」と積極姿勢を見せる。だが具体策を今後地元行政としてどう打ち出せるか、大きな関心が集まる。

桑原町長に説明する松高支援会の役員(13日、町役場で)
松之山分校存続、連携必要
県教委に存続要望 今後どう取り組むか
県教委の「募集停止」が出る十日町高校松之山分校の地元「松高支援連絡会」は17日、県教委・稲荷善之教育長に分校存続を直接訴えた。関口十日町市長、尾身・小山両県議同行で、今も73人が学び毎年30人余の入学が続く同分校の必要性を訴え、存続を強く求めた。
17日の県教委要望は非公開で、松高支援連絡会から小野塚良雄会長、柳清二副会長、樋口一次松之山自治振興会ら5人が直接要望。9日に関口市長に、13日は桑原町長に分校存続の必要性を説明。関口市長は「県教委への要望には同行する」と即答。桑原町長は「津南町からも多くの生徒が通い、松之山とは兄弟のような関係。妻有地域全体でどう残していくか、市長を応援団長に取り組んでほしい」と連携する姿勢を示している。
関口市長、桑原町長への要望で小野塚会長は「小規模の高校だが、どこよりも充実した3年間を学生は送り大きな成果が出ている。毎年30人前後の入学がそれを証明している」と必要性を強調。樋口会長も「分校の3年間は学生は大きく成長する。中学時代に学校へ行けなかった子が分校では毎日通い、大学進学にもつなげている」と訴える。副会長の柳松之山観光協会長は「いま74人の学生が学び30人余が津南町から通い他は十日町から。松高支援連絡会が通学バスを運行支援する。小中一貫教育のまつのやま学園と高校は密接な関係で、分校との連携は教育の一貫性からも大切な存在」と同様に分校の重要性を力説している。
松高支援連絡会は今後、県教委要望の報告会を予定しており、今後の取り組み方針なども協議する予定だ。

ミシュラン新潟で一つ星認定の山岸社長(左)と栗山シェフ

ホテル部門で県内最高賞のベルナティオの佐野室長(左)と庭野総支配
地元の「食と酒」、一つ星輝く
ミシュラン新潟ガイド 玉城屋、ベルナティオも高評価
世界的な評価として注目され、飲食店や宿泊施設を選ぶ際の指標となるグルメ本「ミシュランガイド新潟2020特別版」はきのう17日に発売され、飲食・レストラン部門で松之山温泉・酒の宿玉城屋が十日町管内で初めて、そのカテゴリーで特に美味しい料理とされる一つ星に輝いた。またホテル部門では「当間高原リゾート・ベルナティオ」が最上位に一歩届かなかったものの4パビリオンを獲得するなど、旅館を含め妻有管内で5施設が上位に選出された。
県内版の同ガイドが発売されるのは初めて。専任の調査員が匿名で調査した。その結果、掲載数は282施設で、うち飲食店・レストランは251店、旅館20軒、ホテル11施設となっている。三ツ星は今回はなかった。
飲食・レストラン部門で管内初の一つ星に輝いた松之山温泉・玉城屋(山岸裕一社長)。2年前から『ミシュラン東京』7年連続で星を獲得しているレストラン・リューズのもとで修業を積んだ栗山昭シェフが料理長に就任。雪国の里山で育まれた発酵食品など保存食文化と良質な地野菜を生かした料理を提供し、「レベルは県内トップ」と評価が高い。
調理は栗山シェフ、ソムリエや酒匠の知識を持つ山岸社長は「酒を調理する」役目に回り、「ここでしか味わえない里山キュイジーヌに、希少な越後の地酒やワインをペアリング」。越後の地酒をはじめ、日本酒は限定酒を中心に100種類以上、また3万本ものワインも用意している。
栗山シェフは「嬉しいの一言。フレンチすべてに日本酒を合わせる場所は都市部でもあまりない。料理はできるだけ十日町産、津南産、新潟産にこだわっています。今後もできるだけ旬の新潟のものを使い、お客さんに喜んで頂けるようにしたい」と話し、山岸社長は「よかったな、という感じ。新潟の食とお酒の宿として評価して頂いて嬉しい。ミシュランを見て来て下さるお客様に満足し帰って貰えるよう、さらに頑張らなければと思います」と話している。
一方、『きわめて快適』とされる4パビリオンを獲得したホテル・ベルナティオ。スタッフの指標となる『当間ビジョン』を作成して全館あげて取り組み、これまで2年連続で楽天トラベルゴールドアワードを受賞したのに加え日本の宿アワードのWタイトルを受賞したほか、世界最大級の口コミサイト・トリップアドバイザーでも5年連続の最高賞を受賞。さらに昨年は「日本一の朝ごはん」にも選ばれるなど大きな成果をあげてきたことが、今回の4パビリオン選定の大きな要因にもなった。
事業統括室の佐野智之室長は「まさかという感じで震えが止まらなかった。スタッフ全員で口コミ評価を大切にしてきており、今回の評価は誇りと自信につながります」と喜び、庭野竜也総支配人は「さらにパートナー企業や地域を含めた日本一のチームワークを作り、次は最高ランクの5パビリオンをめざす」と抱負を話している。
十日町管内の掲載店舗・施設は次の通り。
▼飲食・レストラン=▽一つ星・玉城屋(松之山温泉)▼ホテル=▽4パビリオン・ベルナティオ▼旅館=▽3パビリオン・ひなの宿千歳(松之山温泉)凌雲閣(同)▽2パビリオン・玉城屋(同)▼ビブグルマン(コストパフォーマンスが高い)=鮨かわ田(昭和町)▼ミシュランプレート(ミシュラン基準をクリア)=▽蕎麦・小嶋屋総本店(川西)名代生そば由屋(土市)▽フランス料理・醸す森バル(松之山温泉)▽洋食・イルカトラグリル(土市)
